昨年度は異動+2週間出張+3カ月長期出張などなど、非常に多忙で全く記事が書けませんでした。
今年度は、今の事務所の近くに引っ越し、少しでも自分の時間を持てるようにしようと考えてます。
なので、昨年よりはもう少し記事がかけるかも??
社会人になってから、物事の考え方が少しずつ変わっていっておりますので、昔の記事との整合性はないかもしれませんが、学生の考え方と社会人の考え方でこんなに変わるんだ、と生温かい眼で見てくださればと思います。
さて、それでは本題!!
2012年3月10日、名古屋市科学館でシンポジウム
「どう向き合う?外来生物 〜なごやの自然の未来を考える〜」
が開催されました(1か月も前ですね(^^;))。

都合で遅刻してしまい、最初の講演者である五箇先生の話があまり聞けなかったのが残念です。
それでも、いろいろ自分の知識や考え方に取り入れたほうがよいことを聞けたので、忘れないようにメモしておこう、というのが本日の記事です。
こんなのがあるんだー、という感覚で読んでいただければと思います。
■SPS協定
WTOはご存知でしょうか?そう、世界貿易機関です。
ではSPS協定はご存知でしょうか??
WTOには、SPS協定というものがあるらしいのです。私も知りませんでした。
SPS協定とは、農林水産省のページによると、「WTO協定に含まれる協定(附属書)の1つであり、「Sanitary and Phytosanitary Measures(衛生と植物防疫のための措置)」の頭文字をとって、一般的にSPS協定と呼ぶ」ものだそうです。
詳しいことはまだ勉強しておらず、いまいち理解できていませんが、このSPS協定があるために、要注意外来生物のアカミミガメについて規制を掛けにくい状態である、ということを講演で話していました。
SPS協定。名前だけを見れば、特に悪いものではない気がしますが・・・。
日本では、アカミミガメは外来生物法による特定外来生物ではありません。
すでにアカミミガメが全国に蔓延(流通)していることと、規制を掛けると飼育許可の事務作業が膨大になるため、特定外来生物に指定していないと言われています。
しかし、指定していない理由はどうやらそれだけではないようなのです。
その理由のもう一つが、SPS協定だということです。
国内法(外来生物法)でアカミミガメに輸入等の規制を掛けようとしても、SPS協定があるためにアカミミガメの輸出国(アメリカ等)から日本に対し、規制撤廃を求められることがありうるのだそうです。
衛生と植物防疫のための措置、というネーミングをしていながら、そんなことがあり得るのでしょうか。
今後しっかり勉強して、SPS協定の理解に努めたいと思います。
■植物防疫法の改正
世の中には、明らかに侵略的な外来生物で、人体や農林水産業にも影響を与える種であるにもかかわらず、外来生物法における特定外来生物にはなっていないものがいます。
例えば、アフリカマイマイやスクミリンゴガイ。
何故か、と言えば、植物防疫法で規制されているからなのです。
植物防疫法はその名の通り、「輸出入植物及び国内植物を検疫し、並びに植物に有害な動植物を駆除し、及びそのまん延を防止し、もつて農業生産の安全及び助長を図ることを目的とする法律」です。
この植物防疫法は平成23年度に改正されているらしく、規制の掛け方が今まではホワイトリスト方式(指定したもの以外は輸入禁止)だったそうですが、改正してブラックリスト方式(指定したもの以外は輸入OK)になったのだそうです。
ホントですかね???
・・・というくらい、植防法についてはノータッチでした。
外来生物法だけでなく、植物防疫法や、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律で動植物の輸入が規制されています。
もう少し外来生物法以外の法律にも目を向けないと、外来生物の制度に関する理解が深まらないですね。
■名古屋の外来生物
このシンポジウムには、名古屋近辺で通称“カメ先生”と呼ばれている矢部教授(愛知学泉大)がいらっしゃっており、進行役になっていました。
その矢部先生曰く、名古屋では外来カメが16種類確認されているのだそうです。
多いですね・・・。もちろん、大部分がペットの遺棄だとは思いますが。
しかし、少なくともそれだけの種が流通され、購入され、捨てられているということでしょう。
名古屋では、毎年ナゴヤレプタイルズワールドという爬虫類を展示販売するイベントが行われています。
生き物を飼いたいという気持ちはわかりますし、それこそ日本にいないようなエキゾチックな生き物に惹かれるのもわかります。
飼うことによって、生態や行動が見えてきて、学ぶことも多いでしょう。
生き物を飼うことを否定するわけではありません。
このイベントだけでなく、ペット販売業者全般に言えることですが、ペットを責任もって最後まで飼うことを教えるのも生き物を売る側の役割ではないかと思います。
売るのも人、買うのも人、飼うのも人で捨てるのも人。そしてそれを侵略的とみなすのも人。
名古屋港水族館の特別展ではありませんが、まさに人の都合でエイリアンにされてしまうのです。
シンポジウムで、会場からの質問の中に、命の尊厳について考えることが挙げられていましたが、私たちも外来生物だから処分していい、外来生物だから駆除する、なんていう単純思考に嵌まってはいけませんね。
なぜ駆除するのか。その理由を明確に持っていないと、戦でいうところの「大義」が無いようなものなのです。
さてさて、名古屋の外来生物は、カメだけではありません。
アライグマも最近話題になります。一昨年もアライグマに関するシンポジウムが名古屋で開かれてましたね。
アライグマは、主に農作物の食害や病気の媒介が懸念されますが、なんとカメを食べることもあるのだそうです。
在来生物への影響はそれだけではなく、サンショウウオも食べるのだと言われます。
簡単にインターネットで調べてみると、千葉ではカメの食害が確認されているようですし、トウキョウサンショウウオも食害にあっているようです。
シンポジウムでは、アライグマの駆除と同時に、在来カメの個体回復を見るべきだとしていましたが、そうなるとサンショウウオの個体も調査して事実関係を把握する必要があるでしょう。
ただ、在来カメの個体数増減には外来カメもかかわっているでしょうし、サンショウウオの卵のうもザリガニに食べられると聞きます。
アライグマとカメ、あるいはアライグマとサンショウウオという、単純な相関関係ではないのでしょうね。
何重にも重なり合う自然界の要因の中から、生き物の増減に関わっているものを抽出する。それが真かどうかは、神のみぞ知る。けど、それを参考にして生き物に対して、対策をとっていく・・・。生き物はそこが難しいところです。
■その他
・里山
今回のシンポジウムは、主として外来生物についてでしたが、里山の話もたびたび出てきました。
名古屋で開催されたCOP10の中でも里山イニシアチブというものがあったように、日本は里山を共生のモデルとしてフィーチャーしていくようですから。
確かに、里山の風景は、いわゆる「古き良き田舎」みたいなイメージで、私も子供のころ生き物のたくさんいる「田舎」で遊んでいましたし、そんな田舎が好きでした。
さてさて、シンポジウムのディスカッションで里山が出てきましたが、その中で印象に残っていたのは、里山は決して「自給自足ではない」というところです。
正確には、自給自足ではないというよりも、里山は「里山内だけで全てが完結するわけではない」ということでしょうか。
シンポジウムでの提起は、こんな感じでした。
「里山での炭焼きは、自分たちが使うためだけだったのか?否。実は、大都市に売るためのものでもあった。里山で作られる作物もそうだったろう。」
里山が生物との共生モデル、といわれることもありますが、その里山は大都市の経済によって成り立ってきたともいえる、ということだそうです。
考えてみれば納得ですね。里山内で全ての系が完結するとは思いません。
稲を作ってその米を納めるにも売るにも、里山は大都市とつながっていました。
雑木林から切り出した木で作った木炭やシイタケも、特産品として大都市に出ていたでしょう。
大都市の消費経済(大量消費経済ではない)があってこそ、里山という持続可能な環境が生み出された、と考えることもできるということですね。
世界の自然破壊は経済の責任といわれることもありますが、経済は必ずしも敵ではないのではないでしょうか。
私は、経済で金儲けをするだけでなく、今後は儲けた金をいかに自然へ回帰させていくかが重要ではないかと考えています。
・終わりのない戦い
外来生物をどこまで、どの範囲まで駆除防除しなければならないのか、というのは誰もが心の中で一度は考えたことがあることだと思います。
影響や、侵入の程度が全く見えていない外来鳥類など、手出しができていないものもたくさんいます。
その生物まで駆除すべきなのでしょうか?
これは、意思決定次第だそうです。人の都合と言ってしまえばそれまでかもしれませんが・・・。
しかし、駆除をするもしないも確かに人なので、やむをえないのかもしれません。
皆が皆、自然大好き!というわけではありませんから・・・。
その意思決定の目安となるのは、経済指標や被害指標による外来生物のリスクであり、これからの外来生物対策は、そのリスクが大きなものからやっていかなければならないでしょう。
もっとも手が出しやすいのは、リスクが大きいだけでなく、駆除戦略が固まっているものではないでしょうか。
例えば、バスやブルーギルはその影響は非常に大きなものですが、酸欠に弱いらしく、池においては水を抜けば、だいたい駆除できるそうです。
閉鎖水系は、外来魚類による捕食の影響は非常に大きいですが、駆除戦略も立てやすく、意思決定もしやすいと言えるのです。
ただし、豊田の池ではバスやブルーギルの駆除により、アメリカザリガニの巨大化と多数化が確認されたようです。いわゆるメソプレデターリリースが起こったと考えられます。
戦略もそれに沿って変更しなければなりませんし、今後水抜きをする水系では、かならずアメリカザリガニ(場合によってはウシガエル)の動向も確認しなければなりません。
戦略は常にフィードバックしていくべきでしょう。
・マルハナバチの使用
日本では、トマトの受粉などにセイヨウオオマルハナバチが使われていました。
北海道ではそのセイヨウオオマルハナバチが逃げ出し、野外に定着してしまっているそうです。
なので、そのセイヨウオオマルハナバチの代わりに、在来のクロマルハナバチを推すことが増えています。
生物農薬(農薬ではないかな?)の地産地消ですね。
しかし、セイヨウオオマルハナバチもクロマルハナバチも、外国の業者が製品として取り扱っているのだそうです。日本のクロマルハナバチの女王を外国に送り、コロニーを作ってもらい、製品として使えるようにしてもらって輸入するのだそうです。
厳密な地産地消ではないような気もしますね。
クロマルハナバチを使うことによって盗蜜の可能性が減り、在来植物への影響は下げられるかもしれません。
しかし、そのクロマルハナバチ製品個体群が、もとからその地域にいたクロマルハナバチ野生個体群のものであるとは限りませんし、交雑してしまったら結局元も子もありません。
クロマルハナバチを使うことに反対するわけではありませんが、あくまでも比較論でいえばましなほう、なのかもしれませんね。
とはいえ、ならば他にいい方法があるのかと聞かれても、満足させられる回答ができないのもまた事実なのです。
・外来植物の状況
シンポジウムでは、外来植物の最近の動向についても話されていました。
有名なのはセイタカアワダチソウです。
セイタカアワダチソウは、一時そのアレロパシーが恐れられ、世間をにぎわせていましたが、最近は個体数も落ち着いてきているようです。
花粉症の原因であったオオブタクサも、近年は減ってきているようです。
外来植物の増減は、人間活動による影響が多いのだそうです。
人間活動や気候によってどの外来植物が繁茂し、そして衰退したかを調べられたら、きっと楽しいでしょうね。
・コイ
コイが外来生物、というのは最近言われていることです。
コイが大量に生息している川や池は、確かにあまり他の生き物がいない気もします。
しかし、日本全国にコイがいるでしょう。昔からいるのに、本当に全てが外来生物なんでしょうか?
コイは、昔から日本にいたものもあります。在来生物のコイです。
ただし、厳密な「日本のコイ」というのは琵琶湖北部にしか現在生息していないそうで、それ以外はすべて大陸(中国等)のコイと混ざってしまっているようです。
コイという漢字は、里の魚と書きます。
私たちの原風景(里の風景)に、コイはいるのかもしれません。
しかし、それはすでに蔓延してしまっていた大陸コイ(あるいは雑種)だったのかもしれませんね。
今の若者たちが感じる原風景の中に、いったいどれだけの外来生物がいるのでしょうか。
セイヨウタンポポ、アメリカザリガニ、ブラックバス、タイリクバラタナゴ・・・。そんな、外国産の生物たちが若者の心のふるさとを形成してしまっていたら、ちょっと悲しくありませんか?
・生活の速度
人間活動は、過去50年と比べても非常に速度が速くなっています。
特に言えるのが、輸送の速度です。
1日あれば飛行機で違う国に行けてしまいます。
違う国の荷物を運べてしまいます。
今までは船で何日も、何カ月もかかっていたのに、です。
自然界の生物は、何百年、何千年、何万年もかけて海を越えていたのに。
いわゆる、人間活動の新しいパラダイムによって、自然界の生物が、その速度についてこれなくなっている(あるいはされるがままになっている)ともいえます。
速度によって私たちの生活は豊かになりました。
グローバリゼーションによって、世界の均質化によって国も経済も生活も潤いました。
しかし同時に、個性の喪失にもつながっています。
経済を統一すれば、便利になりますが個性を失います。
生き物とて同じことです。生物が均質化してしまえば、世界はどこも似たり寄ったりの風景になってしまいます。
そうなったら、私たちは外国に何を見に行くの?
便利になるところはなってもいいですが、こと生物の世界においては便利さを求めてはいけません。
生き物の世界は、人ほどの速度は必要ないのです。
スローライフ、スローフード。
これにスローワイルドライフも付け足し、固有の、特別な生態系や生物を大事にする考え方を身につけてほしいですね。
以上、メモでした。
あまりメモっぽくないかもしれませんが、こんな内容のシンポジウムで、U1はこんなこと考えてんだー、くらいに思っていただければと思います。
さてさて、次回の更新内容は名古屋港水族館の予定です。
チャネルキャットフィッシュ(アメリカナマズ)を食べてきました・・・!乞うご期待。
※4/16修正
普及啓発を促進するため邁進していきますよー!
というわけで、そろそろブログの一時停止を解除します。
定期的な更新は無理そうですけど、やれる範囲でやっていきたいと思います。
本日ご紹介するのは、「ヌートリア捕獲マニュアル」です。
外来哺乳類といえば、真っ先にあがるのがアライグマ。そしてヌートリア。
ヌートリア水田や畑に農業被害を与えるだけでなく、ドブガイなども食べるといわれており、タナゴ類の生息に影響を及ぼすかもしれません。
各地でヌートリアの被害が多発する中、農家や市役所・町役場の方はこの巨大ネズミをどげんかせんといかんと思っていることでしょう。
そんなときに活躍するのが、この「ヌートリア捕獲マニュアル」。
大阪府が平成19年に作ったものです。
ヌートリアの形態や被害概要の説明の後に、いかにして捕獲するかが書かれております。
はこわなの大きさや設置の仕方、誘引えさの種類なども記してあります。
みなさんが一番知りたいと思われる「捕獲した後」の話が特に記載されていないのでややもったいないところですが、これをご参考に農業・生態系被害対策のヌートリア捕獲を始められてはいかがでしょうか。
ちなみに、ヌートリアは狩猟鳥獣です。
狩猟免許を持っていて、都道府県に狩猟登録していれば、狩猟期間内に保護区等の禁止場所を除いて捕獲できます。ただし、生きたままの移動(運搬)外来生物法に抵触しますので、安楽死後運搬してください。
有害鳥獣駆除などの許可捕獲の場合はまた別ですのでご注意を。
外来生物法の防除の確認(地方公共団体)、認定(国及び地方公共団体以外の者)を申請し確認・認定が行われれば、鳥獣法の許可や運搬の制限が一時的になくなりますので、活用してみてください。
ヌートリア捕獲マニュアル
参考:大阪府/ヌートリアの生息状況について
ここのところ全く記事を書く時間がありませんでした・・・。
仕事では外来生物を扱わないので、外来生物の世間的な流れが今どのあたりにあるのか把握できていない状態です。3〜4年くらい前は「普及!啓発!」が流れだったと思うんですが、今は何が流れだろうか・・・。
さて、本日のお題は「愛知県の外来生物」について。
名古屋に来て1年が過ぎたところですが、愛知は外来生物情報が多くない・・・。
実際は、名古屋市が外来生物対策の協議会を立ち上げていたり、外来カメに詳しい教授がいたり、外来種を考える市民団体もあったりするのですが、多くが「名古屋市」であり「愛知県」ということではないんですね。
もしかしたら情報があるのかもしれませんが、散在していると思います。
ならば、ということで、まず愛知県の生物情報をまとめてみたいと思います!!!
せっかくCOP10も愛知・名古屋で開かれたんですしね。
なお、これから書く情報は私の知っている限りです。抜け落ちがあると思いますが、その場合はお教えいただけると幸いです。
また、未確定情報盛りだくさんですので、真に受けると痛い目を見るかもしれません。
昔見つかって、今いるかわからないのも載せますので、ご注意ください。
情報が無さすぎるので、実際に調査される方がいれば教えてください。
■愛知県の外来生物リスト
赤字:外来生物法における特定外来生物
青字:外来生物法における要注意外来生物
紫字:愛知県「自然環境の保全及び緑化の推進に関する条例」における生態系に著しく悪影響を及ぼすおそれのある移入種
○魚類
・カダヤシ(各地のため池・水路・学校等)
・ブルーギル(各地のため池・河川等)
・オオクチバス(同上)
・コクチバス?
・ナイルティラピア?
・ジルティラピア?
・カラドジョウ(水田・水路)
・オヤニラミ(河川;国内外来)
・カムルチー(ため池・河川)
○甲殻類・貝類
・カニヤドリカンザシ(河口・海)
・カサネカンザシ(河口・海)
・コウロエンカワヒバリガイ(河川・河口)
・カワヒバリガイ(河川)
・ムラサキイガイ(河口・海)
・ミドリイガイ
・スクミリンゴガイ(水田等)
・シナハマグリ?(河口)
・タイワンシジミ(川)
・ヨーロッパフジツボ(河口・海)
・アメリカフジツボ(河口・海)
・タテジマフジツボ(河口・海)
・サキグロタマツメタ(河口・海)
・アメリカザリガニ(ため池・水田)
・チチュウカイミドリガニ(河口・河川)
○両生類
・ウシガエル(ため池等)
○爬虫類
・アカミミガメ(ため池・河川)
・カミツキガメ(ため池・河川)
・ワニガメ(ため池・河川)
・ハナガメ(名古屋ため池)
・トゲスッポン(名古屋ため池)
○鳥類
・ソウシチョウ?
・ドバト
・コジュケイ?
・コブハクチョウ?
○陸上節足動物
・アルゼンチンアリ(都市(田原市))
・セアカゴケグモ(セントレア空港、名古屋港)
・ヒロヘリアオイラガ(セントレア空港)
・ホソオチョウ
・アカボシゴマダラ
・タイワンタケクマバチ(豊田市)
○哺乳類
・ヌートリア(河川)
・アライグマ(里山等)
・ハクビシン(里山等)
○植物(代表的なもののみ)
・オオキンケイギク(路傍・河川敷)
・セイタカアワダチソウ(河川敷等)
・スイレン(ため池等)
・ヒメジョオン(各地)
・セイヨウタンポポ(各地)
・トウネズミモチ(都市公園)
・モウソウチク(里山)
・ホテイアオイ?
・オオアラセイトウ(各地)
・タカネマツムシソウ
・ハリエンジュ?
・キショウブ
ETC・・・
ざっと書き出してみましたが、こんな感じでしょうか?
植物なんかは多すぎてもともと書いていませんが、他の分類群もいくつか取りこぼしがあると思います。
愛知はあまり多くないかも!と、たかをくくっていたら、出るわ出るわ・・・。北海道のウチダザリガニとか、小笠原のグリーンアノールとか、よく新しい外来魚が見つかる琵琶湖とかとは異なり、特徴的な生き物はそんなに多くないようですが、だからこそあまり外来生物が注目されず、詳細に調査されていないのかもしれません。
逆に、調査じゃなくて駆除は進んでいると思います。
オオキンケイギクなんかはバンバン駆除されているみたいです。
田原市のアルゼンチンアリは防除が行われました。
名古屋では、ため池保全の活動で水抜きを行って外来魚やカメ等を駆除してます。
これからはアライグマやスイレンも駆除していくらしいです。
トウネズミモチは「なごや外来種を考える会」の方と駆除活動を行いました。
駆除も大変重要ですが、現状把握も大切だ、というのを本日愛知の外来種の情報を調べてみて思いました。
駆除しちゃえば調査しなくていいじゃん、と思うかもしれませんが、その駆除が本当に個体数抑制あるいは根絶に効果的かは、やはり調査しなくてはわかりません。
今は港が近いので、私も時間をみつけてコウロエンカワヒバリガイの現状でも見てみようかと思います。
みなさんも何か調べてみてはいかがでしょうか?
参考:
愛知県「条例に基づく移入種の公表について」
http://www.pref.aichi.jp/kankyo/sizen-ka/shizen/gairai/jorei.html
国立環境研究所「侵入生物データベース」
http://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/
先日の東北地方太平洋地震に被災され亡くなられた方に、強い哀悼の意を表し、ご冥福をお祈りします。
また、被災されて避難所で過ごされている方には、エールを送らせていただきたいと思います。
被災された方のために何かしたい、という思いは強いのですが、現地の人員や輸送網の状況を考えると、今私にできることはほとんどない・・・。消極的だとお叱りを受けるかもしれませんが、復興のための募金くらいでなければ、かえって迷惑をかけてしまう気がします。
みなさんも何かしたいという思いは一緒かもしれませんが、正しい情報の取捨選択と特に冷静な対応を心がけてくださいね。東北が復興するためには、まず私たちが普通の生活を送ることだと思います。
さて、本日の記事は、外来生物の有効利用についてです。
外来生物を駆除したあと、有効利用することで命を無駄にしないという動きが主流となっておりますが、アライグマについて、有効利用を考えた記事のご紹介です。
(毎日新聞 2011/02/23 『アライグマ:害獣処分、毛皮製品で有効活用も 紀の川市と近大が検討 /和歌山』)
アライグマ:害獣処分、毛皮製品で有効活用も 紀の川市と近大が検討 /和歌山
◇「浮かばれる方策を」 05年度693頭、09年度は1502頭捕獲
農作物を荒らすなど害獣として処分されている北米原産のアライグマを毛皮製品にするなどして有効に活用しようと、近畿大学の研究者と紀の川市などが検討し始めた。海外では製品化されているが、一世を風靡(ふうび)したテレビアニメ「あらいぐまラスカル」のイメージもじゃまするのか、国産はみられない。関係者は「無駄死にしているアライグマが浮かばれる方策を考えたい」と話す。【岸本桂司】
国内の野生アライグマは、ペットとして持ち込まれたものの荒っぽい性質を持て余し、飼い主が捨てるなどしたとみられている。05年には輸入や飼育が原則禁止される特定外来生物に指定された。文化財などの破損に加え、タヌキなど在来種への影響が懸念されている。農作物被害も深刻で、09年度の県内の被害額はスイカやイチゴなど計2790万円に上る。
県内の捕獲数は、05年度の693頭から09年度は1502頭に急増。捕獲後は、各自治体が安楽死させて焼却処分している。こうした実情に、前大阪市立天王寺動物園長の宮下実・近畿大先端技術総合研究所教授(野生動物医学)が、捕獲数が県内最多の紀の川市や県に、毛皮製品や食肉などへの活用を提案した。日本毛皮協会によると、毛皮は「ラクーン」として北米などから輸入されているが、国産はないという。県や同市などは今後、地元の鳥獣被害防止対策協議会で検討を進める。同市の田中卓二・農林商工部長は「活用法の確立で、市民と行政の負担軽減につなげたい」としている。宮下教授は「外来動物の問題への関心も高めたい」と話している。
アライグマは、現在日本各地で問題になっていますね。
農業被害、生態系被害だけでなく、京都などの社寺に棲みつき、文化財に傷をつけるといった被害がでています。
各市町村でアライグマ捕獲が行われていますが、殺処分後の有効利用はこれまでほとんど考えられてきませんでした。
■アライグマの毛皮について
有効利用法として検討されている毛皮についてですが、その由来はアライグマの英名Racoon dogから来ていると考えられます。さて、そのラクーンはいったい商品価値があるのでしょうか?調べてみました。
アライグマの毛皮は「ラクーンファー」といわれ、マフラーやフードのふちに使われているようですね。
若者のジャケットやコートのフードのふちによく毛がついていますが、アライグマの毛だった可能性もあるのですね。私は何故フードのふちに毛がついてるのか理解できず、未だにああいうものを買ったことがありません・・・。実はマフラーも毛のものを持っていません。チクチクしません?
さて、気になるのはその「ラクーン」がどこのものであるか、ということです。北米から輸入されているということですが、野生個体でしょうか?もしかしたら北米でも街に出てきたアライグマを駆除し、有効利用しているのかもしれません。
もし有効利用を考えるならば、北米から輸入されてくるアライグマの毛皮が、どういう方法で入手され、輸出されているのかを調べれば早いかもしれませんね。野生個体を捕獲しているなら、もしかしたら効率の良い捕獲方法があるのかもしれませんし。
あと、忘れてはいけないのは採算性です。
アライグマの毛皮を輸入するのと、国内で生産するのはどちらが安くなるでしょうか。
おそらく工場などが完備された輸入物の方が安いでしょう。現時点では、国産アライグマ毛皮を流通させられるほど、日本には設備が整っていないと考えられます。
毛皮工場にアライグマを持ち込み、加工して、流通に載せる・・・コストかかりそうですね。
もしくは、海外の工場にアライグマ(生きてなければ外来法に引っかからない)を持ち出して、加工して輸入する、いわゆる外国による加工貿易でしょうか・・・。
流通は数段階先の話になりますので、それまでは市場に乗せる以外の活用法も考えなければならないでしょう。
たとえば、何かの賞品や景品にするとか・・・。
ですが、流通させられるような業者や工場をつくらないまでも、民間の手によって試作を繰り返すことは大事です。一歩一歩着実に、有効活用法を探せたらよいですね。
■アライグマの食肉利用について
記事内では、アライグマの食肉利用も検討しているようですが、どうなんでしょうか・・・。
というのは、アライグマが雑食だからです。
基本、我々が美味しいと食べているのは草食動物です。ウシやブタ(ブタは場合によっては雑食)に始まり、野生生物ではイノシシやシカがありますね。リスなんかも美味しいといわれます。木の実食べてるから美味しそうですよね。
他方、肉食動物を食べるでしょうか?クマは雑食ですが、おいしいおいしいといって食べる人を見たことがありません。
このように、肉食や雑食の動物を食肉利用することは、物珍しさ以外では少ないです。
このため、アライグマを食肉利用するのは、例えばカンガルージャーキーやワニジャーキー、クマの缶詰みたいな位置づけの方がよいかと思います。
それよりもまずは全国的に問題になっているシカをどうやって食肉流通するか、こちらが目下の課題かもしれません。
外来生物法ができて早6年。あの外来種ハンドブックが出来てから、もう10年にもなります。
外来生物対策は進んでいるでしょうか。北海道のバス根絶や、小笠原のネズミ類・ウシガエルの根絶のように地域的に成功しているところもあれば、鹿児島のマングースや千葉のウチダザリガニのように新たに外来生物が発見されているところもあります。
法整備や知識の普及、防除方法は少しずつ進んでおりますが、外来生物という生物資源の利用はまだまだこれから、現在手探りで考案中、といったところでしょうか。
最近、経済や人文科学的な考えが必要とよく言っております。研究者のようなスペシャリストも必要ですけれど、いろいろな知識をつなぎ合わせて生かせられるジェネラリストも必要なのです。
引用元:毎日新聞2011/02/23 『アライグマ:害獣処分、毛皮製品で有効活用も 紀の川市と近大が検討 /和歌山』
URL:http://mainichi.jp/area/wakayama/news/20110223ddlk30040423000c.html
前回に続いて、記事作成の負担が軽いマニュアルの紹介です。
本日ご紹介するのは、「池干しによるオオクチバス等駆除マニュアル」です。
ため池においてブラックバスやブルーギルだけでなく、ウシガエルやザリガニを駆除する手法といえば鉄板の池干し(水抜き)ですが、じゃあ具体的にどのような手続きでどのような準備をしてやるんだ?と言われたら、体験していない限りなかなか説明できないと思います。
そんなときに活躍するのが、この「池干しによるオオクチバス等駆除マニュアル」。
環境省の地方出先機関、東北地方環境事務所が平成22年に作成したものです。
全部で7章くらいから構成されており、池干しは必要かどうかといった初歩的なことから、ため池の水の抜き方や駆除の仕方、さらには水抜き後の貯水と事後の調査というアフターケアまで記載されており、池干し駆除が分かりやすくイメージしやすいものとなっております。
池干しは市民参加がしやすく、駆除効果も高い手法の一つです。
これを読んで「うちでもできるかも!」って思われる方がもしいたら、試されてはいかがでしょうか。
池干しによるオオクチバス等駆除マニュアル






