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外来生物(外来種)に関するニュースを伝えたり、データを取っていったり、果ては自分の研究をまとめていったり・・・。気の向くまま、風の向くまま。
Posted on 18:35:39
こんにちは、ゆーにです。本日はまた新聞記事のご紹介。

先日、鹿児島マングースの現状の記事をご紹介いたしました。
本日は鹿児島マングースの駆除の方向性についてご紹介いたします!

百聞は一見にしかず。記事をご覧ください!↓

わな 5倍の400個へ 鹿児島市 喜入地区 マングース駆除強化

2010年2月5日 01:32 カテゴリー:九州 > 鹿児島

 鹿児島市喜入地区で昨年6月、本土初の繁殖が確認されたマングースの根絶を話し合う「生息確認調査・防除事業検討会」が4日、鹿児島県庁であり、県は新年度から駆除対策を強化し、わなの数を現在の5倍の約400個に増やす方針を明らかにした。

 マングースは南アジア原産で、国内では沖縄本島と奄美大島に定着。生態系に悪影響を及ぼす「特定外来生物」に指定されているが、喜入地区にも約30年前から生息しているとみられている。

 検討会は関係機関でマングースの情報を共有しようと県が開催。大学や県、市などから12人が出席した。

 県の委託で捕獲作業を進めている県環境技術協会の岡田滋専門員は、これまでに67匹を捕らえたものの、生息を確認した範囲は喜入地区にとどまっていると報告。

 マングースの解剖を引き受けている鹿児島国際大学の舩越公威教授(哺乳(ほにゅう)類学)は、沖縄の個体に比べて体重が重く、体長は小さいと発表。寒さに耐えられるように「進化」した可能性が高いと分析した。

 沖縄や奄美で駆除を進めている環境省那覇自然環境事務所の阿部慎太郎・野生生物課長補佐は「生息範囲が狭い今のうちに、一気に根絶する必要がある」と指摘した。

=2010/02/05付 西日本新聞朝刊=


とのことでした。

驚くべき(興味深い)点が2点ほど。

まずはワナの数を一気に増やすことです。

先日ご紹介した記事では、捕獲数が減少してきた今からが根絶に向けて大事な時期である、というふうにまとめたと思います。
捕獲数が減ってきたから、ワナを増やしより多くの捕獲圧をかけなければならない時期なのです。

まさにこの時期に一気に5倍です!!これは英断だと思います。
県に熱い拍手を送らせていただきたいですね!
日本でも根絶事例はありますが、ここで早期対策の有効性を示していただきたいものです。

気になるのは、鹿児島マングースは30年前からいたということ・・・。
本当でしょうか?奄美に放獣されたのが1979年らしいですから、ほぼ同時期ということになります。
その30年前からの生息説の出処を探ってみたいですね。

もう一つは、検討会が開かれ、官学共同で動いているところです。

自然環境保全の場では、産官学共同となって体制作りをすることが不可欠です。
それぞれ異なる立場ですので、もし個別にやると、各々ができる範囲が限られてしまうのです。

たとえば、駆除において学だけでは人員、資金、道具などをそろえきれない。
官だけでは、有効な駆除方法やワナの設置場所を見誤りかねない。
産だけでは、地域の許可などを得られにくい。

もっともっといろいろありますが、自然環境保全を行うのに1グループだけでは足りないのです。
自然環境保全を行ううえで、グループの多様性は必須ですし、そのグループを繋ぐコリドーも大事です。


この鹿児島だけでなく、今ではいろいろな地域で自然環境を守るための検討会が開かれております。
お互いの利害ではなく、自然を守るという目標に向かっての協力があると望ましいですね。

決して落としどころを探るような検討会をしてはいけません。


引用元:西日本新聞 2010/02/05 『わな 5倍の400個へ 鹿児島市 喜入地区 マングース駆除強化』
URL:http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/150695
Posted on 14:47:27
こんにちは、ゆーにです。

本日ご紹介しますサイトは、神奈川県立生命の星・地球博物館より、2003年頃に神奈川新聞で連載された記事の再録ページです。

侵略と撹乱の果てに、というタイトルで、生物多様性など基本的なところから様々な外来生物について書かれておりました。

一番の見所といいますか、注目すべき点は、各文章が短いところです。
にもかかわらず必要な情報が記載されており、さらに写真までついて読みやすくわかりやすいことこの上ありません。

私が知らない種も解説していたため、参考になりました。

このように短くかつわかりやすい文章を心がけたいものです。

外来生物に興味のある方は、一度ご覧になってはいかがでしょうか!?

侵略と撹乱の果てに
http://nh.kanagawa-museum.jp/kenkyu/alien/index.html


参考:神奈川県立 生命の星・地球博物館
URL:http://nh.kanagawa-museum.jp/index.html
Posted on 18:43:58
こんにちは、ゆーにです。

半年前くらいに鹿児島でマングースが発見された、という騒ぎがありましたよね?
あの続きをインターネットのニュースで発見したので、ご紹介いたしますね。

まずは先々月から。鹿児島で捕獲されたマングースのでどころが大体わかったそうです。
こちらをご覧下さい。↓

【南日本新聞】

鹿児島市で捕獲のマングース 奄美・沖縄とDNAが一致
(2009 12/14 10:08)

県が設置したかごわなにかかったマングース 鹿児島市喜入地区で確認されたマングースを調査している鹿児島国際大の舩越公威教授は12日、同市で開かれた講演会で、捕獲された一部のマングースのDNAが、奄美大島や沖縄県に生息するものと一致した、と報告した。
 県が喜入地区で生息を確認した6月以降、12月11日までに設置したわなで64頭を捕獲(雄34頭、雌30頭)。このうち6頭と、2007年に見つかった死がいを独立行政法人・森林総合研究所(茨城県つくば市)で分析した。
 捕獲されたマングースは、平均体重が雄約800グラム、雌約500グラム。奄美や沖縄よりそれぞれ100グラムほど重いという。舩越教授は「大型化は亜熱帯から温帯への適応が一因ではないか」と述べ、「意図的に持ち込まれたのかどうか、侵入経路の特定と分析が急務」と訴えた。
 講演会は、特定非営利活動(NPO)法人「かごしま市民環境会議」が開催。舩越教授と、滋賀県立琵琶湖博物館の中井克樹主任学芸員が外来生物問題を講演した。

鹿児島・南日本新聞ニュース・373ニュース


ということでした。

奄美沖縄と同じDNA、つまりそこから鹿児島に持ち込まれた可能性があるということです。
もちろん1910年に沖縄に、1979年に奄美に放したのと同系統のものを鹿児島で今まで保持していた、という可能性も0ではないですが・・・。

そしてこの記事で気になるのが捕獲数。昨年6月から12月までで64匹。
思いのほか鹿児島にいたのですね・・・。しかし2007年にも見つかっていたそうなので、繁殖を繰り返しているならばまだ数はいるかと思います。
もし動物の個体群動態に詳しい方がいらっしゃったら、マングースの繁殖力や死亡率、出産齢などから現在の生息数が推定できるかもしれませんね。


次にご紹介しますのは、先月のニュース。先ほどのニュースで12月11日までの捕獲数が64匹でしたが、その後捕獲が途絶えているようです。
まずは記事をご覧ください。↓

【毎日新聞】

マングース:喜入地区、捕獲1カ月途絶える ワナ工夫へ /鹿児島

 昨夏以降、鹿児島市喜入地区で相次いだマングースの捕獲が約1カ月、空振りが続いている。鶏の空揚げなど好物でワナをしかけており、エサの昆虫などが急減する冬は本来、捕獲は増えるはずという。原因は不明だが県自然保護課は「根絶したとも思えず当面、捕獲体制を維持したい」と話している。
 捕獲は12月18日、65匹目となるメスが最後だ。昨年の捕獲数は、ワナを4〜8基仕掛けた7、8月が各8匹、1匹。9月以降はワナを増やし、9月=15匹▽10、11月=16匹▽12月=9匹−−だった。
 環境省奄美野生生物保護センターは「本来、捕獲のピークは秋〜冬。ワナに捕まった仲間の姿をみて『危険だ』と学習する可能性はある」と指摘する。
 また、県自然保護課は当面の対応として「ワナの位置を工夫したい」としている。
 マングースは沖縄、奄美大島だけに生息するとされてきたが昨年6月、本土で初めて喜入地区で確認されたことが判明。県は7月から捕獲を始めた。その後、捕獲された個体が、外来生物法で生態系に悪影響を及ぼす「特定外来生物」に指定された「ジャワマングース」と確認された。【福岡静哉】


ということでした。

当初少ないワナで8匹も捕まっているところに驚きました。
本来個体数が少なければ、ワナの数が多くないと捕獲できないからです。
この件は、もし毎日捕獲の様子を点検してれば4〜8個×30日ですから、8匹/120〜240で案外捕獲確率は低いのかもしれませんけど・・・。
それでもある程度捕獲できているのですから、個体数は多めだと思います。・・・勘ですけど。

それからワナを増やしていくと同時に捕獲が増えていきましたね。
12月に入って微減したようですが、12月18日の65匹目以降捕獲できないのが不思議です。

最後の1匹を捕まえるのが一番大変と聞きますが、まだ最後の1匹ではない気がするんですよ。
最初にここで放されたのがつがいだけならば、全個体数はこのくらいな気もしますが、目撃例が多かったのが新聞で報道されてますので、あと100匹はいるんじゃないかなぁ・・・、と適当に言ってみます。

しかし、何より捕獲数が減ったということは、大量にいるものを手当たり次第捕獲するという駆除の初期段階を超えたといえるでしょう。数は分かりませんが、根絶に向けてはこれからが正念場です。
鹿児島県や関係団体には、ここから踏ん張っていただきたいものです。

根絶に成功すれば、外来生物は早期対策が重要である!ということの証拠となりますしね!

あとは侵入経路の特定ですが、一体どこから、あるいは誰が何のために。もし人の手を介していなければ、どうやって。それを判明させるのが重要ですね。

またニュースを見かけたら記事に致しますので、お待ち下さい!


引用元:南日本新聞 2009/12/14 『鹿児島市で捕獲のマングース 奄美・沖縄とDNAが一致』
URL:http://373news.com/modules/pickup/topic.php?topicid=31&storyid=21055

引用元:毎日新聞 2010/01/19 『マングース:喜入地区、捕獲1カ月途絶える ワナ工夫へ /鹿児島』
URL:http://mainichi.jp/area/kagoshima/news/20100119ddlk46040643000c.html
プラーニン。 
Posted on 19:49:24
みなさま、こんにちは。ゆーにです。

突然ですが、昨日の夜のテレビ番組、「世界の果てまでイッテQ」をご覧になったかたはいらっしゃいますか?

私はパソコンの片目に見ておりました。

すると、タイで巨大魚釣りをする特集が始まりました。

なんでもプラークラベーンという毒針を持つ巨大魚を釣るんだとか。

その巨大魚を捕獲するために、エサとなるナマズを釣るシーンになったときのことです。

とある魚ばかり釣れる。

その名もプラーニン。

見た目普通の魚です。


しかし、ここで私は思いました。

まて、この魚どっかで見たことあるぞ、と。

気になった私は、ネットで早速プラーニンという名を調べてみました。

やはり思ったとおりティラピア(ナイルティラピア)でした。

しかも、どうやらこのタイのナイルティラピアは日本と深い関係があるのだそうです。


みんなだいすきWikipediaより。

タイ王国の食糧事情を知った皇太子明仁親王(今上天皇)はタイ国王にティラピアを50尾贈り、「ティラピアの養殖」を提案。タイ政府はそれを受け、現在、タイでは広くティラピアが食されている。このエピソードにちなみ、タイでは華僑により「仁魚」という漢字がつけられ、タイ語でもプラー・ニンと呼ばれている。


だそうです。

プラーというのは、タイ語で魚類のこと。pla。
他の魚類も、タイ語だとほとんどプラーってついてるみたいですね!

冒頭のプラー・クラベーンも巨大淡水エイでした。

さらにさらに、ナンプラーってのもありますが、これもタイの魚醤。このプラーも魚のことなんでしょうね!

ちなみに、プラー・ニンのニンはタイ語でナイルのことだという説もあります(参考サイト参照)。
さらに、ニンはタイ語で瑠璃色のという意味もあるそうで、この3つのうちどの説がホントなんでしょうね。


さてさて、やはり気になるのはその部分ではなくティラピアを日本から送ったこと。

やはり、当時の食糧事情から考えるといたしかなかった・・・のでしょうね。
ブルーギルのときも、日本の国内事情を見回して、食糧確保に役立つと考えられる選択だったのでしょうから。

食糧難のときに、生物多様性を考えられるのは少ないでしょう。
生物多様性の概念が日の目を見たこと自体、最近のことですから。

考えなければいけないのは、これから、今からです。

テレビでは、プラー・ニン・・・ナイルティラピアをおいしそうに食べておりました。
タイでは受入れられているのでしょう。

駆除うんぬんの話はちょっと事情が複雑ですので、ここでは考えておかないことにしておきます。


それにしてもタイだけでなく、諸外国がどのくらい外来生物に対して考えているのか、興味があるのか、否定か肯定か、少し興味がありますね。


ちなみに、テレビ番組内では、プラー・クラベーン・・・巨大淡水エイが減少しているらしい、とありました。

まさかナイルティラピアが稚エイやエイのえさとなる生物を食べてしまっている、なんてことはないですよね?


参考:Wikipedia‐ティラピア
    THE THAI 食
   
拍手コメント返信 
Posted on 17:59:04
こんにちは、ゆーにです。

拍手コメントを最近確認しておりませんでした!申し訳ございません・・・。

コメントいただいたのですから、私も言葉をお返ししたいと思いまして。
昨年10月からのコメントに返信させていただきます。

>ryoumaさん
お褒めのお言葉、ありがとうございます!
環境省の自然保護官事務所という、国だけど地域レベルでも、このような普及啓発活動をしているのには励まされますね!

>T.Yさん
外来樹木について調べられておられたようですが、お役に立てましたでしょうか?
これからも興味深い記事を書いていきたいと思いますので、是非また足をお運び下さい!

>洞端子ーさん
人間の捕食圧は確かにすごいです・・・。特に日本人の食のこだわりってすごい気がします。
外来生物の有効利用を考えるには、まず「食」ですね!


一言返信で失礼致しました。みなさま、コメントありがとうございました!

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