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どうも、復活の狼煙を上げてたぶんすぐ下げるU1です。
今の仕事で久しぶりに「アルゼンチンアリ」の単語を見かけたのでついつい記事にします。
こんなところにも外来生物の影響が!っていう感じで面白いですよ。

今私は不動産業界にいるわですが、宅建(宅地建物取引士)試験に合格すると、(一財)不動産適正取引推進機構のメルマガに登録できるんです。そこでは行政やマーケットの動き、トラブル事例の紹介やトラブル予防のための知恵・心得などが配信されています。

今日送られてきたそのメルマガのトラブル予防の知恵・心得に、アルゼンチンアリが出てきたんですよ。
内容をまるっと書き写すと何か問題が起きそうなので、概略で説明しますね。

Q:戸建て住宅で部屋の中まで侵入してくるアリ(アルゼンチンアリ)がいるけれども、その状況って住宅を売るときに説明が必要ですか?
A:アルゼンチンアリの駆除にはすごい時間と費用がかかりそうですね。買った人が事前にそれを知らされてなかった場合、訴えられる可能性もありますからちゃんと買主や仲介業者さんには説明して了解をもらっておいてくださいね。

不動産取引では「口頭で説明しましたー了承もらいましたー」では済まず、重要事項説明書に残していかなければならないような内容ですから、不動産屋さんは私の概略を鵜呑みにせず専門家に相談したり調べなおすと思いますが、アルゼンチンアリが侵入してるお宅の売却を検討している方も必ず専門家や不動産屋さんに相談してほしいと思います。
まあ概ねこんなことがあるわけですね。

つまり、アルゼンチンアリのせいで不動産取引に手間が増えた。というか、住宅内にアルゼンチンアリがいることで、ちゃんと説明しないと訴訟を起こされる可能性が増えた。ということです。
場合によってはアルゼンチンアリがいるのが嫌で住宅の売買が滞ったり、購入者が付きにくくて住宅価格が若干下がるかもしれない、なんてことがあるのです。

外来生物の意外な影響を見た気がしました。昔は生態系への影響ばかりに目が行ってましたが、経済活動へも地味~に影響を与えていたのですね...。
アルゼンチンアリの殺虫剤を作る会社はそれはそれで儲かるのかもしれませんし、研究開発費を回収できるほどではないのかもしれませんので、どの程度その業界の経済活動に影響があるかは知りませんが、住環境に近いとそういった業界(ペストコントロール的な)へも影響を与えると思います。というか実際に影響しています。

いろいろ言いましたが、業界が変わらないと見えないものもあるんだなぁということでした。
以上!
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2016.11.01 / Top↑
お久です。ゆーにです。
お盆休みでしたが、セミは大学で休まず鳴いてます。ちょっとは休めばいいのに。

先日、お盆休みを使って友人たちと釧路に行ってまいりました。
釧路周辺の外来生物といえば言わずもがな。
そう、ウチダザリガニですね。もっとも一人旅ではないので、外来生物探しはできませんでしたが。

気が向いたら摩周湖の記事とか書いてみようかな。釧路でのウチダザリガニの扱いとか。


さて、本日の記事は、半年以上前に大学の講義で発表されていた内容より。
そのときに自分が初めて知った外来生物についてです。

このブログではあまり外来昆虫を取り扱っておりませんでしたので、ちょうど良い機会です。

というわけで、今日の題材は外来昆虫サイカブト。
Oryctes_nasicornis_Thailand.jpg
(出典:サイカブト wikipediaより)

その名のとおり、サイのような角をもつカブトムシです。
東南アジアやインド、中国が原産となっており、日本では南西諸島に侵入しております。

あまり外来生物としてのイメージがありませんよね?私もそうです。
外来生物法を見ても、この種は特定外来生物・要注意外来生物のどちらにも指定されておりませんし、IUCN(国際自然保護連合)の決めた世界の外来侵入種ワースト100にも含まれておりません。
さらに、日本生態学会が決めた日本の侵略的外来種ワースト100にも入っていないのです。

何故?というのはさておいて、まずは被害とかどんな問題を起こしているのか調べてみましょう。

サイカブトは、私たちが持っているカブトムシのイメージとは異なり、樹液をなめることはめったに無いようです。日本のカブトやクワガタはブラシのような口で樹液をなめるイメージですよね。むしろ樹液などのエサ以外は口にしないと思われるかもです。

しかし、サイカブトは樹液よりも、ヤシやパイナップル、サトウキビの維管束を食べるようです。穿孔する力は非常に強いようで、この能力を発揮し、それらの植物の成長点を貫通させてしまいには枯死させてしまうのです。

つまり、ヤシ・パイナップル・サトウキビなどの農作物に重大な被害を出しているのです。
もちろん生態系への被害も無いことはないのかもしれませんが、農業害虫としての認識のほうが強いのかもしれませんね。

さらに、南西諸島での被害であり、本州以北では知られにくいことなども含め、法律やワースト100にも入れられなかったのだと思います。

にしても食植性のカブトムシとは驚きです。それも成虫になっても。
一度本物を見てみたいものです。


さて、南西諸島の農家以外、日本ではあまり認識されていないサイカブトですが、海外ではどのようになっているのでしょうか。

つい先日、NHKの「世界びっくり旅行社」という番組で芸人のタカアンドトシがグアムでカブトムシを捕まえておりました。
そのカブトムシがなんと、サイカブトだったのです!

近年グアムではサイカブトが大発生しているようで、ヤシやパイナップルを食い荒らしているのです。

とあるホームページを参照しますと、平成19年時点でアメリカ政府はものすごいお金をかけてサイカブトを撲滅しようとしてたようですが、この前テレビでグアムのサイカブトをやっていたことを考えると、どうやら撲滅はかなわなかったようですね。

お金が下りなかったのか、手法が失敗したのかは調べてみないと分かりませんが。

それでも番組では、グアムで見つけたら報告、とか絶対に持ち出さないように、とか徹底しているように報じてたと思います。

日本の南西諸島にいるサイカブトも、おそらくグアムのものと同種で、大発生する要因は持っているはずです。ですから、特定でも要注意でもないし、ワーストにも入ってないから大丈夫、と無関心でいるのではなく、日本もせめて気にはかけていくようにしたいところですね。

好きの反対は無関心、とはよくいいますが、外来生物においては無関心であってはいけないと思います。
農業害虫として認識されているとどうも外来生物のような気にはならず、農家の方や農業関係者がどうにかすればいいかのような錯覚に陥ってしまいます。
しかし、農業害虫もハウス内ではなく野外の畑で生活している。つまり、いつでも生態系のなかに飛んでいけるの状態なのです。

生態系関係者も農業害虫に関心をもっていないと、いつか足元を掬われるかもしれません。



余談ですが、最近外来生物がテレビで出てくる回数が増えてきたように思います。
少し前には「黄金伝説」という番組で、特定外来生物のウチダザリガニだけを食して過ごす、みたいな企画をやっていましたね。

テレビで放映されて広く関心を喚起するのは大事ですが、テレビ局の方々にはせめて1コマ2コマ侵略的な外来生物であることの説明とか、食べたり捕まえたりするのは生態系に良いとか、そのような解説を入れてくれると嬉しいですね。
あとは法律で規制されていることとか。

うっかりすると、ウチダザリガニがおいしいならもっと広めればいいのに、というような誤解を招きかねませんからね。


参考:
wikipedia サイカブト:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%AB%E3%83%96%E3%83%88
「横浜在住つっちー家のHP」より:http://www1.ttcn.ne.jp/~kuwakabu/papa/diary/0710/20.htm
2009.08.16 / Top↑
こんにちは、ゆーにです。
10月下旬からNPOや中間発表、学祭にレポートと忙しく、記事が書けませんでした。

今、大学院で生物多様性保全学特論という講義を受けております。
その授業でテーマになっているのが外来生物。

もう、ね。私の世界。うそだけど。
でも楽しいです。私の一番の専門分野ですからね。

その授業で私は世界の外来生物に関するレポートを少し書きました。

今日はそのレポートのネタになった生物を紹介しますね。↓


270px-Icerya-purchasi.jpg
(wikipediaより転載)

なんじゃこりゃぁ。

これは、イセリアカイガラムシというカイガラムシの仲間です。別名ワタフキカイガラムシともいいます。

カイガラムシはカメムシ目に分類される昆虫で、草本や樹木の病害虫として知られております。
口に針を持っており、それを植物に差し込んで養分を摂取し、生活しています。

多くのカイガラムシは写真のように、からだが蝋物質で覆われております。
植物から得る養分というのは、光合成産物であり、糖が多いのです。
その糖分を過剰に体内に取り込まないように、摂取した糖分を蝋質の分泌物に変えて体表から排出します。すると写真のような蝋物質に覆われたからだになるのです。

写真のイセリアカイガラムシは、メスだと思われます。
からだの後ろ半分の蝋物質のところに卵嚢を持っているのです。
オスの外見はハエみたいな形をしているようで、滅多に見られないようです。

生殖は単為生殖が多いのだとか。単為生殖ができるって事は、爆発的に増えることが可能ですね。


さて、何故この樹木病害虫をレポートに取り上げたのか。

それは、この虫がオーストラリア原産であり、外来生物として爆発的に増えたことと、生物防除に一応成功した例だからです。

1868年、アメリカのカリフォルニアにこの種が侵入しているのが見つかりました。
ミカンなどの柑橘類によくつくので、果樹園に大きなダメージを与え、柑橘系の果樹園の将来を危うくするほどになりました。

当時の防除法であった青酸ガスや燻煙も効果がなかったようです。
なんたってからだに蝋でできたヨロイがありますからね。現代でも殺虫剤が蝋物質に阻まれて、効かないことがあるそうです。

そこで昆虫学者ケベルがオーストラリアに渡り、そこでこのイセリアカイガラムシを食べるベダリアテントウというテントウムシの仲間を発見しました。

180px-Rodolia_cardinalis_USDA.jpg
イセリアカイガラムシを食べるベダリアテントウ(wikipediaより転載)

1888年からアメリカへテントウムシを送り、139個体を導入したところ3年の間にイセリアカイガラムシを制御してしまいました。

天敵の人為的導入、すなわち生物防除の最初の例となったのです。

この方法はイセリアカイガラムシに悩まされていたヨーロッパ、シリア、エジプト、南アフリカ、ハワイ、ニュージーランド、南アメリカ、そして日本でも実行されました。

日本では1908年に静岡でイセリアカイガラムシが発見されましたが、1912年にテントウムシを配布し、カイガラムシの数を減少させ、制御に成功したとのことです。

イセリアカイガラムシもベダリアテントウも数は減らしたままですが、探せばまだ見つけることができるそうです。


この事例は世界初、世界規模で天敵導入による生物防除に成功した例であります。

そして、そのあとこれと同じ事例は確認されていません。

というのも、ベダリアテントウのようにイセリアカイガラムシを主に食べる、言い換えるならほとんどの餌をある一種に限定するスペシャリストってなかなか存在しないのです。

スペシャリストであるよりも、多くの種を食べられるジェネラリストであるほうが生き残る確率は高くなりますもんね。

だから、天敵導入しても他の生物を捕食したりして、逆に生態系に悪影響を与えることが多いのですね。
ハブ退治に入れたマングースなんかも、他の生物を捕食しちゃってますよね。わざわざ戦って勝たなきゃいけないハブよりも、手軽に食べられる生き物を食べるほうが効率いいから。
単にハブとマングースの行動時間帯が重ならないという理由もありますけど。

ベダリアテントウとイセリアカイガラムシ。
大陸で勝ち抜いてきた生き物でないから、特定の種を中心に食べても生存していける天敵関係が成り立ったのだと思います。(まぁAUSは大陸だけど・・・)
だから導入しても大きな問題にならなかった。

今はどうでしょう。おそらく生物防除のための天敵導入自体が危険な行為になるでしょう。
持ち込まれた天敵が何をするかわかりませんから。

もし生物防除をしたいならば、現地の生き物を使って防除しなくてはならない時代だと思います。あるいは人の手で何とかするか。

ベダリアテントウも、イセリアカイガラムシも日本をはじめ各国に定着してしまった。害虫駆除の意味では成功したかもしれないけど、また爆発的増加を引き起こさなかった意味でも成功かもしれないけど、オーストラリアの固有の生き物が全世界に広まってしまった。

生物多様性が均一化してしまう、という観点、外来生物の観点から見るならば、成功ではありませんよね。

現象としては、制御に成功した。しかし、その意義を考えると・・・?
非常に難しい問題です。

もっとも、経済活動を優占しなければいけないときや、またそうであった当時ならば、この方法は大成功ですが。環境や多様性を守る今、この方法は使えるでしょうか?

生物防除を行うなら、次の時代に来ていると思います。
この方法が失敗だったとは言わない。でも、現代はもっとよりよい方法を用いなければならない。
そうではないでしょうか。

参考文献
チャールズ・S・エルトン(川那部ら訳) 『侵略の生態学』 思索社 1988
2008.11.14 / Top↑
またか!滋賀で外来種のハエが侵入していることが確認されました。ゆーにです。

最近琵琶湖周辺が外来生物の危機ですね。大丈夫なのか滋賀県。S・I・G・A滋賀。


~以下転載~

冬の風物詩のミノムシに寄生する外来種のハエが滋賀県内に侵入していることが23日、県立琵琶湖博物館(草津市下物町)が実施した調査で明らかになった。九州地方ではこのハエによってミノムシが姿を消しており、同博物館は「県内でも数が激減する可能性が高い」と危ぶんでいる。
 確認されたのは、東南アジアに分布するオオミノガヤドリバエ。木の枝などにぶら下がるミノムシ「オオミノガ」に寄生し、幼虫の養分を吸い取って死なせてしまう。
 調査結果では、県内で見つかったオオミノガ24匹のうち、3分の1でヤドリバエの寄生を確認。中には一つのみのに、ヤドリバエのサナギが100個以上もあるのが確認された。守山市や草津市など湖南地域で寄生の割合が高く、湖東地域では少ないことから、県内で分布が広がりつつあるとみられる。
 ヤドリバエは何らかの経緯で国内に入ってきたと考えられ、九州地方などで広がっている。1995年に確認された福岡県では、2年ほどでオオミノガがほぼ姿を消した、という。調査を担当した同博物館の桝永一宏主任学芸員(37)=昆虫学=は「調査員からも『以前より見かけなくなった』との報告がある。生態系への影響は不明だが、追跡調査などを行う必要がある」と話している。
 同博物館は2006年11月から07年2月にかけ、博物館調査を手伝う「フィールドレポーター」によるミノムシ分布調査を行った。


~以上転載~

これによると、このオオミノガヤドリバエってのは九州にすでに侵入していた模様ですね。

さらに中日新聞によると、~以下転載。

1995年秋にハエが発見された福岡県では、約2年間でオオミノガが姿を消しており、滋賀県でも生態系への影響が懸念されている。

 オオミノガヤドリバエは本来、中国南西部に生息。葉に卵を産み付ける。葉と一緒にその卵を食べたオオミノガに寄生する。ハエは卵からふ化すると、オオミノガの体を食べて成長。さなぎになるころには、オオミノガが死んでしまう。


以上転載~、みたいです。

とりあえずオオミノガヤドリバエをネットで検索中・・・。
検索結果。

オオミノガヤドリバエはオオミノガの終令幼虫(サナギになる寸前)を見つけて、幼虫が摂食する葉に産卵します。産卵された葉を食べてしまった幼虫は、体内にハエの卵を取り込んでしまいます。ハエの卵は消化器に達し、寄生します。寄生後は、幼虫の体内で孵化、成長し、幼虫体内から脱出してサナギになり、羽化していくのだそうです。
アメリカ映画がよろこんで映画化しそうですね。まさにエイリアン。

一般的な昆虫の寄生方法は、ハチなどでは直接卵を幼虫の体にうえ付けるのが普通ですが、このハエの寄生率の高さは、オオミノガの幼虫が葉を食べている目の前に舞い降りて、どんどん卵を産み、寄生させることに起因しています。みの当りの寄生率は5~9割だそうです。
この寄生率は九州に近づくほど高くなるので、中国からの侵入と考えられています。

このオオミノガヤドリバエは、1983年に大阪でオオミノガの寄生者を調査したときには見つからなかったそうです。1995年に福岡で九州大の方が調査されたときには、9割以上という高い寄生率になっていたようです。ハエの寄生状況は、その年の秋の段階で福岡市に限らず、熊本・鹿児島・岡山・京都でも確認されました。1997年には、オオミノガがほとんど見られなくなってしまいました。

・・・福岡や熊本では、オオミノガは絶滅に追いやられました。たった1年ほどで。

当たり前のようにいたオオミノガは、それ以来絶滅危惧種になってしまったのです。

外来種の影響っていうのは、すさまじいものなのです。このハエの場合は非意図的に日本に侵入したもののようで、進入経路もまだ不明ですが、外来生物を入れると、日本のように島嶼の生物はもろくてすぐにこんな事態になってしまうのです。

わかりますか?外来種なんかどうってこと無いじゃん!とか考えてる方々!

生物の絶滅スピードは、恐竜の時代には1年に0.001種でした。100年前で1年に1種、20年前では1年に1000種!いまや1年に4万種というほどです!

この原因が直接の環境破壊、温暖化などによる環境変化、熱帯雨林の伐採、人間による無理な捕獲、そして外来生物による生態系の撹乱です。

生物の減少は、人間の住んでいるところでは目に見えません。なぜならすでにそこに生き物は少ないから。だからこそ、もっと自然に目を向ける必要があるのです。


滋賀の皆さん、大丈夫ですか?最近琵琶湖周辺の外来生物がヒートアップしてますよ?目を向けていますか?

滋賀だけでなく、その他の地域でも必ず外来生物による弊害が起こっています。積極的に自然に目を向けてください。外来生物じゃなくても良いので。

生物が減り、多様性の減少した環境は人間も暮らすことができません。

我々の生活のためにも、もう少し自然に歩み寄りましょうね。

参考リンク
三枝先生のオオミノガヤドリバエの話
オオミノガと寄生バエ
wikipediaミノムシ

ネタ元:ミノムシに寄生するハエ、滋賀に 琵琶博で確認、数激減危ぐ 京都新聞2008/01/23
     ミノムシに寄生のハエを県内でも確認 生態系への影響懸念 中日新聞2008/01/24
2008.01.24 / Top↑

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