上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- / Top↑
こんにちは、ちょっと間が空いちゃいましたゆーにです。

つい先々週くらいに神奈川県湯河原町のカミヤツデの記事を書いたと思うのですが、どうやら動きがあったようです。早いですねー。

前回の報道は昨年の12月27日、今回の報道は1月17日。約20日くらいの間に動きがあったのは素直に驚きです。
もちろん色々動いている中をつまんで発表してくるのが報道ですけれど、それでもこの早さは初めて見ました。

とにかく新聞記事をご覧いただきましょう↓

カミヤツデ:湯河原で増殖 町が除去 「五段の滝」付近で外来種の群生 /神奈川
 ◇生態系崩す恐れ
 湯河原町で外来植物「カミヤツデ」が増殖している問題で、町は16日、同町宮上の奥湯河原・藤木川沿いの「五段の滝」付近に群生しているカミヤツデを除去した。

 カミヤツデは台湾や中国南部が原産。広い葉の陰になった植物への太陽光を遮り、枯死させてしまうなど群生すると生態系のバランスを崩すことが危惧(きぐ)されている。滝付近の土地所有者の了解が得られたため町環境課の職員がチェーンソーを使って直径20センチ以上になった木などを次々に切り倒し、焼却処分した。

 カミヤツデは冬が開花時期。この時期を過ぎると結実期を迎え、実を食べた鳥のふんで種がばらまかれることから、専門家から早めの除去の必要性が指摘されていた。同じく群生が確認されている同町の城堀地区でも近く除去する方針で、他に群生している場所がないかどうかの調査も進めるという。【澤晴夫】

毎日新聞 2009年1月17日 地方版


ということでした。
まだ部分的には残っていたり、まだ他にも生えている場所はあるのでしょう。
なぜこんなに早く動けたのか。

やはり町という小さな単位だからでしょうか。国や地方だと予算を使うべき場所と後回しにしていい場所に分かれたり、いろいろな管理上のしがらみ(いちいち各方面に連絡や許可などを出さなければいけなかったり)があったりするんでしょうか。

行政のことは分からないのですが、研究者としてそういう部分も分かっているときっと役立つでしょう。

さて、カミヤツデの除去。方法はチェンソーを使ってブイーンと切り倒したようですね。
そのあとに焼却処分。

アカギなんか伐倒した丸太から根を出して再生するなんて話も聞きますから、さすがにカミヤツデはそこまで強くないと思うのですが、焼却処分は正解ですね。

ただ、切り倒した株から萌芽(あるいは再生)しないんでしょうか・・・?
それがちょっと心配です。

もし萌芽しちゃったら切り倒すだけでは不十分ですから。
大丈夫だとは思いますが、動向を見守りましょうか。


こんなに早く駆除できたのは、外来種の予防原則という点で評価されるべきことです。
過去にも真鶴半島で繁茂し、駆除してからまた復活の兆しがあるといわれているのはどうにかしなければいけませんが。
しかし幸いまだ他県での話は聞いておりませんし、カミヤツデ自体も植栽に用いられるほど沢山出回っているものでもない。

十分に封じ込めが可能なのです。あわよくば根絶することもできるのです。
是非ともこの調子で封じ込め、「被害が大きくなる前に対処できた事例」として名を残してほしいですね。


引用元:毎日新聞 2009/01/17 『カミヤツデ:湯河原で増殖 町が除去 「五段の滝」付近で外来種の群生 /神奈川』
URL:http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20090117ddlk14040225000c.html
スポンサーサイト
2009.01.19 / Top↑
こんにちは、ゆーにです。寒い日が続きますねー。
今日はもう昨年のニュースなんですが、その紹介です。

また新たな・・・というか知られていなかった外来種が猛威を振るい始めるようです。
その種はカミヤツデ。ヤツデの仲間ですね。

外来樹木の話なので、私は大いに興味がありますが・・・まず記事をご覧ください。↓

カミヤツデ:湯河原で増殖 外来種、生態系を崩す恐れ /神奈川

 ◇専門家「今のうちに駆除必要」
 湯河原町で外来植物の「カミヤツデ」が増殖し、生態系のバランスを崩すことが危惧(きぐ)されている。カミヤツデは広い葉を持ち、群生すると葉の影になった下層部の植物への太陽光を遮り、枯死させてしまう恐れがあるという。冨田幸宏町長は「森林も大切な観光資源。これを守る意味でも、周知や駆除など問題提起をしていきたい」と話している。

 県立生命の星・地球博物館(小田原市入生田)によると、カミヤツデは台湾や中国南部が原産。南国的な雰囲気から観葉植物になり、伊豆半島などでは造花の材料「通草紙」を作る原料として植栽されたこともあるという。しかし、セルロイドの登場で需要がなくなり、野生化したものもあるとみられている。

 冬が開花時期で、今はクリームホワイト色の花を房状につけ、遠目からもカミヤツデが部分的に群生しているのが分かる。開花時期が過ぎると、結実期を迎え、実を食べた鳥のふんで種がばらまかれたり、地下茎で繁殖の範囲を広げる。このため、早めに手を打たなければ毎年、増殖を繰り返し、生態系を脅かす恐れがあるという。

 町内でカミヤツデが目立つのは奥湯河原・藤木川沿いの「五段の滝」付近。名所として紹介されているが、同博物館で植物を専門とする勝山輝男学芸員は「川をはさんで、きれいな常緑樹があり、景観的にもカミヤツデがあるのは好ましくない」と話す。

 数年前にも真鶴半島で大掛かりな駆除作業が実施されたが、復活の兆しを見せていると言われ、小田原市江之浦の国道135号沿いの斜面でも広範囲の群生が見られる。五段の滝付近のカミヤツデについて勝山学芸員は「今は“黄信号”だろうが、“赤信号”になると大変なことになる。手間がかからないうちに駆除したほうがいい」と話す。

 冨田町長は「野生動物のように直接被害がないうえ、外来種という認識も少ないのだろうが、広く周知して、今後どうすればいいのかを考えていきたい」と言う。【澤晴夫】

毎日新聞 2008年12月27日 地方版


だそうです。

では記事にも書いてありますが、カミヤツデとはどんな植物か。調べてみましょうね。
wikipediaさん、出番です!

445px-Tetrapanax_papyrifer1.jpg
カミヤツデ(wikipediaより転載)

カミヤツデは中国・台湾原産の常緑低木です。ヤツデと同様にウコギ科ですが、属はヤツデはヤツデ属、カミヤツデはカミヤツデ属で、ちょっと違うみたいですね。

茎の髄から紙の一種を作ることができ、それが名の由来のようです。観葉植物としても持ち込まれているようですね。
冬が開花時期で結実もその時期ならば、鳥類によってもっとも季節的に散布されやすいでしょう。他の樹木はこの時期に実をつけるものが少ないですからね。
常緑樹の特権でしょうか。トウネズミモチも未だに実をつけたままですし。

このカミヤツデが問題となるのは、群生して下層植生に影響を与えること、生態系のバランスを崩すこと、そして景観の問題です。

植物を知らない人は、景観問題をあまり気にしません。
緑があればいいじゃん、とか、地球温暖化なんだから緑があるのはいいことだ!とか。

でもそれは論点をずらしているだけなんですね。ただ気にしていないだけ。考えたくないだけ。

私の大学構内の雑木林は、冬になると面白いことになります。
雑木林に点々と生えている常緑樹。見てみると大部分がトウネズミモチ。外来種ですよ。
でもみんなそのことを知らない。

大学の近くには浅間山(せんげんやま)という小高い山があります。
一部の林床はアオキやヤツデだらけ。今はどうなっているのだろう。
外来種じゃなくても、そればっかりだと気味が悪い。

私の調査地の湯島聖堂の斜面。
シュロだらけ。どこかのジャングルかと思います。

気にしなければいいのかもしれないけれど、これらの植物に限って成長がよく、たくさん増殖し、広範囲に散布されちゃうのですよね。
気づいたときには厄介者なんです。

カミヤツデも、いつの間にか大増殖し、一面カミヤツデだらけになってしまうかもしれません。

数年前に真鶴半島で大掛かりな駆除を行ったようですが、復活の兆しが見え始めているようです。
やはり、厄介。
生態系が崩れかけているからこういうことが起こるのですが、さらに拍車をかけて崩しちゃうのが外来種。
都市生態系も同様のことが言えます。

外来種は手間がかからないうちに駆除したほうがよい。
もっともです。放置してしまうのは論外です。

根絶が不可能?実際にやってみればきりがないと思うかもしれません。
しかし、何人でやってますか?どのくらいお金をかけていますか?
意外とぜんぜん力を入れていなかったりするものです。

根絶事例は世界にあります。
ガンビアハマダラカもそうですし、イギリスのヌートリアもそう。
日本だってウリミバエを根絶しているのです!

だから、不可能ではない。お金がないことを隠れ蓑に、やろうとしないだけなんです。
私はやれといわれれば、私の大学内のトウネズミモチを根絶させる自信があります。

光が丘のトウネズミモチも、何とかすることができると思います。

樹木だから他の生物より簡単なはずです。

カミヤツデは常緑低木。さらに難易度は下がるはずです。

増えて駆除して、また増えて駆除してのいたちごっこが始まる前に、ぜひとも一気に根絶する努力をしてみてはいかがでしょうか。


今回の記事は根絶を強く推してみました。
アライグマやブラックバスを根絶しよう!という話が出ると、必ず無理だとか、コストがかかりすぎるという話が出るのですよ。

昆虫や植物、ことに樹木を根絶しようとなると反論はほとんどでてこない。
バスやアライグマに反対する人というのは、動物愛護を気取っているか、金の入りが少なくなるからか。そのどちらかが大半を占めていると思います。

外来種問題、生態系への被害などをちゃんと考えている人は少ない、ということです。
結局自分の利害にかかわることにしか興味のない人ばかりなのです。

私はもっと勉強して、別に樹木だけでなく、外来生物全般に強く言える、そんな研究者・・・になるかはわかりませんが、そんな専門家になりたいと思います。


引用元:毎日新聞 2008/12/27 『カミヤツデ:湯河原で増殖 外来種、生態系を崩す恐れ /神奈川』
URL:http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20081227ddlk14040244000c.html
2009.01.03 / Top↑
ゆーにです!本日2本目の記事です!

1ヶ月に1回あるかないかの珍事。

大学にある、いわゆる「異質な植生景観」を写真に納めてきたので、紹介します。

場所は・・・大学の雑木林で、あまり学生が通らず、休みの日はバードウォッチングに適しているといわれるあたりです。本学学生ならゴミ集積所の近く、といえばわかるでしょうか。

異質な植生景観は、その名の通り、日本の植生景観(風景)として異質なのです。
なぜ異質かといいますと、もちろん外来生物。

日本にいなかった植物が沢山入り込んで、あれ?ここ日本?と思わせてしまうような景観を作ってしまうのです!!・・・もちろん植物に詳しくない人はチンプンカンプンでしょうけれど。

とくに常緑樹の外来種は景観を損ねます。だって冬になったら落葉樹なら普通は葉を落としますよね?その林に常緑外来樹木が入り込むと、冬にも緑の林になってしまうのです。
・・・日本らしくない。焚き火だ焚き火だ落ち葉焚き~の背後に緑色の林があるんですよ?変ですよね。

っていうのはおいといて、見てみましょうか!

クリック↓
IMGP3093re.jpg


まぁ、ぱっと見なんだかわかりませんよね。

というわけで、種ごとに色をつけてみました!!
クイズ形式にしますので、わかったら続きを読むをクリックし、答えあわせをしてみてください!!

クリック↓
IMGP3093rere.jpg
... 続きを読む
2008.07.04 / Top↑
IMGP2629改

この~木なんの木気になる木~


どもども、こんにちは。ゆーにです。

やっと春らしくなり、新緑の季節となりました。
草本や樹木はこれからが季節ですね。

やっと葉っぱや花が見られるようになったので、見分けもできるようになりましたし、何より写真に撮っても何を撮ったか判別できるようになりました。

今日は、一昨日公園にいってたくさんの写真を撮ってきた中から一つ。
府中の試験場の隣にある武蔵野公園にて撮ってきました。
外来樹木トウカエデです!

トウカエデはその名のとおり、唐楓。
中国原産の落葉樹です。

カエデの仲間なので、美しい紅葉となります。

カエデはいわゆるモミジで、分類としてはカエデとモミジの区別はありません。
ただ、漢字で紅葉と書くとモミジと読む。そのくらいです。もちろんコウヨウでもオッケー。

日本のイロハモミジを、イロハカエデという人もいるのです。

おっと、話がそれますね。

このトウカエデ、外来種ですが別に生態系に悪さをしているという報告はありません。
ちょっと不思議なんですよね。
同じく外来のユリノキも、あまり悪さをしているのは聞いたことがありません。

トウカエデは、日本では主に街路樹として使われております。乾燥に強いからでしょう。
秋の紅葉が美しく、道行く人々の目を楽しませるものとして人気があります。
また、落葉樹なので冬に陰になることもないのです。

けっこう色々なとこに植えられていますが、生態系への影響が無い。
その理由はおそらく、街路樹という街中での使用であり、実は風散布なので、生育できる場所に落ちることが少ないこと、稚樹が日本の冬に耐えられないこととかが要因である気がします。

外来樹種によって生態系に与える影響がどのように異なるのか、どうして影響を与える種と与えない種がいるのか、調べてみたいものです。

それはさておき!見分け方にまいります。

まず葉っぱ!これは特徴的。
学名はAcer buergerianumですが、ちょっと前ではAcer trifidumでした。

このtrifidumのtriは3を表すラテン語です。何故3か?こちらをご覧いただきましょう↓。
IMGP2631改

そのとおり、葉っぱが3つに分かれているのです!

これに似た葉っぱはシロモジとカクレミノでしょうか。
カクレミノはたまに街中にも生えていますが、常緑樹でもっと濃い緑。また厚めの葉です。
シロモジは見たことありません。

シロモジもカクレミノも互生です。
対して、トウカエデはAcer(カエデ属)。カエデ属は例外なく対生なのです。
故にあまり見間違うことは無いでしょう。

証拠が弱い?ならばこれ、樹皮↓。
IMGP2630改

この剥がれやすそうな樹皮!ペリペリとやりたくなりますね。

このような樹皮を持つのは、街中ではサンシュユくらいでしょうか。
この特徴的な樹皮と葉っぱで見分けはできます!お試しあれ。

街中にも外来種はたくさんおります。皆さんも探してみては!
探してみたら、是非とも情報をお寄せください!!
2008.04.26 / Top↑
IMGP1865改

ダチュラ??怪獣じゃないよ


ども、ゆーにですよ。今回の記事は園芸植物、通称エンゼルトランペットとよばれている植物です。天使のラッパ。なかなか粋な名前をつけたもんです。

園芸が趣味の方は、この植物をみて「ダチュラ!」と叫ぶでしょう。うちの母がそうでした。
しかし、これは正確にはダチュラではございません。マイマザー、残念。

この植物はタイトルにもあるとおり、キダチチョウセンアサガオ属(Brugmansia)の植物なんです。これからは「ブルグマンシア!」と叫んでください。なんか外国人の友達を呼ぶみたいですが。


・・・え?そもそもダチュラって何?
お答えしましょう!ダチュラとはチョウセンアサガオ属の学名にある、属名のほうです。

チョウセンアサガオの学名はDatura metel、園芸界ではチョウセンアサガオの品種をさまざま販売しており、全てがDatura metelではございません。しかし(おそらく)ほとんどの園芸品種の属名がDaturaであるため、総称してダチュラ、と呼んでいるわけです。つまり、ダチュラ=チョウセンアサガオ属の何かしらの種であるということですね。

そこらへんに生えたり植えたりしているキヅタをヘデラと呼ぶのと同じです。園芸店のヘデラ・ヘリックスとかヘデラ・ホニャララをみたら、あぁ、キヅタの品種だと思っていただいて結構なわけです。ダチュラをみたら、チョウセンアサガオの品種だと思ってください。

さて、冒頭の写真をダチュラ?といいました。一昔前は先ほどのダチュラと写真にあるブルグマンシアは同属だと思われていたんです。その名残からか、今でもこのキダチチョウセンアサガオ(ブルグマンシア属)をダチュラ、と呼んでしまっているんですね。

さて、そろそろ分かりました?混乱しました?
まとめます。

写真にとった植物はキダチチョウセンアサガオ。学名がBrugmansia suaveolens。もしかしたらコダチチョウセンアサガオ(Brugmansia×candida)という品種かもしれません。
流通名はエンゼルトランペットと昔の名残であるダチュラ。

本物のダチュラはチョウセンアサガオ属、別物。


わけわかめ!見分けられん!ってなったら、これで覚えて見分けてください。
下向きの花はキダチチョウセンアサガオ(ブルグマンシア)で木。
上向きの花はチョウセンアサガオ(ダチュラ)で草。

これでほぼ間違いないはずですので。


ちなみに、キダチチョウセンアサガオ(ブルグマンシア)にもチョウセンアサガオ(ダチュラ)にも毒があります。チョウセンアサガオには毒があることは有名ですから、だからダチュラとかブルグマンシアとかで流通させるのかもしれませんね。毒のあるものなんかわざわざ買いたくないですからね。

そういえば、この写真は近くの公園で撮ったものです。子供がうっかりこの木で遊ばないといいですけど・・・。

ついでに、キダチチョウセンアサガオは外来植物です。南米あたりが原産ですね。



以上、ゆーにでした。園芸品にも毒があることをご存じない方は多いと思います。ちなみにキダチじゃないチョウセンアサガオは、根がゴボウに似てて、つぼみがオクラにそっくりで、葉をモロヘイヤと間違え、種をゴマと勘違いして食べられ、人が食中毒になることが多いそうな。どんだけー

そんなに人を壊したいか、チョウセンアサガオ。
2007.12.13 / Top↑

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。