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ゆーにです、こんにちは。今度琵琶湖に行く予定です!!
古代湖といわれる琵琶湖!!楽しみです。

さて、今回もニュース紹介です!最近ニュース紹介しかしてない気がします・・・。
ふと気づくと外来生物関係の本や雑誌や資料が着々とたまりつつあるので、気が向きましたら興味深い内容のものをご紹介していきますね。

オオヒキガエルはご存知ですか?
ウシガエル、シロアゴガエルと並んで問題になっている特定外来両生類です。

オオヒキガエルは日本では沖縄のほうで問題になっております。
しかし、日本だけではなく世界でも問題を起こしており、世界の侵略的外来種ワースト100にリストアップされている種でもあるのです!

そのオオヒキガエルの駆除方法の決定打が、オーストラリアで見つかったようです!
記事が2つありましたので、それを確認してみましょう!↓

AFP通信

猛毒ガエルの駆除作戦、決定打はキャットフード オーストラリア
2010年02月18日 23:14 発信地:シドニー/オーストラリア

【2月18日 AFP】いぼだらけで人びとに忌み嫌われている猛毒性のカエル、オオヒキガエルの群れの退治法をついに発見したと、オーストラリアの科学者たちが喜んでいる・・・キャットフードだ。

 オオヒキガエルは繁殖・生存能力が高く、なんでも食べる。ペットや野生動物を死にいたらすほどの猛毒をもち、人間でもその被害に遭うことがあるため駆除しようと、ゴルフクラブで打ち殺す方法からガスを散布する、ひき殺す、果ては冷凍してしまうなど、さまざまな手が尽くされてきたが、どれも決定打にはならなかった。ところが、キャットフードひとつで、一気にオオヒキガエルの駆除に成功したのだ。

 豪公共放送ABCの取材を受けたシドニー大学(University of Sydney)のリック・シャイン(Rick Shine)教授によると、オオヒキガエルの子どもがおたまじゃくしから成長し、池からあがってくる周辺にこのキャットフード「ウィスカス」をまくと、たちまちのうちに肉食性のアリが集まった。

「働きアリは巣に帰る途上に足跡物質を残す。それをたどってほかのアリたちが巣から出てきて集まり、餌となる生物を探す。あっという間に、オオヒキガエルたちとアリの数は同じくらいになった」。アリたちは子どものオオヒキガエルたちに群がり、その70%を殺してしまった。

 オーストラリアでオオヒキガエルは外来種で、コガネムシの過剰繁殖を防ぐため、1935年に意図的にハワイから輸入されその後、何百万匹にも増えた。オーストラリア固有のカエルはこの肉食性のアリをかわすことができるが、オオヒキガエルは「攻撃されてすぐには死ななくても、1日程度でやがては死ぬ」

 教授いわく「大人になったばかりのカエルを低リスクで簡単に殺し、数を減らせる駆除法だ」。(c)AFP


ロイター通信

新兵器は「猫の餌」、豪州でオオヒキガエルの駆除試みる
2010年 02月 22日 17:59 JST
世界のこぼれ話

[シドニー 19日 ロイター] オーストラリアで有害動物となっている、毒を持ったオオヒキガエルのケーントードを、キャットフードを使って駆除するという新たな試みが実施されている。 

 シドニー大学の研究者らによると、ケーントードの子どもが生息する沼の近くにキャットフードを置くと、ケーントードの毒に影響を受けない肉食性のアリが集まり、ケーントードの子どもを攻撃して食べてくれるという。

 ケーントードは、サトウキビの害虫駆除の目的で1935年にハワイから持ち込まれた外来種だが、在来種のヘビやオオトカゲ、フクロネコなどの数を大幅に減らし問題となっている。

 研究に参加したリック・シャイン氏はロイターの取材に対し、この研究では、もともと生息していない場所にアリを持ち込んで生態系のバランスを崩さないよう、ケーントードの繁殖地周辺でアリの数を増やすことを目的としていると述べた。


© Thomson Reuters 2010 All rights reserved.



ということでした。
1つ目の記事では、ヒキガエルを駆除するには、陸上にキャットフードをまいてアリにヒキガエルを攻撃させるのがよいということでした。
2つ目の記事は、この方法で生態系バランスを崩さないためには、繁殖地の周辺でアリの数を増やすことだとしています。

・・・。

これはマズいと思います。

まず、最初の記事にあった内容を見てみますが、ゴルフクラブでカエルを打ち殺したり、ガスを散布したり、冷凍するという方法では決定打にならないということが書かれておりました。

私は、これは十分に決定打だと思います。
カエルは変温動物なので、冷凍する方法なんて安楽死に近く、手間もかかりません。

では何故決定打にならないと書かれているのか?

おそらく費用対効果や効率の問題でしょう。

この記事の中で、低リスクの話は出ておりますが、コストの話が出ていないのです。
リスクが一番低いのは、人が捕まえて冷凍する方法が確実です。
もちろん、ゴルフクラブで打ち殺す方法も生態系へのリスクは低いでしょう。

しかし、この2つの方法はお金と時間がかかります。人の負担が大きいのです。
冷凍するなんていったら、どれほどの冷凍庫が必要なんでしょうか。

だから、リスクよりもコストの面で、決定打となると表現しているのではないでしょうか。

2つ目のように、キャットフードをまいてアリの数を増やすということ自体が生態系のリスク・・・というよりも生態系の危機を増大させるのです。

可能な限り人の手で。

アリに任せることで、人が直接手を下すわけではなくなるので殺すことへの抵抗が少なくなります。
でも、それは持ち込んだ罪を忘れることです。
それこそが身勝手といわれる所以なのではないでしょうか。

人の負の遺産は、人の手で回収しましょう。
身勝手な駆除にしないためにも。


引用元:AFP通信 2010/02/18 『猛毒ガエルの駆除作戦、決定打はキャットフード オーストラリア』
    :ロイター通信 2010/02/22 『新兵器は「猫の餌」、豪州でオオヒキガエルの駆除試みる』
URL:http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/environment/2697262/5352506(AFP)
   :http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-14004420100222(ロイター)
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2010.03.17 / Top↑
こんにちは、ゆーにです。4月から社会人になります!
社会人になってもこのブログは可能な限り続けて行きますのでよろしくお願いいたします。
配属先は名古屋になりました。中部の外来種を探しましょうか!!

名古屋といえば、今年生物多様性条約の第10回締約国会議(COP10)がありますね。
今度生物多様性条約について書いてみましょうかね!自分の勉強のために。

でも今日は新聞記事紹介です。
エゲレスで日本から虫を導入し、生物農薬とするそうです。
生物農薬は成功するんでしょうか。まずは記事をご覧ください。↓

英国がタデ食う虫を日本から導入、イタドリ駆除対策で
3月10日17時22分配信 ロイター

 [ロンドン 9日 ロイター] 英環境・食料・農村省は9日、19世紀に観賞用として日本から持ち込まれたタデ科の植物イタドリを駆除するため、イタドリをエサにする日本の虫を導入すると明らかにした。植物駆除のために外国の虫を使うのは欧州で初めてという。
 成長の早いイタドリは、現在英国全土に広がっており、在来植物の生育を阻害するなど環境への影響は深刻。また、コンクリートも突き破って伸びるため、道路やビルへの損害も大きく、英当局によると、被害額は年間1億5000万ポンド(約200億円)に上る。
 輸入されるのはイタドリマダラキジラミという虫。当局が昨年7月から採用に向けた検討を始め、今回導入が決定した。
 決定に先立って、非営利の研究機関が5年間にわたり生態系への影響が少ないイタドリの駆除方法を調査しており、この虫については英国内で90種以上の植物に対する影響をテストした。


ということでした。

イギリスにはイタドリが日本からの外来種として猛威を振るっております。
イタドリはJapanese Knoteweedとよばれており、侵略的な雑草として注意が喚起されております。
こんなサイトもあるくらいです⇒Knotweed Forum

このイタドリを駆除する方法は未確認ですがいろいろあるようです。
googleでKnotweed eradicateなどで検索すれば、英語ですがある程度出てきますよ。

さてさて、植物の駆除に外来昆虫を導入するという事例ですが・・・。
正直私はやめたほうがいいと思います。

ある生物の天敵を用いて農薬代わりにすることを生物農薬(天敵農薬or生物的防除)といいますが、この成功例は少なめです。
完全に成功した例は、私はこのブログでも紹介したべダリアテントウとイセリアカイガラムシくらいしか知りません。

生物農薬として昆虫に昆虫を導入することはたくさん行われておりまして、全てを把握できるほどではありませんので成功例はもしかしたら多々あるのかもしれません。
しかし、日本でも導入したものの効果が上がらなかったり、逆に生態系に悪影響を与えた事例のほうが有名なのです。

マングースも同じく天敵導入の失敗例です。
ソウギョも天敵導入の一事例とみてもよいかも。水草が減っているという話を聞いたことがあります。
浄化目的に湖沼に水草を入れるのも、これと似たようなことかもしれません。

この記事では、イタドリに対してイタドリマダラキジラミという虫を導入することになりました。
どんな虫かと調べてみたら、カメムシ目キジラミ科の昆虫で、体長は2mm前後と小さいです。
蝉みたいな格好で、イタドリの茎に口吻を突き刺し、吸汁するようです。

このイタドリマダラキジラミの植物への影響を90種以上で調査したとありましたが、野菜とか、園芸植物とかには影響がないのでしょうか?(タデ科のものは少ないかもしれませんが・・・。)
それだけではありません。他の昆虫相への影響は無視してよいのでしょうか?

実はこちらのほうが問題だと思っております。キジラミを入れることで、他の害虫が増える可能性だってありえるのですから!!

外来生物問題全般に言えることですが、ある外来生物を駆除根絶するときに、楽な方法を考えてはいけません
十中八九失敗します。それは過去の生物導入が物語っています。

楽な方法を探さず、まずは最も効果のある方法を探しましょう。そしてそれを効率化させていきましょう。
技術はそうやって進歩してきたのではありませんか?



引用元:ロイター通信/Yahoo!ニュース 2010/03/10 『英国がタデ食う虫を日本から導入、イタドリ駆除対策で

URL:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100310-00000760-reu-int
2010.03.14 / Top↑
久方ぶりです。ゆーにです。

本日はyahoo!ニュースにも出ていました、五大湖に外来コイが迫っているというニュースをお伝えします。
蛇足ですが、このブログも2周年が迫ってまいりました。初期の記事を読むとだいぶ文章がヤングです。多分いらっしゃる方が少なかったため、適当でもいいや、という意識があったのでしょうね。
2周年の時にはまた記事数や来訪者数をまとめてみようかな。

というわけで本題にもどります。
五大湖といえば、今は亡き番組『素敵な宇宙船地球号』で外来種問題を取り上げていた湖です。

そのうちの一つ、ミシガン湖に外来コイが迫っているのだそうな。
どのような話でしょうか。記事を見てみましょう!

外来種コイ、五大湖に迫る=侵入阻止へ瀬戸際の攻防-米

 【シカゴ時事】五大湖の一つであるミシガン湖に、アジア原産のコイが迫りつつある。米当局は湖の生態系を守り、釣りや漁業への悪影響を未然に防ごうと、あの手この手で防戦。それでもコイはじりじりと湖に近づいており、関係者の間には焦燥感が漂っている。
 問題のコイは「ビッグヘッドカープ」「シルバーカープ」など繁殖力が強い品種。1970年代に養殖場を浄化させる目的で米南部に輸入されたが、洪水で近隣の川へ逃げ出し、イリノイ川などを経て北上。今やミシガン湖にまで生息範囲を広げようとしている。
 ビッグヘッドカープは食欲旺盛で、体重45キロを超える成魚も。シルバーカープはボートのエンジン音に反応して水中から飛び上がり、人にけがをさせる恐れがあるという。
 米当局は最後のとりでとして、ミシガン湖につながる水路に電気でコイを撃退する装置を設置。12月に予定する同装置の保守作業の際に、駆除用の薬剤を入れることも計画している。だが、米大学の調査で先週、同装置を突破したコイが湖から約13キロにまで近づいた可能性が浮上し、当局は早急な対策の練り直しを迫られている。(2009/11/23-15:41)


ということでした。

まず、アジア原産のコイとはいったいなんだ?
あのよく池にいるコイ?

というわけで調べてみました。
ビッグヘッドカープ=Bighead carp=コクレン
シルバーカープ=Silver carp=ハクレン
どちらもコイ目コイ科ですが、属がコイとは違いそれぞれコクレン属、ハクレン属となっております。
ですから、コイといってもぜんぜん別物で、記事だと例えばタナゴ(コイ科タナゴ属)やウグイ(コイ科ウグイ属)、オイカワ(コイ科オイカワ属)やゼブラフィッシュ(コイ科ダニオ属)もコイの品種ってことになっちゃうのです。

コクレンもハクレンもコイの仲間ではありますが、品種ではありません!コイとは別種です。お間違えのないよう・・・。

コクレンとハクレンは、中国原産で、アオウオ・ソウギョと合わせて四大家魚と言われております。
家魚とは家畜と似たような意味だと思ってください。
つまり、これらの家魚は食用になるんですね。

この四大家魚は、それぞれの特徴的な食性とその運用システム故に四大と言われるようになりました。
それを少しご紹介しますね。

ソウギョは名前の通り、草を食べる魚です。
そのソウギョが排泄し、これを食べる小動物をアオウオが食べます。
また、それと同時に植物プランクトンが増えます。
植プラが増えれば動物プランクトンも増えます。
植物プランクトンをハクレンが食べ、動物プランクトンをコクレンが食べます。
(参考:wikipedia‐四大家魚

つまり、この四大家魚がいる池や川に雑草を放り込めば、それだけで4種の魚というタンパク源が得られるのです!
なんという風桶(風が吹けば桶屋が儲かる)!
雑草入れれば体が健康!って感じですかね。

そういうわけで、日本にも戦時中に食糧目的のために導入しました。
結局これらの家魚の不思議な発生形態のため、利根川水系でしか定着せず、食糧問題の解決にもならず今に至るわけですが、ソウギョは水系の除草目的のために転用されていきました。

外国では、コクレンとハクレンは富栄養化による植物プランクトン、動物プランクトン防除のために導入されたのでしょう。
しかし、富栄養化しているところではそれらのレンギョ(コクレンとハクレンを指します)の餌が豊富ですし、特殊な発生形態をクリアできる環境ならば余裕で増えることができます。
中国の大河川に住んでいるわけですから、規模の大きな川だったら繁殖できてしまうわけですね。
大きな餌も必要としないわけですから、我が道を行く状態ででっかくたくさんになれるのです。

そういうわけで北上し、ミシガン湖に至ろうとしているのです。

ミシガン湖かどうかはわかりませんが、五大湖ではヨーロッパ原産のウミヤツメというヤツメウナギの仲間が、魚の血液を吸い、死に至らしめております。
また、五大湖ではカスピ海原産のゼブラガイが爆発的に発生し、水道をつまらせてしまうという事故もありました。

ただでさえこれらの外来種に悩まされてきたのに、さらに五大湖にハクレンとコクレンが入り込むとどうなってしまうのでしょう。

一度テレビで見たことがありますが、船を進めていると巨大な魚が飛び上がり、船に飛び込んでくるのです。
船を目指して飛び上がるわけではないでしょうが、いかんせん数が多すぎるため、飛び上がった魚が船に入り込んでしまうのです。巨体なために、ぶつかったら怪我をしますし、重いために船のスピードも下がります。

じゃあ自動的にたくさんとれるから儲けものじゃない、と思われるかもしれません。

しかし、日本ですらコイを食べる習慣は限られているのに、欧米人が好んで食べるでしょうか?
調理法次第ともいえますが、まさかアメリカ人が煮付けを作ったりしないでしょう。
まず大体日本人はコクレンとハクレンを食べているでしょうか。

そう、ただでさえ五大湖には迷惑外来魚が多いというのに、さらに人体や漁業機具にまで影響をもたらしてしまうのです。
もちろんコクレンとハクレンが増えれば、在来魚も生息域が狭まってしまうことでしょう。多分。

おそらく、記事のような忌避装置を突破してしまうのですから、ミシガン湖へ侵入するのは避けられないでしょう。遡上スピードがどのくらいかはわかりませんが、本当に効果的な対策を立て、早急に実行しなければ、侵入は免れられません。

アメリカは日本よりもはるかに多くの費用を外来生物対策にあてておりますが(一説には日本円で12兆ほど)、はてさてどうなることでしょう。

世界的にみても、駆除対策スピードよりも外来生物侵入スピードがはやい気がします。
つまり、それだけ多くの人が外来生物問題が起こることを気にせず、生き物を移動させてしまっているのです。

外来生物問題を取り組んでいるときに必ず議題に上がる普及啓発の必要性。
まだまだ足りていないということでしょうね。

だってハクレンとコクレン、コイとは違うし。コイの品種じゃないし。
まず記事を書く人から、外来種問題・・・の前に、英名と和名を照らし合わせる作業を覚えたほうがいいと思います。
理系や生物系の皆さん、是非広報分野への就職も視野に入れてみてくださいね!氷河期ですが・・・。


引用元:時事通信 2009/11/23 『外来種コイ、五大湖に迫る=侵入阻止へ瀬戸際の攻防-米』
URL:http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date2&k=2009112300199
2009.11.24 / Top↑
こんにちは、ゆーにです。
政治の動きが気になる今日この頃ですが、生き物の世界には政治はないので、気ままに更新していきます。

今日は記事紹介です。
アメリカの在来テントウムシがどんどん減少しているらしい。
その原因はいったい?記事を見てみましょうか↓。

米のテントウムシ 10年で在来種激減 
防除用外来種が影響か

 米国では10年ほどの間に、3種類の在来のテントウムシが激減している。その姿を探すプロジェクトにコーネル大学などが取り組んで1年。市民が見つけたテントウムシを増殖する試みも始まっている。AP通信が伝えた。
 プロジェクトでは、身近に見かけたテントウムシの写真を送ってもらう。何千枚も届いた中で、かつて最も多かった在来種のナインスポッティドテントウの報告はごくわずかで、ほとんどは米国で外来種となるナミテントウとナナホシテントウだった。激減の理由は、害虫防除のために導入された、これら外来テントウの影響が疑われている。
 今年6月、オレゴン州の親子の報告から、在来テントウの集団が残る場所が見つかったという。増殖させて、減少原因の解明などを進める動きも出ている。
(米山正寛)



ということでした。
簡単にまとめますと、昔多かったアメリカ在来のナインスポッティドテントウがほとんど報告されず、代わりにアジア原産のテントウムシが多数報告されている。原因はこのアジア産テントウが増殖したためではないか、ということですね。

ちなみに、ナインスポッティドテントウは、英語でNine spotted ledy beetle。学名はCoccinella novemnotataです。形態は以下の写真のような感じです。
Coccinella_novemnotataRE.jpg
(引用:wikipediaよりCoccinella novemnotata

wikipediaにも、近年、アジアから導入されたテントウムシの拡大によって数が劇的に減っている、と書かれておりました。

ですが、正直これはアメリカの自業自得ではないかと思います。
日本で言えばマングースとかと同じ事態ですね。

アメリカでは、アブラムシを駆除するために、薬剤を使わずエコだ!ということでテントウムシを導入しておりました。
しかも、園芸店みたいなところで、生きたまんまのテントウムシをナイロンみたいな網袋にパックし、売っているのです。商品として一般に売られていたのです!買っていった人は、自分の花畑などに放し、アブラムシを駆除してもらう・・・。

この光景を昔テレビで見たことがありました。数年前の話ですが。
商品化しているほどなので、かなりの量のテントウムシを小分けして袋詰めするようなシーンもあったと記憶しております。また、買っていってたお姉さんの笑顔もぼんやりと記憶にのこっております・・・。

そこで売られていたテントウムシがどこ産だったかはわかりませんでしたが、まさか自国のテントウムシを繁殖させて売っているとは想像しがたいので、おそらく安くアジアから輸入したものではないでしょうか。そのテントウムシが今になって在来テントウに影響を与えている、と考えるのが妥当でしょう。

日本でも生物農薬として天敵を導入することは広く昔から行われております。
今手元にある本では、1911年にべダリアテントウを導入したのが最初になっております。それから今に至るまで、たくさんの天敵となる虫が外国から導入されてきました。

ハチ、ハエ、カメムシ、ダニ、テントウ・・・。
全て悪いとはいいません。園芸や農業では必要になるのですから。

しかし、うっかりアメリカみたいに、生きたまま袋詰めして売ったりすれば、どうなるかは一目瞭然かと思います。生き物は簡単に外に放してはいけないのです。

植物被害を防ぐために、薬剤散布をした。しかし、健康被害が懸念されて回避されるようになり、変わりに生物農薬として害虫の天敵を導入した。
すると今度は天敵と競合する生物まで減っていくことになった。

さあ次はどのような策に出るのでしょうか。
やはり遺伝子組み換えになるんでしょうかね。

遺伝子組み換えは、園芸植物なら外に逃がさない限りある程度許容されるかもしれません。
しかし、食品となると妥協は許されなくなるでしょう。

人々は、また基本に立ち返って、新しい植物被害を防ぐ方法を考えたほうがよいでしょう。
起こった問題に対処していく方法を考えることは重要ですが、ときには原点回帰して問題を見直さないと、何故この問題を対処しているのかわからなくなっていることもあるかもしれません。
生態系の問題だけでなく、人生の上で起こる問題を対処する際にも、原点に立ち返る視点は持っておいたほうがよいでしょう。

アメリカの在来テントウムシを増殖させても、餌となるアブラムシを外来テントウに採られてしまっているので、自然界復帰は早くないかもしれません。
まず生物農薬として外来テントウを使うことをやめなければ、問題は先送りになってしまうでしょう。

外来テントウムシで儲けている人たちが、理解を持って販売ストップしてくれることを願います。
日本でも、自己中心的ではなく、日本の将来の自然の価値を見出してくれる人々が増えることを願います。

外国行って自然をみたら、ぜんぜん日本と変わらない。そんなの嫌じゃありませんか?


引用元:朝日新聞朝刊 2009/09/29 『米のテントウムシ 10年で在来種激減 防除用外来種が影響か』
参考:wikipedia-Coccinella novemnotata
2009.09.29 / Top↑
海外では日本の植物、クズが外来生物として猛威を振るっているのはご存知ですか?

ども、ゆーにです。就職活動も終わりに近づき、内々定もいただけました。
このまま内定となることを祈っております。

さてさて、本日はナショナルジオグラフィックのニュースより。数日前のニュースからお伝えします。
ちょいと長めですが、まずはご一読ください。


アルコール依存症にクズエキスが有効か
Maggie Koerth-Baker
for National Geographic News

August 13, 2009

 ツル植物のクズ(葛)は非常に侵略性が高く、アメリカ南部では異常繁茂することで悪名高いが、最新の研究によると、アルコール依存症患者の頼みの綱となるかもしれないという。

 アジア原産のクズは、伝統中国医学ではアルコール依存症の処方薬として昔から利用されてきた。1800年代にアメリカにも持ち込まれたが、あっという間に繁殖し南部の固有種を追いやるようになった。

 そして現在、10年以上にわたる研究の末、クズのエキスがアルコールに対する欲求を抑制し、アルコール消費量を削減できることがわかったという。この植物を医薬品に精製する方法として、2つの研究チームがそれぞれ独自の道を切り拓こうとしている。

 第1のチームは、クズから取れる化学成分ダイジン(daidzin)をベースとして合成薬を作り出そうと試みている。ダイジンはクズが持つ効力の源と考えられている。

 研究チームのリーダー、アイバン・ダイヤモンド氏は次のように話す。「クズエキスは現在でも健康食品店で手に入るが、良い薬とは言えない。吸収率が悪く、成分濃度にもばらつきがある。医薬品と呼ぶためには、厳しい管理の下で製造しその成分も一定でなければならない。私たちはクズの潜在能力を最大限に生かした医薬品を提供できる」。ダイヤモンド氏は、クズ成分の合成薬開発を続けるアメリカのバイオ医薬品会社ギリアドサイエンシズ社(Gilead Sciences)の副社長である。

 ダイヤモンド氏の研究チームは専門家の協力を得て、ダイジンから精製された合成化合物「CVT-10216」を“アルコール依存症”のラットに適用する以下のような実験を行った。

 まずラットを甘いカクテルから慣らし始めてしだいに強いアルコールを摂取させ、さまざまな試験を行いアルコールに対する依存度を測定する。

 アルコールの摂取場所は専用の特別ケージ(檻)だけに限定する。まるでバーに通うようなものだ。ラットが次第に水よりもアルコールを選ぶなどアルコールに強い関心を示すようになったら、数週間強制的に“アルコール断ち”させる。

 その後、ラットを特別ケージに戻す。ただしそこにはアルコールはない。するとアルコール依存症のラットは、ケージに入るたびに狂ったように酒を探し求めるようになる。そこがバーだったことを覚えているためだ。

 そこでCVT-10216を投与すると、アルコール依存症のラットはバーに行っても前ほど興奮しないことが判明した。「つまり、CVT-10216はアルコール消費量を抑えるだけでなく、アルコールに対する欲求そのものを抑える効力があるのだ。これは症状の“再発”を防ぐ上で大きな意味を持つ」とダイヤモンド氏は話す。

 この最新研究は「Alcoholism: Clinical and Experimental Research」誌の2009年9月号に掲載される。

 ただ、CVT-10216が人間のアルコール依存症に適用できるようになるには、まだしばらく時間がかかる。そこでもっと迅速に市場投入できるクズ由来の処方薬に取り組んでいるのが、第2の研究チームである。

 アメリカにあるハーバード・メディカルスクールで薬理学の教授を務めるスコット・ルーカス氏の所属するこの研究チームは、「アルコントロール・ハーバル(Alkontrol-Herbal)」と名付けたクズエキスの開発を進めている。

 ルーカス氏は次のように話す。「アルコール依存症患者を前にして何十年も待てとは言えない。アルコントロール・ハーバルは、CVT-10216よりも早く患者の手に届けることができる。合成薬ではなく生薬やサプリメントの形であれば、時間のかかるアメリカ食品医薬品局(FDA)の承認審査を受ける必要がないからだ」。

 ただし、承認審査を回避できるため、生薬など伝統中国医学の薬には信用できない面もある。ルーカス氏のチームは、市販されているクズ由来の調合剤をすべて集め、成分の解析を行った。その結果、いずれの薬もラベル通りの有効成分量は含有しておらず、まったく入っていないものも多かったという。

「その点アルコントロール・ハーバルの場合は、厳格な品質管理とそれをバックアップする科学研究体制が整っており、有力な選択肢となるだろう」とルーカス氏は話す。

 ルーカス氏たちの研究は、「Alcoholism: Clinical and Experimental Research」誌に2005年に発表されている。その研究によると、大量に飲酒していた人がアルコントロール・ハーバルのエキスを摂取すると、1カ月後にはほどほどの量のビールで満足するようになったという。「アルコントロール・ハーバルは9カ月以内に店頭に並ぶことになっている」とルーカス氏は話す。

 しかし、アメリカにあるノースカロライナ大学チャペルヒル校でアルコール依存の研究を行っているデイビッド・オーバーストリート氏は、2つの研究を受けて次のように話している。「アルコール依存症の治療に“特効薬”は存在しない。だから幅広い処置法をそろえることが重要だ。両方の研究を調査したが、どちらにも問題点がある」。

 まずアルコントロール・ハーバルは、CVT-10216と異なり、アルコールに対する欲求そのものを抑える効果が実証されていない。この点は治療におけるきわめて重要な要素だ。

 またCVT-10216は、まだラットへの試験段階であり、人間に対しても同様の効果を持つかは明らかになっていない。

 それでも明るい材料はある。追試の結果、CVT-10216もアルコントロール・ハーバルも副作用がほとんどないことが判明したのだ。

「市販までにはまだ各種調査が必要だが、クズから生み出されるこの2つの新しい合成医薬品と生薬が、信頼できる試験を通過しているという事実に間違いはない」とオーバーストリート氏は話した。

Photograph by Melissa Farlow/NGS


ということでした。

250px-Pueraria_lobata_ja02.jpg
クズ(引用元:wikipedia‐クズ)

正直に申しますと、記事は一回では理解できませんでした。
なのでまとめながら整理していきたいと思います。

まず、アメリカではクズが異常繁殖していて邪魔です。
クズは漢方でアルコール依存症の処方薬になっているそうなので、なんとか有効利用したいと考えたわけですね。

で、調べてみたらクズエキスがアルコール消費量を削減できそううと。
2チームがクズを医薬品にしようとしてみたそうです。

1チームはクズの成分「ダイジン」を基本に合成薬を作ろうとしてます。
そのダイジンから作った化合物「CVT-10216」をラットで実験したところ、アルコール欲求を抑えそうだという結果が出たのですね。
ただ、人への適用には時間がかかりそうな上、ラットに効くから人間にも効くとはいえないという問題もあるようです。

もう1チームは「アルコールコントロールハーバル」という名前のエキスを作ろうとした、と。
これは薬ではないので、審査を回避し、合成薬よりも早く利用ができるようになるらしいです。
このエキスを飲ませた大酒のみの人は、ほどほどで満足するようになったらしい。
ただ、こちらは合成薬と異なり、エキスとアルコール欲求抑制の因果関係が証明されきっていないのですね。

ただし、どちらも副作用はなさそうだと。


こんな内容でした。

外国でも外来生物は有効利用してしまおうと考えられているわけですね。
でも、クズエキスをどうやって取るつもりなのでしょうか。
クズの葉っぱから抽出できるのでしょうかね?

日本でのクズの利用は、よく言う葛餅とか葛湯に使われているアレです。

クズの根からでんぷんを抽出し、粉末にして使いますね。
最近の葛餅はほとんど馬鈴薯(ジャガイモ)でんぷんを利用しちゃってますけど。

クズ100%の葛粉は本葛といわれ、とっても高価です。
アメリカでもそちらを利用すればいいと思いますけどね。

エキスとか成分を葉から抽出するのでしょうか。それともクズでんぷんから抽出するのでしょうか。
気になるところです。


なぜなら、葉から抽出する場合
つる植物なので、つると葉を刈り取っていけばよいわけです。
つまり、地上部のみを無くしていくだけですので、根を痛めつけず、クズは次の年につるを伸ばし、再生してしまいます。
これはクズを減らすことになりません。抑制はできますけど。

また、クズでんぷんから抽出する場合
でんぷん自体根をたたきつぶしたり水にさらしたりして抽出していきますので、非常に手間がかかります。また、根塊も探すのに一苦労です。この根塊を抜くのにもまた一苦労です。
簡単に根から枯らせるよう、毒ピンをさす駆除方法もあるくらいですからね。
つまり、駆除効果はあるものの利用までに無茶苦茶時間がかかってしまうということですね。

もちろん、人数と重機など機器やお金をつぎ込めば早い話になっちゃうんですけど。

外来生物の有効利用はもったいない精神から来ることもありますが、単なる生き物殺しにさせないようにやっている気もなくはないです。

ただ、有効利用の研究も大事ですが、先に外来生物をどうにかする技術を考えてなくてはいけない気がするんですよね。
おぉ、こいつは人間に有効利用できるぞ、さぁ駆除しよう!となったときに数が多くて手遅れでしたでは困るんです。

番組や新聞でも目にする機会が多くなった外来生物問題です。
もうそろそろ、どうにかする技術を発展させてもいいのではないか、と考えております。

私もがんばりますが、世のNPOや個人の方に期待をしたいところです。
研究者は高価な機材を作ったり、お金をかけなきゃ出来ない方法ばかり開発します。

それは結局万人に使えないのです。
技術はもっとも現場に近い方たちが発展させられると思います。
低コストでもっとも効果のある方法、出てくるといいですね。

もちろん研究者もこの引用した記事のような研究をして下さってかまいません。
ただ、どの研究者にも言えますが、何のための研究なのか、自己満足になってないかを一度確認していただきたいものです

ちなみに、抑制しながら容認していく案ももちろんありかもしれませんが、今回はまた別の話ということで。

だんだん話が混沌としてきたので、本日はここまでにしておきましょう。


参考:ナショナルジオグラフィック 2009/08/13 『アルコール依存症にクズエキスが有効か』
URL:http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=54604584&expand
2009.09.02 / Top↑

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