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みなさまこんにちは。修士論文発表終わりましたゆーにです。
なんとなくなんとかなったものができましたので、とりあえずは一段落。

学会発表は残念ながら致しません・・・。またの機会に。
そういえば3月に生態学会が東京で行われますね!みなさま参加されるのでしょうか?

本日は、1月の気になったニュースから。yahoo!にもでてましたけど、紹介するのを忘れてました。
というわけでまずはご覧下さい。
外来魚の有効利用です!


外来魚肥料で野菜すくすく 草津の障害者施設
1月26日9時29分配信 京都新聞

 滋賀県草津市の障害者施設「みどりの風」が、駆除された琵琶湖の外来魚を回収して肥料化し、野菜を育てている。30日に彦根市の彦根旧港湾付近である県の外来魚駆除釣り大会で、魚粉肥料で栽培したサツマイモを焼き芋にして参加者先着200人に振る舞い、外来魚の資源循環活用への取り組みをアピールする。
 外来魚の回収作業は2003年度から始まった県の委託事業。「みどりの風」は安土町を拠点に週3回、湖岸の30カ所に設置された回収いけすを回り、釣り人が駆除したブラックバスなどの外来魚を集め、もみがらや米ぬかなどと共に専用の処理機にかけて魚粉肥料に加工している。
 肥料は近くの農家に無償で配るほか、「みどりの風」や関連のNPO法人が取り組む野菜作りに活用している。通常の肥料と比べてホウレンソウなどの糖度がアップする特長があり、直売所などでの人気も高い。
 いけすから回収する外来魚は年約2トンで、300キロ程度の肥料になるという。「みどりの風」管理者の米澤大さん(37)は「魚粉肥料はカルシウム分が豊富で、農家の需要も高い。雇用創出や環境面への貢献も大きい。外来魚も活用次第で役に立ち、世の中に不要なものはない、というメッセージを伝えたい」と話す。
 サツマイモを振る舞う外来魚駆除釣り大会は、30日午前10時から、彦根総合運動場で受け付けを開始。釣り竿は用意され、えさ代は一人100円。事前申し込み不要。県琵琶湖レジャー対策室TEL077(528)3485。
最終更新:1月26日9時29分



ということでした。

外来魚を肥料にする、という話はよく耳にしておりましたが、ちゃんと利用されているのですね!!
外来生物資源の循環利用。大切なことです。

そもそも、バスやギルの外来魚肥料にしたら有用なのは当然のことなんです。
肥料の養分と作物には相性があると思いますから、外来魚肥料が全て有用であることはないかもしれません。
でも江戸時代では干鰯(ほしか)とよばれる鰯を干したものを作物につかってたことがあるそうなので、魚を肥料にするのは全然珍しいことではなかったのでしょう。

バスもギルも缶詰にしたり、天丼にしたり、燻製にしたりしてますので、ちゃんと人が食べて栄養となるものなのです。
それを野菜に使うのですから、単純に考えて栄養が増え、よく育ちそうに思います。

もし肥料(魚粉肥料)に詳しい方がいらっしゃいましたら、作り方とかどの作物に用いるのが良いとかご教授頂けると幸です。

外来魚で野菜(≒外来)を育て、駆除した外来生物資源を有効活用しましょう!!
よりより人と自然の環境を目指して。



引用元:yahoo!/京都新聞 2010/01/26 『外来魚肥料で野菜すくすく 草津の障害者施設』
URL:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100126-00000005-kyt-l25
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2010.02.22 / Top↑
みなさま、こんにちは。ゆーにです。

突然ですが、昨日の夜のテレビ番組、「世界の果てまでイッテQ」をご覧になったかたはいらっしゃいますか?

私はパソコンの片目に見ておりました。

すると、タイで巨大魚釣りをする特集が始まりました。

なんでもプラークラベーンという毒針を持つ巨大魚を釣るんだとか。

その巨大魚を捕獲するために、エサとなるナマズを釣るシーンになったときのことです。

とある魚ばかり釣れる。

その名もプラーニン。

見た目普通の魚です。


しかし、ここで私は思いました。

まて、この魚どっかで見たことあるぞ、と。

気になった私は、ネットで早速プラーニンという名を調べてみました。

やはり思ったとおりティラピア(ナイルティラピア)でした。

しかも、どうやらこのタイのナイルティラピアは日本と深い関係があるのだそうです。


みんなだいすきWikipediaより。

タイ王国の食糧事情を知った皇太子明仁親王(今上天皇)はタイ国王にティラピアを50尾贈り、「ティラピアの養殖」を提案。タイ政府はそれを受け、現在、タイでは広くティラピアが食されている。このエピソードにちなみ、タイでは華僑により「仁魚」という漢字がつけられ、タイ語でもプラー・ニンと呼ばれている。


だそうです。

プラーというのは、タイ語で魚類のこと。pla。
他の魚類も、タイ語だとほとんどプラーってついてるみたいですね!

冒頭のプラー・クラベーンも巨大淡水エイでした。

さらにさらに、ナンプラーってのもありますが、これもタイの魚醤。このプラーも魚のことなんでしょうね!

ちなみに、プラー・ニンのニンはタイ語でナイルのことだという説もあります(参考サイト参照)。
さらに、ニンはタイ語で瑠璃色のという意味もあるそうで、この3つのうちどの説がホントなんでしょうね。


さてさて、やはり気になるのはその部分ではなくティラピアを日本から送ったこと。

やはり、当時の食糧事情から考えるといたしかなかった・・・のでしょうね。
ブルーギルのときも、日本の国内事情を見回して、食糧確保に役立つと考えられる選択だったのでしょうから。

食糧難のときに、生物多様性を考えられるのは少ないでしょう。
生物多様性の概念が日の目を見たこと自体、最近のことですから。

考えなければいけないのは、これから、今からです。

テレビでは、プラー・ニン・・・ナイルティラピアをおいしそうに食べておりました。
タイでは受入れられているのでしょう。

駆除うんぬんの話はちょっと事情が複雑ですので、ここでは考えておかないことにしておきます。


それにしてもタイだけでなく、諸外国がどのくらい外来生物に対して考えているのか、興味があるのか、否定か肯定か、少し興味がありますね。


ちなみに、テレビ番組内では、プラー・クラベーン・・・巨大淡水エイが減少しているらしい、とありました。

まさかナイルティラピアが稚エイやエイのえさとなる生物を食べてしまっている、なんてことはないですよね?


参考:Wikipedia‐ティラピア
    THE THAI 食
   
2010.01.25 / Top↑
こんにちは、ゆーにです。
あれよあれよという間に12月も残り3週間。早いものです。

さて、本日もニュース紹介!

やはり外来生物の確認事例は昆虫や魚類で多いのでしょうか。
昆虫は農業害虫としてよく見つかりますから、あまりニュースにはなりませんね。

魚類のニュースはやはりインパクトがあるのでしょうか。

ご紹介しますのはヨーロッパウナギが福島県で確認されたというニュースです。
では記事をご覧ください。↓

欧州ウナギ:県内初確認、四時川のアユ簗場で アクアマリン、影響調査 /福島
 いわき市のアクアマリンふくしま(安部義孝館長)は7日、同市の四時(しとき)川で、県内で初めて外来種のヨーロッパウナギの生息を確認したと発表した。今後、在来のニホンウナギにどんな影響があるか調査する。

 浜通りの河川に生息するウナギなど淡水魚の保全活動をする「アクアマリンふくしま弁財天ウナギプロジュクト」が10月15日、四時川のアユの簗場で、全長85~92センチのウナギ3匹を見つけた。ヒレの一部を使って愛知県田原市の「いらご研究所」でDNA鑑定した結果、11月初めまでに3匹ともヨーロッパウナギと判明した。

 ヨーロッパウナギは70年代から、アメリカウナギとともに養殖用として稚魚が輸入された。既に他県の河川では生息が確認されていた。外来種だけに、ブラックバスなどのように、日本の生態系に大きな影響を与える可能性もある。【田中英雄】


というわけで、文字通り確認されただけのようです

それこそ、記事の通り在来ウナギに影響があるかどうか、調査しなければなりませんね。

しかし、疑問も生じます。

なんと、ヨーロッパウナギはワシントン条約で規制がかけられているのです!
ワシントン条約の付属書Ⅱという、輸出などに相手国の許可証をもとめねばならないという規制がかけられたのです。

どうやらヨーロッパでは、ヨーロッパウナギの個体数が減りつつあるようで、EUがワシントン条約への記載案を出し、それが通ったみたいですね。

ヨーロッパウナギは、もともと約30年前に養殖用として稚魚形態である「シラスウナギ」が輸入されました。輸入は大体10年ほど続いたようです。
しかし、どうも日本の養殖技術になじまず、そのあとヨーロッパウナギの輸入は減っていったようですね。(参考:いらご研究所

ただ、上記の参考サイトによれば、他の水系でもヨーロッパウナギは確認されている模様です。
島根県の宍道湖ですとか、愛知県の三河湾ですとか。
その他多くの水系でも確認されているようです。

ですからこのニュースでは、ヨーロッパウナギが福島県で初めて確認されたことに驚いてくださいね。記事にもありましたが、他の地域ではすでに確認されてたのです。
東北で確認されたこと、つまり寒い地方で確認されたことが何を意味するのかはわかりませんが、そのことに留意しましょうね。

そして、記事を読んで間違ってはいけないことが一つ。

外来種だから日本の生態系に大きな影響を与えるのではありません。
外来種の中に生態系に大きな影響を与えるものが多いだけです。


一見同じことに見えますが、大きな違いがあります。

外来種だから大きな影響を与える可能性がある、というのは間違いではないかもしれませんが、これは外来種=危険という感覚を植えつけてしまいます。
外来種は危険なんでしょうか?トマトやジャガイモは危険ですか?
中国から贈られて放鳥されているトキだって、言ってしまえば外来種ですよ?

だから、外来種には危険なものもいる、という考え方をしてくださいね。

細かいことかもしれませんが、記事のその文章は
外来種には生態系に影響を及ぼす種もいるため、注意が必要である。
くらいにしといて欲しいと思います。

アンチ外来種なブログかもしれませんが、何も生き物を悪にしたいわけではないのです。
なるべく正確な情報を伝えて、真に外来生物問題に向き合っていきたいのです。

さて、ウナギの話に戻りますが、ちょっと疑問がわいてきます。

ヨーロッパウナギは大西洋やヨーロッパに分布しております。
それが日本に持ち込まれたとなると、産卵はどこに行くのでしょうか。
ニホンウナギと同じ場所で産卵するのでしょうか?

そうなると稚魚はどのように日本へ戻ってくるのでしょうか。
福島で確認されたヨーロッパウナギは、放流したのが大きくなったのでしょうか、それとも放流したものが産卵して、その子供が遡上してきたのでしょうか。
もしそうならば、ニホンウナギと競合してしまいますので危険といってもいいでしょう。

成体が逃げ出して、それが視認されただけでは侵入とは言い切れません。
その後生き延びれずに死亡する可能性がありますからね。そうしたら、在来生態系への影響はごくわずかですから。

外来生物は、その地域で子供をつくり、世代交代できるようになってしまって、定着したといえるのです。
つまり、その時点で侵入なのです。

このヨーロッパウナギは果たして定着なのか、それとも一時的なものなのか。気になるところです。

ウナギの生態は未解明な部分が多いようですが、解明できれば、このヨーロッパウナギをどう取り扱っていくか考えることができそうですね。


ちなみに私個人的には、ヨーロッパウナギを捕まえたら食べるを繰り返せばいいと思います。
もとより養殖のために放流していたのですから、ちゃんとその責任はとりましょう!

ウナギおいしいです。
ヨーロッパウナギの予防対策を考えるならば、漁をして食べるのが手っ取り早いかと思います。
・・・ちょっと安易過ぎますかね?


引用元:毎日新聞 2009/12/08 『欧州ウナギ:県内初確認、四時川のアユ簗場で アクアマリン、影響調査 /福島』
URL:http://mainichi.jp/area/fukushima/news/20091208ddlk07040279000c.html
参考:株式会社いらご研究所
URL:http://www.irago.co.jp/index.html
2009.12.10 / Top↑
こんにちは、ゆーにです。
将来にだいぶ不安を抱えております。何とかなればいいな。

さて、気を取り直して本日の記事は数日前のニュースから!

在来魚の減少の原因は、このブログを見ている限りでは全て外来魚であるかのように思えてしまいます。
一方、外来魚駆除反対者の中には、在来魚の減少は環境改変である!外来魚は在来魚に影響しない!とおっしゃる方もおります。
もちろん、外来魚も原因だけれども環境破壊も原因なんだ!という方もおりました。

さてさて、一体何が原因で在来魚は減ったのか?
その論争に一石を投じるニュースが配信されましたので、ご覧下さい。

在来魚、最大の脅威は地形改変
琵琶湖・淀川水系 分析で判明


琵琶湖を埋め立てて建設された人工湖岸。これらの地形改変が在来魚の産卵・生育に影響を及ぼしている(草津市北山田町)
 琵琶湖・淀川水系の在来魚を脅かすさまざまな要因のうち、河川改修など地形改変が最も広範な種に悪影響を与えていることが各種レッドデータブックの分析で分かった。次いで外来魚の影響が大きく、在来魚保護には両面で対策が求められることが浮き彫りになった。

 琵琶湖環境科学研究センターの西野麻知子総合解析部門長が、環境省や滋賀、京都、大阪の3府県のレッドデータを分析した。絶滅危ぐ種などに位置づけられた計42種の記述から、生存を脅かす要因を河川改修▽外来魚▽水位操作▽水質汚濁▽乱獲-などに14分類した。

 河川改修や湖岸改変、ほ場整備など地形改変が要因とされた種は、ニゴロブナやヤリタナゴ、メダカなど最多の35種に上った。地形改変による湖岸や川底の単調化、水路と田んぼの分断で、多くの種の産卵や生育の場が失われている現状が明らかになった。

 次いで外来魚のオオクチバスとブルーギルに食べられたり、えさや住みかを奪われている種がホンモロコやイタセンパラなど29種あった。

 滋賀では琵琶湖の水位操作の影響がニゴロブナなど4種で指摘された。一方で水質汚濁の影響は京都、滋賀ではスナヤツメなど2種にとどまり、大きな危機要因とはなっていなかった。

 全魚種とも脅威は一つではなく、外来魚と地形改変など複数が組み合わさっていた。西野部門長は「地形改変で在来魚が減ったところに、外来魚が追い打ちかけている。外来魚駆除に加えて地形修復を進めないと、本当の保護につながらない」と指摘している。


ということでした。

つまり外来魚も要因の一つだが、地形改変も要因として大きかったということですね。
意外だったでしょうか?それとも、そういえばそうだな、と思われたでしょうか。

いきなりですけど、実は、研究者や専門家というのは結構自分の専門領域以外のことに目が行きにくいんです。

多くの研究者というのは、研究することが自分の第一目標です。調査・研究し、論文を書くことが主な目的となります。
専門家というのは、文字通りある分野・事柄・問題に対して専門的な知識を備えておりますが、その専門以外となると意外にも弱い。特定分野に対しては無敵でも、他の分野に対してはさっぱりな人が結構いるかと思います。

身近な研究者なり、専門家なりに例えば簡単な歴史の問題を出してみてください。思想家に関する話でも、音楽・芸術でもOKです。
もしその研究者が文系方面なら、物理や化学・生物の話でもしてみてください。

全員が全員答えられないわけでは無いでしょうけれど、たぶんさっぱりな顔をする人が多いのではないでしょうか。

何を言いたいかといいますと、専門家は狭く深い知識を持っている人がみられるのです。
そして自分の興味以外の分野には興味を示さない人も多々いるのです。

つまり、自分の専門に必要な考え方は出来ても、他の考え方の視点を得られず、考え方の視野が狭い人が中にはいるのです。

これと同様に、外来生物に興味を持っている人にも同じ事が言えます。
こんな一般に比べるとマイナーな問題に興味を持っているのですから、案外興味本位に陥りやすいものです。

そう、外来生物に興味を持つ人の多くが、在来生物の減少は外来生物が原因だ、と思いこみすぎていたような気がします。

私も外来生物を駆除する上で、他人に納得させるためには在来生物の減少が一番説得させやすいと思って多用してきてしまいました。
そのため、自分の中でも外来生物の影響は多大なものと思いこみすぎていたような気がします。

我々の目的は何でしょうか。

外来生物を根絶することでしょうか。

ちがいますよね。それは手段でしかありません。

目的は在来生物・在来生態系の保全ですよね。

いつの間にか目的と手段が逆転していたかも知れませんし、実際に逆転している人もいたと思います。


いつの間にか、行政による環境破壊(は言い過ぎかも知れませんが)の影響を、外来生物に置き換えていたのかも知れません。
もしかしたらうまく隠れ蓑にされていたかも知れません。

しかし、今ここで気づくことが出来ました。

本当に守りたい生物種・生態系があるならば。
その減少している原因を視野を広げて見なければなりません。

本当に外来生物だけが原因なのか。その背後に護岸工事などが無かったか。
我々は多様な原因を突き止め、しかるべき順に解決して行かなくてはなりません。

外来生物を駆除しても、在来生物が繁殖できる空間が無ければ保全したことにはなりません。
同様に、地形改変を止めさせただけでは、より外来生物の繁殖しやすい空間を作り上げてしまうだけかも知れません。

今後、外来生物専門家に求められるのは、単に専門的な生態や駆除の方法だけでなく、在来生物を保全するための包括的な方法ではないか、と思うのです。
在来生態系を守るために、外来生物を除去し、かつ改変された生息空間を元に戻す、あるいは、生態系を改変されないように守り、外来生物を除去していく、といったような。

専門家も、己の興味がある事だけにとどまらず、ある事例の原因がもっと他の要因から成り立ってるかもしれない、という視点を得るために、最低限の教養と最大限の視野を持たなくてはならないと思います。

水中で専門知識を得つつも、たまには水面から顔をだして周りを見ないと、いつの間にかはぐれているかも知れません。

引用元:京都新聞 2009/06/04 『在来魚、最大の脅威は地形改変 琵琶湖・淀川水系 分析で判明』
URL:http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009060300186&genre=H1&area=S00
2009.06.15 / Top↑
おひさです、ゆーにです。
更新が進まずすいません・・・。今下書き段階の記事が3,4本あります。

参加から二ヶ月たってしまったシンポジウム・・・。
岩手の生態学会・・・。
最近配信されているニュース・・・。
etc、etc。

書きたいのは山々なんですが、就活もしなければいけない身分なため、どうぞご容赦ください。

さて。そんななか今日の記事ですが、本日のニュースから。
皇居のお堀でガーが発見されたそうですね。記事をご覧ください。

外来魚:皇居のお堀に「ガー」 生態系乱す恐れ

 皇居のお堀(東京都千代田区)で、北米などに生息する外来魚「ガー」(体長約80センチ)が初めて捕獲された。肉食性でお堀に生息するジュズカケハゼなど在来種を食べて生態系を乱す恐れがあるという。お堀を管理する環境省皇居外苑管理事務所は通常、捕獲した外来魚を殺処分しているが、生きたまま保存し対策などに活用する。

 捕獲作業は今月6日、13あるお堀の一つの日比谷濠(ぼり)で実施した。岩のすき間や裏にいる魚まで捕獲できるよう、感電させる手法を使った。

 ガーは種によっては体長約3メートルにまで大きくなる。ペットとして輸入され、琵琶湖(滋賀県)など西日本を中心に生息が確認、水産資源への影響が心配されている。今回捕獲されたのはフロリダガーと推定されるが、同事務所の飛島雄史次長は「誰かが放流しないと存在しない種」と話す。

 お堀には、ブルーギルなど5種類の外来種の生息が確認されている。【関東晋慈】

(毎日新聞 2009年4月9日 15時00分)

とのことです。

確か皇居の牛ヶ淵では今年2月にかい掘りをしてブルーギルやブラックバスを完全除去していましたね。そんな中に水を注すような出来事です。

さて、話を進める前に、これまた毎日新聞で皇居のお堀に関する記事を見つけたので、こちらも参考に記載させていただきますね。

皇居外苑濠:お堀、大変なんです 環境省が調査と保全に乗り出した 
 国内外から年間300万人の観光客が訪れる皇居。その周囲を、桜の名所である千鳥ケ淵や桜田濠など13の外苑濠が囲む。しかし、閉鎖水域のために水はよどみ、不用意に持ち込まれたブラックバスなど外来種が在来種の存続を危うくしている。環境省は最新機器を使い、お堀の環境保全作戦に乗り出した。【関東晋慈】

 ◇ヘドロで水深も浅く
 お堀の水面は東京ドーム8個分に匹敵する約37万平方メートル、水量はドーム3分の1個分の約45万立方メートルに相当する。水質を示す指標のBOD(生物化学的酸素要求量)は1リットル当たり最高で6・7ミリグラムと環境基準を上回る。悪臭が漂うこともある。

 昨年10月には全裸の外国人がお堀に飛び込み泳いだり歩いたりした。底に堆積(たいせき)したヘドロのために歩くことができるほど水深が浅くなっていた。治安上大きな問題で、早急な清掃が必要になった。

 環境省は今年2月、水質改善を理由に、水抜きが可能な牛ケ淵で、6年ぶりに水を抜き大掃除を行った。今後、凱旋(がいせん)濠など他の堀でも実施する。

 ◇外来魚は5種を確認
 同月、清水濠を1そうのボートがゆっくり回っていた。水中にくま手状の装置が入る。30分で2匹の魚が浮かんだ。50~700ボルトの電流で魚をまひさせる「電気ショッカーボート」だ。網で捕ることができない岩のすき間や裏にいる魚まで完全に捕獲できる。北海道立水産孵化(ふか)場の工藤智・河川湖沼科長(53)が米国で利用されていた漁具をヒントに開発した。

 捕獲作業は08年度に計4週間実施した。その結果、絶滅の恐れのあるジュズカケハゼが桜田濠など七つの濠で最も多い種を占め、貴重な生息地になっていることが分かった。魚類17種(在来魚12種、外来魚5種)と甲殻類4種の生息が確認され、個体数は計3万6282匹に達した。

 問題も浮上した。牛ケ淵で6年前に生息していたブルーギルとオオクチバスはかい掘りで除去され一匹も残っていなかったが、環境省が01年から駆除に取り組む外来種ブルーギルは凱旋濠では生息する魚の中で最も多い種だった。全体でも個体数の4%を超えた。外来種は計5種だった。こうした外来魚は水生生物の存続を危うくするとして、国の許可なく放ったりすることを禁じた外来生物法の対象種に指定されている。

 ◇全国湖沼のモデルに
 水質汚濁や外来種問題は、全国の湖沼などの閉鎖水域に共通する問題だ。

 渡り鳥の飛来地として知られる伊豆沼(宮城県栗原市など)では90年代に密放流されたバスが繁殖。00年にモツゴなど在来の小魚がほぼ姿を消し、水鳥の生息にも悪影響が出た。琵琶湖(滋賀県)を含め、全国6カ所が環境省のブラックバス駆除モデル事業になり、自治体などが水質改善や外来種除去に取り組む。

 工藤さんは05年から3年間、電気ショッカーボートで五稜郭(北海道函館市)の堀で外来種オオクチバスの駆除に成功し、環境省もこの方法で11年度までに確認された全5種の外来種駆除を目指す。

 この取り組みを、閉鎖水域の環境保全に役立てることも視野に入れ、昨年、管理方針検討会(座長、須藤隆一・NPO環境生態工学研究所代表)を設置した。今年度中に生態系や水質、景観の保全方法を盛り込んだ指針を策定する計画だ。須藤座長は「お堀での対策を全国の閉鎖水域を守るためのモデルにしたい」と話す。

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 ◇お堀に生息する生物
 (1)日比谷濠 モツゴ693(42)ブルーギル472(29)ジュズカケハゼ251(15)

 (2)凱旋濠  ブルーギル231(82)オオクチバス34(12)ヌマチチブ6(2)

 (3)桜田濠  ジュズカケハゼ252(38)ワカサギ220(33)ウキゴリ43(7)

 (4)半蔵濠  ジュズカケハゼ2524(87)モツゴ276(10)ウキゴリ62(2)

 (5)千鳥ケ淵 ウキゴリ980(57)モツゴ488(28)ジュズカケハゼ233(14)

 (6)牛ケ淵  ジュズカケハゼ102(49)ウキゴリ57(27)モツゴ38(18)

 (7)清水濠  ジュズカケハゼ888(58)モツゴ477(31)ブルーギル94(6)

 (8)大手濠  ジュズカケハゼ700(44)モツゴ560(35)ブルーギル220(14)

 (9)桔梗濠  モツゴ817(49)ジュズカケハゼ612(36)ブルーギル193(11)

(10)蛤濠   ジュズカケハゼ1115(84)モツゴ169(13)ウキゴリ14(1)

(11)和田倉濠 モツゴ603(61)ジュズカケハゼ161(16)ブルーギル154(16)

(12)馬場先濠 モツゴ2068(78)ジュズカケハゼ411(15)ブルーギル119(4)

(13)二重橋濠 ジュズカケハゼ255(69)ワカサギ78(21)ウキゴリ15(4)

 (環境省08年度調査。上位3種。単位は匹、カッコ内は%)

(毎日新聞 2009年4月6日)

ご覧のように、未だに多くの濠では環境悪化は勿論のこと、そこに住めてしまう外来魚が数多くいますね。ブラックバスよりもブルーギルのほうが数が多いのは最近の傾向でしょうか。
琵琶湖でもブルーギルが外来魚の8割を占めていると聞きますし。

しかし、そんななかでもかい掘りをして、なんとかより良い生態系・・・というか近自然のハビタットに近づけようと努力している人々がいるのです。

何も皇居だけでなく、他の場所でも。
そして、行政だったり、NPOだったり、さまざまな立場の方が取り組んでいるのです。

しかし、それに水を注すものがいる。

それは誰か。

心無い飼育者です。いえ、飼育者としての責任を全うしなかったのだから、飼育者ではありませんね。
単なる遊び心で飼育するエゴイストですね。

今回放されてしまったのはフロリダガーのようです。
ガーは熱帯魚の世界で流通している魚で、肉食性とその古代魚のような形態から人気があります。

しかし、成長にしたがって体もだいぶ大きくなりますし、飼育するには相当の覚悟を持たなければなりません。それこそ、経済的にも、です。

ガーを飼いたい、という気持ちは分からなくもないです。
育てられなくなって殺してしまうくらいなら、いっそ放してあげようという動物愛護もどきの気持ちも、分からなくはないです。

しかし、それは単なるエゴの、自己満足の気持ちでしかない。

自分がガーを放して、いいことをしたと思うでしょう。それは本当にいいこと?
運良く日本が温暖気候だから死なないだけで、本来の生息地と水温や気候、住んでいる生物が違うのだから適応できる保証はない。そのペットが今後安心して生を全うできる保証はない。

適応できると感じて放したとしましょう。

では、もともとそこに住んでいた、在来の生物の命はどうなる?
あなたが放すことで、幾多のあるべき命が消されてしまうのです。

その命にどう責任を取りますか?多様性減少に直接影響を与えたわけではないですけれども、間接的にあなたが手を下したことになるのです。

アクアリウムは、部屋にあると確かに心地良いですし、身近に自然を感じられるものとして、芸術性も併せ持つものとして大切な文化です。

アクアリウム自体は否定しません。

しかし、熱帯魚ショップや、飼育者、マニアと呼ばれる方々のモラルを否定します。

もちろんこの記事を読んでいるあなた方がモラルを持っていないとは言いません。
しかし、このような事件(というのはいいすぎでしょうか)が起こってしまいますと、アクアリウム業界全体が悪い、と感じ取れてしまいます。

だってそうでしょう?ガーを必要とするのはアクアリウムの方だけなんですから。

こうなってきますと、生態系を守る学者や従事者から反発を買いかねません。

同様に、アクアリウムの方々は生態系を守る人々に反発をします。

こうなってはお互い何の利益も得られなくなります。


ペットを飼う人には、そのペットを終生飼育する義務があります。
これは何も犬猫だけに限ったことではないと思います。

アクアリウム業界の方も、生態系関係の方もよりよい環境を作っていくには、お互いが守るべきモラルを守る事が重要です。

そして、それは自分だけが守れば良いのではない。周りにも守らせなければならないのです。

一人のモラル欠乏者の行動で、その業界全体があたかもモラルなしのように見えてしまいますからね。

私もアクアリウム・・・というほどではないにせよ、グッピーを飼うことになったので、その責任をしっかり認識し、さいごまで面倒を見ようと思っておりますよ。


引用元:毎日新聞 2009/04/09 『外来魚:皇居のお堀に「ガー」 生態系乱す恐れ』
    :毎日新聞 2009/04/06 『皇居外苑濠:お堀、大変なんです 環境省が調査と保全に乗り出した』
URL:http://mainichi.jp/photo/news/20090409k0000e040070000c.html
   :http://mainichi.jp/life/ecology/news/20090406ddm016040002000c.html
2009.04.09 / Top↑

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