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みなさまこんにちは!テンション高めのU1です!!

ニュースです!!ちょっとしたニュースです!

2008年からホテイアオイを鉢植えにしているという記事を書いてきたように思います。
(参考:ホテイアオイ鉢植えのススメ ホテイアオイ鉢植えの現状

そのホテイアオイの鉢植えで、先日ついに花が咲いたのです!!
もうすでに成功されていた方もいらっしゃるとは思いますが、私は初めてだった上に、ホテイアオイの花を見るのも初めてでしたので感動でした!!

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これは2010/06/27のときの写真です。半年前と比べたらだいぶ葉の数も増え、回復しているように思います。
なお、ここは部屋のベランダ。今まで部屋の窓際などでしたので、このホテイアオイにとって大きく変わったことは、直射日光を浴びることができる、ということでしょう。

ちなみに植え鉢も水受け皿も変わっていないことからわかるように、このホテイアオイは2008年からずっと生き延びているものです。
正確には元のホテイアオイから栄養繁殖で増えたもの(大本は残念ながら枯れました)ですが、遺伝子は変わりません。それをずっと生き続けてる、といってはいけないのかもしれませんが、同じ鉢内でのことなのでよしとしてください。

それから半月ほど。2010/07/16、ついにそのときがやってきた。



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いやぁ、苦節2年。長かったです。やはり太陽光はかなり重要なのですね。
この花が咲く1日前に、やけに上に伸びる匍匐茎があるなぁと思ってたので、まさかな、とは思っていたのですが。
まことに嬉しいです。今後時間があれば上手く鉢植えに出来る方法を体系化したいものです。


なお、この数日後である07/22に、もう一度花が咲きました。2連続!感動ものです。
本日の記事はここまで。あとは写真を貼っていくだけですので、お気軽にご覧ください。

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07/20、上に伸びる茎を発見。後日、これが花になりました。

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二本目の花。右下に16日の花が枯れた後がありますね。枯れたらちゃんと取り除いたほうがいいと思います。
花がもつのは1日だけでした。

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きれいな花ですよねー。薄紫の中に青とワンポイントの黄色。愛でる気持ちもわかります。
もう少し大きな画像でご覧になる場合は画像をクリックしてみてください。

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一つの茎から3つの花が咲いてます。なんだろう、この写真からなぜかパックンフラワー(マリオ)を思い出します。


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上に向かって!
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2010.07.29 / Top↑
みなさまお久しぶりです!!1ヶ月以上空いてしまいましたが、元気です!

さて、本日の記事はオオキンケイギクについて。
オオキンケイギクは特定外来生物に指定されているキク科の草本ですね。こんな↓
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アップにするとこんな↓
100529_1525~01

このオオキンケイギク、名古屋に住んでいると、木曽川が近いためかちょいちょい目にするんですよ。普通の家庭の花壇にも生えていたり(^^;)
オオキンケイギクはかつて緑化資材として国をあげて使われてきましたが、あまりの繁殖力を前に、一転して特定外来生物に指定されてしまった植物です。

もうちょっと種の時期が来てるかもしれませんが、河川(土手含む)でだいたいこの時期に黄色い花を咲かせていたら、まずオオキンケイギクと思って間違いないでしょう。似たようなのにハルシャギクなんてのもおりますが、こちらは要注意外来生物。でもこちらも外来生物。河川に生える黄色い花にキクイモってのもありがすが、これも外来なんですねー。

さて話は戻って、このオオキンケイギク。特定外来生物に指定され、法律で規制されているから、駆除するのにも許可が必要だったり手続きが必要だったりする、なんて思っていませんか!?

実は、オオキンケイギクはある時期ならあまり法律を気にせず駆除できるのです!!

まず、外来生物法を見てみましょう。といっても、外来生物法そのものではなく、外来生物法施行令という、政府令です。同様に、環境省(環境大臣)が決める、外来生物法施行規則なんてのもあります。

この施行令の第3条にはこんなことが書いてあるのです↓

外来生物法施行令抜粋

(政令で定める外来生物の器官)
第三条  法第二条第一項 の政令で定める器官は、別表第二の上欄に掲げる外来生物の種の区分に応じ、それぞれ同表の下欄に定める器官とする。


じゃあ法第2条と別表第二も見てみましょうか!

外来生物法抜粋

(定義等)
第二条  この法律において「特定外来生物」とは、海外から我が国に導入されることによりその本来の生息地又は生育地の外に存することとなる生物(以下「外来生物」という。)であって、我が国にその本来の生息地又は生育地を有する生物(以下「在来生物」という。)とその性質が異なることにより生態系等に係る被害を及ぼし、又は及ぼすおそれがあるものとして政令で定めるものの個体(卵、種子その他政令で定めるものを含み、生きているものに限る。)及びその器官(飼養等に係る規制等のこの法律に基づく生態系等に係る被害を防止するための措置を講ずる必要があるものであって、政令で定めるもの(生きているものに限る。)に限る。)をいう。


別表第二(表になってませんがご勘弁を)

種名 器官
アルテルナンテラ・フィロクセロイデス(ナガエツルノゲイトウ) 茎、根
ヒュドロコティレ・ラヌンクロイデス(ブラジルチドメグサ) 茎、根
ピスティア・ストラティオテス(ボタンウキクサ) 茎、根
アゾルラ・クリスタタ 茎
コレオプスィス・ランケオラタ(オオキンケイギク) 根
ギュムノコロニス・スピラントイデス(ミズヒマワリ) 茎、根
ルドベキア・ラキニアタ(オオハンゴンソウ) 根
セネキオ・マダガスカリエンスィス(ナルトサワギク) 茎、根
ミュリオフュルルム・アクアティクム(オオフサモ) 茎、根
スパルティナ・アングリカ 茎、根
ヴェロニカ・アナガルリス―アクアティカ(オオカワヂシャ) 根



さて、どういうことかというと、なんと、オオキンケイギクに規制がかかっているのは、ざっくりいえば根と種のみ、ということなのです!!

正確には外来生物法施行令第3条で根が規制されており、外来生物法代2条の方で種子が規制対象として書かれているのです。
外来生物法で規制されているのは「飼養等」。これには運搬も含まれます。

つまり、根と種を持ち運ばなければ、法律上文句を言われることはない、ということになるのです。
つまり!花の時期に地上部を刈り取ってゴミとして捨てることは法律上何の問題もない、ということなのですね!!

花を咲かせた直後に切り取り続ければいつかは枯れるかもしれません。

なお、どうしても根っこから引き抜きたい場合は(駆除効果は一番高いといえます。効率は悪いですが・・・)、引き抜いてその場で焼却してください。持ち運ばなければいいのですから、法律上は問題ありません。埋め戻してもいいですが、植物をリリースしても意味ないですよね(^^;)

ただ、駆除の際に気をつけていただきたいのは所有者の了解をとることです。
自分の土地でやるならば、引き抜いて焼却or種のない時期に切り取ることに問題はないですが、いくら法律で規制されている植物だからといって、他人の土地にまでずかずか入り込むのは問題がありますから。

オオキンケイギクの駆除は、植物体の部分に気をつければ、特に心配する必要がない、というのはわかりましたか?
他の特定外来植物も、オオキンケイギクと同じように、規制されている器官が法律で決まっております。自分の周囲で特定外来植物をみつけたら、このことに注意して駆除してみてください!!


次回の記事は生態学会のをかけるといいなぁ。。。
2010.07.04 / Top↑
ども、ゆーにです。

最近ニュースの紹介ばかりでアカデミックさや興味深さというものが減少傾向にあったと思います。

ですので、人気のホテイアオイ鉢植え(最近記事の拍手が多いのです)が今どうなっているのか、是非お目にかけようかと思います!

さぁ、とくとご覧あれ!!


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うわぁ残念・・・。

過去の栄光↓
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昨年9~10月ごろ。

この差はいったいなんだ。

実はですね、昨年冬になってだいぶ活力が落ちてしまいました。
過去の栄光の本体は枯れてしまったのですが、栄養繁殖して根付いたやつが上の写真なんです。

それも最初は元気があったのですが、写真のように葉の色が最近になってまだら模様になってしまったのです。

原因は・・・アブラムシ

本来水の上で生活しているホテイアオイにアブラムシがつくことはまれらしい(というウワサ)のですが、鉢植えにしたことで陸上の天敵が増えてしまったのです。

植物は元気があればちょっとやそっとの虫は基本的に平気なのですが、ホテイアオイの生育環境が変わってしまったため(日のあたる研究室→日のあたりにくい自室)、元気がなくなってアブラムシにやられてしまったのです。

害虫は弱い葉っぱについて繁殖していきますので、もうだめになった葉っぱを切り取った結果、見るも無残に写真のようになってしまったのです。

アブラムシよけの薬剤とかもありますが、たったこれだけの葉っぱなので私は毎日アブラムシを手で取り除いております。ついてるアブラムシは1mmないようなやつですので。

あとはこまめに水をやっております。おかげでアブラムシが目に見えて減ってきました。
そのあと栄養補給ですね。100円ショップで買ったやつです。

このまま冬になっても生存できるかはこのホテイアオイ次第ですが、現在1年以上生きており、当初のホテイアオイを多年草にしちゃおうという野望も達成中ですので、このまま元気になるように面倒を見ていこうと思います。

ちなみに、もう一つ根付いていた方↓
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こっちは元気ですね!ただ、アブラムシ対策のために枯れて茶色くなった葉はこまめに取り除きましょう。

私はまだ花を咲かせる以前の状態ですが、長生きさせていつかは花を見てみたいと思います。

時間とお金に余裕があったら、もっといろいろ土を変えるなどの実験をして、育てやすい方法を探してみたいですね。
2009.09.11 / Top↑
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もっっっっさり。一面を覆うこの植物はいったい?


ども、ゆーにです。岩手の生態学会に行ってきました。
たくさんの外来生物研究者とお話できて楽しかったですし、いろんなシンポジウムや自由集会、企画集会などに参加できたので非常に為になりました。

詳しいことは後日気合を入れて書く予定ですが、今日は溜まっている記事を消化していきたいと思います。

この写真は2009年3月5日、屋久島にて撮ったもの。

屋久島といっても自然中ではなく、植物園のようなところで撮ったものです。

詳しい場所をいうのは少々はばかられますが、人が管理しているところだと言っておきましょう。
小さい島なのですぐに場所を特定できてしまうと思います。
公に場所をさらしてもいいのかもしれませんが、さらすことでその施設がバッシングに合うなどの被害にあってしまうのは本位ではありませんから。

・・・とここまでいうとこのもっさりと水面を覆いつくしている植物がどんなものだかうすうす感づきません?


そう、法律で禁止されている特定外来生物ですね。飼育に許可が必要となる、あの。

ちょっと拡大してみて見ましょうか。
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ということで、正解はボタンウキクサ、別名ウォーターレタスでした。

ボタンウキクサはサトイモ科ボタンウキクサ属に分類される常緑多年草です。

原産地は南アフリカといわれており、1920年頃、観賞用に導入されたようです。近年ではビオトープや水質浄化にも用いられておりました。

ボタンウキクサは株元から走出枝を出し新しい株を作ります。ホテイアオイと同様ですね。
繁殖速度はとても早く、最初の写真のように水面を覆いつくしてしまい、最近では(半年前くらいですが)徳島県の旧吉野川河口堰で、ホテイアオイと共に水面を覆いつくし、問題になっておりました。

水面を覆うことで、他の植物の光合成の阻害、水中の酸素不足、水路の水流阻害、水質や水温の低下、そして在来植物の群落が消滅寸前までに追い込まれたことなどから、特定外来生物に指定されております。
・・・侵略的な浮葉植物の特徴をコンプリートしていますね!

駆除は物理的な方法がほとんどで、熊手で引き寄せたり、あるいは重機で掬い上げたりします。
ただし、走出枝が折れやすいので株が残りやすく、完全駆除するには一つの株も残してはいけません。

海外では除草剤の散布や、ゾウムシなどの天敵を用いた駆除が行われているようです。

外来水草の駆除は厄介ですよー。
浮葉性のものは大体が無性生殖(栄養繁殖)で増えることができちゃいますし、オオカナダモなんかの沈水性のものは切れ端から増えて大増殖できますから。

化学物質による防除ももしかしたらある(海外では除草剤が使われているなど)のかもしれませんが、在来植物にも同時に影響を与えてしまいますし、その化学物質が水中に残留する可能性もありますし、万が一人が飲料用に取水していたら厄介な問題になります。

どなたか人体に影響がなく、ボタンウキクサやホテイアオイに選択的で、さらに水中に残留しない薬品を開発してください!何かしらの賞を取れるかもしてませんよ~!

そうでなくても効率的に駆除できる方法を開発or確立すれば、それらの植物が日本で問題を起こしている地域はいっぱいありますから、救世主となること間違いないでしょう。

駆除の何が大変かって従事者と技術ですから。


ところで、ボタンウキクサはちょっと前は沖縄以外では越冬できず一年草だったみたいですが、最近はどうやら本州でも越冬ができるみたいですね。1980年頃の日本水生植物図鑑にはそのように記してあると思います。

これは温暖化の影響でしょうか?それとも工場廃水とか?

外来生物の拡大とか生態の変化を考えるときには、周囲の環境の変化も考慮しなければいけません。何も外来生物に限ったことではなく、その他の生物でも明らかに生態が変化したならば、それについて考えることが必要です。

越冬できるようになった原因が、もし工場廃水とかだったならばそこを何とかしなければいけませんし、温暖化だったら我々一人一人が温暖化を緩めるよう動かなければいけません。

生物を対象に研究していると、どうしても簡単なことに気づけないときがあります。

個体群動態など、専門的に突き詰めていくと手法が緻密で確立されたように感じますが、ときには必要のない場合だってあるでしょう。
例えばかなり狭い水系で、人力で頑張っちゃえば根絶できるところなのに、わざわざ年間の成長率や増殖率、枯死率を求めたりするのは本末転倒です。

何を目標に研究しているのか。駆除しているのか。
生態系の保全が目的なのか、それとも生態や個体群動態を明らかにしたいのか。
外来生物をを根絶したいのか、それとも今後のためにデータを取りたいのか。

研究者は目標を、初心を忘れてはいけませんし、駆除の従事者は諦めることをしてはいけません。

・・・なんて真面目にまとめがちですが、一番言いたいのはそこではない。(←ってオイ)


どうか屋久島でボタンウキクサを所持している方、野外に逸出させないでください!
周囲は海で隔たれ、水がよく、温暖で雨量の多い島ですから、逸出したら増殖する可能性があります。

屋久島の水草事情はわかりませんが、一応ラムサール登録地があったり、国立公園だったり、世界遺産だったりするわけですから、より生物多様性の保全に気をつけていただきたい。

見た限り逸出の心配はありませんでしたが、もしこれらを捨てる際には陸地に積み上げ、根を張らせないように工夫して干すか、焼却処分してください。

屋久島では路傍の雑草と縄文杉を見に行く途中のメタセコイア以外、自然界での外来生物はあまり多くなかったので、今ある固有の生態系を大事にすべきです。

タヌキが出たとかも聞きましたが、エコツアーなど、自然環境を資源として生活しているのでしょうから、なるべく生態系の破壊は防いでいただきたい。

万が一外来生物が増えだしたりして・・・ガラパゴスや小笠原のようになってからでは遅いのですよ。


参考:自然環境研究センター編 『日本の外来生物』 平凡社 2008
2009.03.25 / Top↑
1万Hitおめでとうございます!ありがとうございます!ゆーにでございます。
ついに1万という大台に乗ることができましたが、まだまだこれから。精進していきますよー。

さて、今日はちょっと前のニュース紹介なんですけれども、内容はやっぱり外来草本(水草)。
動物好きのみなさん、ごめんなさいね。

ニュースの内容は、増殖していたボタンウキクサをうまく駆除したことで発生を抑えられそう、というものなんですけども、読んでてふと考えてしまったことがあるので、それを書いていきますね。

まずはニュース記事から。↓

淀川の外来種ボタンウキクサ、今季は10分の1に

 春先から初夏の小さな株のうちに取り除く、国土交通省近畿地方整備局の早期予防が功を奏しているためだ。さて、外来種の一掃作戦の行方は――。

 ボタンウキクサは観賞用として持ち込まれ、野生化したサトイモ科の水草。5月頃、川底で越冬した種子が浮上して発芽し、6月上旬頃から、成長した株が大増殖する。水面を覆って水中の酸素を奪い、魚類減少の一因となっている。

 淀川では2000年頃から目立ち始め、05年以降に急増。同整備局によると、昨年11月のピーク時、水面を覆ったボタンウキクサの面積は甲子園球場の2倍以上の9万7000平方メートル。昨シーズン中の除去量は計760トンに達した。

 今シーズンは、秋の増殖後に重機で除去する従来の方法から、株分かれする前に熊手などで取り除く方法に切り替えたところ、先月中旬までの除去量は計約60トンに激減。最終的に発生を1割程度に抑え込めそうだという。支流の大川に艇庫を構える大阪市立大学のボート部員も「オールやかじに絡みついて困ったが、今年は練習しやすい」と話す。

 一方、大阪府水生生物センター(寝屋川市)は「成長した株は1か月で約50倍に増えるので発芽させないのが最も効果的」とし、川底に土をかぶせ、種子の浮上を阻止する方法の開発に取り組んでいる。

 しかし、悩みは尽きない。今シーズン、ボタンウキクサが除去された水面には、同様に環境に悪影響を与える南米産のホテイアオイが勢力を拡大しつつあるといい、外来種との戦いに終わりは見えない。

(2008年12月1日14時57分 読売新聞)



でした。

簡単に今までは秋に重機で除去していたものを、株分かれする前・・・つまり増殖する前に熊手などでとる方法に変えたところ、除去量が相当数減ったというものですね。
昨年は760トン除去したのに今年は60トン。700トンもの差があります。

これは、生態観察などを行い、いつ駆除すれば増殖しないかを追求した結果であるといえますね。
でも、ふと考えたことはそれではありません。

除去量・・・まぁ収穫量ともいいますが、前年は760トンもあった。
では、果たしてこの水草が、どれだけCO2吸収に貢献していたのでしょうか。
どれくらい温暖化防止に役立っていたのでしょうか。

いろいろなニュース記事に大増殖した水草の写真が掲載されておりますけれども、どれもまるで水面を埋めており、さながら緑の絨毯のようですね。

これらの水草は、もちろん植物ですから光合成をしております。光合成は二酸化炭素を吸収し、光エネルギーによって酸素とでんぷんに変える。
どれだけの二酸化炭素を吸収できたのでしょう。

CO2だけではありません。富栄養化した水だったら、水中のリンなどを吸収しますし、重金属などを植物体内に取り込むこともあります。汚染を減らす効果も実はあるのですよ。

しかし、同時に水面を覆うことによって光を水中に届かなくさせたり、水中の酸素を減少させて魚も減ってしまったり、あげくには冬に枯れ、腐敗して悪臭を放つこともあるのです。ときにはのり産業にも影響を与えたり。

水草にどれほどのCO2固定能力があるのかは私は知りませんが、少なくとも何かしら環境に+の影響を与えている部分もあるでしょう。
こういう部分と、生物多様性や産業への影響の部分。どちらをとるのか、ということになりますよね。

爆発的に成長できるのは、裏返せばそれだけ成長がよい。同化能力に優れている。ということです。
あるマイナスの影響の裏には、必ず何かしらプラスの面があります。

人によって見ている観点が違うから、プラスになったりマイナスになったりするのです。

私は生態系保全の方に重きを置くので、もし環境浄化にこれらの植物を使うんだったら、確実に逸出しない場所、方法でやるか、あるいは在来種の同等の能力を持つもので代用して欲しいと思います。

収穫した760トンのボタンウキクサ。もちろん水分がだいぶ含まれているでしょうから、乾重に直してもそこそこあると思いますが、その重さの大部分は水と光と二酸化炭素、そして水中の無機養分などからできていることでしょう。

駆除することで、その系からエネルギーが失われる、という見方もできるのです。
そのエネルギーをどうやって還元していくのか、我々はそういうことも考え始めなければなりません。

生態系はいろいろなところで繋がっていますからね。


引用元:読売新聞 2008/12/01 『淀川の外来種ボタンウキクサ、今季は10分の1に』
URL:http://www.yomiuri.co.jp/eco/news/20081201-OYT1T00540.htm
2008.12.12 / Top↑

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