上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- / Top↑
どもゆーにです。今日はまじめに自分の研究について。

トウネズミモチの駆除方法を考案するという研究をしているのですが、なかなかコイツは強い。
普通の木なら伐採しちゃえばそれで終わり。駆除方法なんか考える必要もない。

トウネズミモチは萌芽するんです。伐ったところから枝がワッサワッサと生えてくるんです。

意外にも広葉樹は萌芽する種が多いようです。

薪炭林のコナラとかクヌギとかは伐採して萌芽させ、その枝を育てますよね。萌芽更新。

ニセアカシアなんかは地中の根から萌芽して個体を増やしていますよね。ヤマナラシなんかもそう。伐っても伐っても地中からニュッて出てくるのでけっこう厄介です。

スギ・ヒノキ林や、他の種の純林を作ろうとしているときには、生えている雑木を伐採しますよね。
雑木の種によっては伐ると萌芽します。萌芽して困るときにはどうするかというと、地際で伐採するんですね。地面スレスレをばさーっと。

そうするとほとんどの樹木は萌芽することもなく、切り株(株でもないか)のままになります。
根っこのところから伐っちゃってるんだから、そりゃもう生えられないですよね。


さて、勘のいい方は気づいているかもしれません。
ほとんどの樹木は、と先ほど書きました。そう!中には萌芽するものがいるのです!

ここまでくればわかりますよね。トウネズミモチは地際で伐採しても萌芽するのです(T_T)
今のところほぼ100%。写真あったかな?

あったあった。こんな感じ↓
IMGP2161re.jpg


もっとダイレクトな写真も撮ってあるけれども、今は手元にないのでまた今度。

このように、主根の壁面みたいな変なところからも萌芽しちゃうのです。

さらに!いくつか同様に地際で伐採し、萌芽したものを調べてみたところ・・・ななな、なんと!
根っこのすぐ脇から萌芽が発生していたのです!根っこが上に向かってる!みたいな。

なんという生命力!伐っても大体が復活するのです!!

そんなわけで今いろいろな駆除方法を試しています。やはり現状で効果的なのは除草剤を用いることですね。

せっせと研究して論文にしますので、もうしばらくお待ちください!何故地際で伐採しても萌芽するのか、というのも同時に研究し、ある程度予測はついておりますが今しばらくお待ちください。

ちなみに、同属のLigustrum robustumも同じように萌芽するそうです。日本では逸出してない・・・はず!
スポンサーサイト
2008.05.29 / Top↑
前々回記事にしたブラックチェリーについて、wikipediaからほぼ直訳したので書きます。
気が向いたら読みやすいように直します。気分次第。

以下、wikipedia本家Black Cherryより。生育地の場所はgoogle earthにて調べました。

ブラックチェリー
フリーの百科事典wikipediaより

ブラックチェリーの他の意味は、ブラックチェリー(曖昧さ回避)をご覧ください。

ブラックチェリー(Prunus serotina また時にはワイルドチェリー、ラム(困った、手強いの意)チェリー、マウンテンブラックチェリーとも)は、サクラの一種で、ケベック南部やオンタリオからテキサスや中央フロリダまでの北アメリカ東部が原産である。また、アリゾナやニューメキシコ、メキシコやグアテマラの山地といった離れたところにも生育している。
ブラックチェリー自生地


このブラックチェリーは総状花序をもつPadus属の亜種である。
落葉樹で、15~30mに成長し、幹直径は70~120㎝、ときにはそれ以上になる。
葉は単葉で、6~14㎝の長さになり鋸歯がある。
花は直径10~15㎜ほどの小さなもので、白い5枚の花弁をもち、約20個の雄しべがあり、芳香がある。それぞれの花序には約40個の花が咲く。
果実は核果(果実の外果皮が薄く、中果皮は多肉質で水分が多く、内果皮は硬く木質になるもの)で、直径1㎝、はじめに緑色から赤色になり、熟すと黒くなる。生食すると味は渋く、苦いが、ときどき甘い。実は鳥に好んで食べられる。鳥は渋みを不快なものと思わない。

成熟したブラックチェリーは森のなかで簡単に見分けられる。非常にでこぼこし、暗灰色~黒色の樹皮で、それは分厚い焦げたポテトチップの外見だ。しかしながら、最初の約10年かそのくらいの間は、樹皮はカバノキに似ており、薄くて筋がある。
葉でも簡単に見分けられる。長く、つやがある葉はスズランノキと似ている。また、若い枝をひっかき、鼻に近づけるとアーモンドのような香りがすることでも見分けられる。

2亜種がある。
Prunus serotina subsp. serotina. カナダ、アメリカ
Prunus serotina subsp. capuli (Cav.)McVaugh メキシコ、グアテマラ

serotina亜種は、さらに4つの変種に分けられることもある。生息域東部のvar. serotina、テキサスのvar. eximia、アリゾナ、ニューメキシコ、テキサスのvar. rufulaとvar. virens である。
ブラックチェリーはチョークチェリー(Prunus virginiana)の近縁種で、葉が広いこととサクランボが熟したときに黒くなり、(それ故の名前である)赤くない点で異なる。チョークチェリーの個体群の中には黒いサクランボをもつものもある。

生態
ブラックチェリーは先駆種である。アメリカ中西部では、ウォルナット(オニグルミ属)、ハリエンジュ、ハクベリー(エノキ属)などの他の好陽樹種の生えた老年期の土地でよく見かける。穏やかに長生きする種で、樹齢258年まで達したことも知られているが、嵐によって枝が簡単に折れやすい。しかし、どんな腐敗が起こっても、ゆっくり進行するだけである。
ブラックチェリーは様々な鱗翅目昆虫の幼虫のすみかにもなる。Prunus属を食する鱗翅目昆虫のリストをご覧ください。東部テンマクケムシは春にすべての木立の葉を食べ尽くしてしまうことがある。

耕作と用途
果実はジャムやチェリーパイを作るのに適している。また、ソーダの香料やアイスクリームにも使われる。
材木は使い勝手がよく、おそらくはアメリカの第一の家具に使われる材木で、「チェリー」として取り引きされている。強い赤みをもった材と、その高価さで有名である。

葉は、動物に食べられるなどして特に弱ったときにシアン配糖体をシアン化水素に変える。家畜を飼っている農家の人々は、ブラックチェリーが落としたものを取り除いた方がよい。なぜなら弱った葉は動物たちに害を与えるからである。
ブラックチェリーは農場でかなりの数で生育し、放牧や草刈りによってもたらされる日の光を利用して成長するので、除去することは必ずしも現実的ではない。
全ての柵で囲まれた土地は、この有毒な木によってラインが引かれており、それが放牧地に落ちた全ての枝をモニターすることを難しくしている。

ブラックチェリーはヨーロッパで鑑賞用として育てられていた耕作地から逸出し、地域で野生化している。


直訳な感じがしますでしょ?大目に見てください。面倒なので(^^;)

以外に帰化に関する文章が少なかったです。というか最後の一文のみ。
でもしっかりパイオニア種(先駆種)のことも書かれてましたね。

ゴロツキザクラ(Rub Cherry)となったのは、ラムチェリー(Rum Cherry)の誤訳か何かではないでしょうか。
最近では、海外の生き物に対してわざわざ和名をつけなかったり、英名そのままだったりすることもあるので、和名に関してはブラックチェリーでいいのではないでしょうか。

海外に行ってブラックチェリーを見に行きたいときも、I want to go to watch Black berry, where should I go?とか聞けば楽ですもんね。

にしても落葉した葉がシアン化水素を発生させるって・・・。毒ガスじゃないですか。
ゴロツキより怖いかもしれませんね。
木材として活躍しているので日本に導入される可能性は少ないですけれど、日本の学者は頭の片隅に覚えておかなければいけない種ですね。

ネタ元:wikipedia Black cherry
URL:http://en.wikipedia.org/wiki/Black_Cherry
2008.05.24 / Top↑
どーもゆーにでーす。

今日はバス釣りをしてきたので、関連してブラックバスのニュースを紹介します。

バス釣りは相模湖でやりました。釣果?・・・楽しかった思い出です。
相模湖はビギナーには辛いと言うことで。相模湖に関しても今度記事を書きます。

さてさて、ブラックバスのニュースですが、なんと!医療関係でブラックバス料理の栄養価が評価され、滋賀医大付属病院で給食として出されたようです。

詳細は以下に。


メタボにはブラックバス料理 滋賀医大が患者に提供
2008年5月22日

 ブラックバスの栄養価に医療関係者が注目-。大津市の滋賀医大医学部付属病院が入院患者向けブラックバス料理を開発し、21日に初めて病院の給食に出した。ほかの白身魚に比べて高タンパクで低脂肪、アミノ酸のタウリンが豊富で「メタボリックシンドロームを気にする人にもお薦め」という。

 外来魚のブラックバスを食べることで、琵琶湖の生態系に与える影響を減らそうと、県庁の食堂などでメニュー開発が進んでいることに着目。タイに比べて脂質が10分の1、エネルギーは半分以下で、消化吸収を助けるタウリンが3倍含まれるなど、栄養価が優れている点を評価した。

 開発には管理栄養士や調理師らが昨年から取り組み、「ムニエル」「チリソース」「ネギ味噌焼き」の3種類を考案。独特のにおいを消すため、香味野菜を使ったり、牛乳に浸したりと工夫を凝らした。

 ムニエルを患者に試食してもらったところ、6割以上が「おいしい」と答えたため、メニューに加えた。

 この日は、昼食用にムニエル200食を準備。評判は上々で、男性患者(63)は「さっぱりしていておいしい。クセがなく、いろいろな料理に応用できるのでは」と笑顔でほお張っていた。

 病院は月に1回程度、メニューに出す予定をしている。岩川裕美・栄養治療部副部長は「食欲増進につながるので入院患者に適している。カロリーが少なく、肥満や糖尿病に悩む人にも良いのでは」と話している。

 (勝山友紀)


でした。

まとめてみますと、

ブラックバスは
1,他の白身魚よりも高タンパク
2,低脂肪(タイに比べると10分の1)
3,タウリン(アミノ酸)が豊富


な特徴があり、臭みや独特の臭いがあるものの香味野菜や牛乳に浸すことで緩和でき、ムニエルやチリソースなどに調理できるということです。

試食した6割が美味しいといい、食べた患者の評判は上々・・・。6割。。。上々。。。

・・・なかなか微妙なラインですね。でももともとが生態系を考慮しての活動なので。
とか言っている自分が実は一番食べてみたい!

まだアキバに売ってるというブルーギルの「もっふるたん」なるものも食べてないですし、福島大のギルバーガーも食べてない。やはり研究者として一度は口にしてみたいです。

とと、話がそれましたね。

まぁ要するに味はなかなかイケて、その上栄養価が良いのでメタボ対策にもなる、ということですね。
さらに生態系保全にも役だって一石二鳥!!

ということです。

栄養価が高いのは頷けますね。
なぜならヤツらは在来生態系の魚や虫や蛙など、ありとあらゆる栄養を持った生き物を食しているわけですから。しかもものすごい量を。

在来生態系の生き物を食べて栄養価が高くなった。
現状で人には役立つのでしょうけど、最終的にバスの栄養価が低くなることを望みます。

いや、低くなっちゃダメですね。食べ尽くしてしまったと受け取ることもできますから。

一番良いのは、現状で栄養価が高いブラックバスを、全てとって調理し、人の役に立てることだと思います。

このような研究がより進み、さらに関心を持つ人が増え、最終的に日本の生態系を守れることを望んでいます。

バス釣りてー!バス食いてー!

以上ゆーにでした。ではまた!


引用元:中日新聞 2008/05/22 『メタボにはブラックバス料理 滋賀医大が患者に提供』
URL:http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20080522/CK2008052202000001.html
2008.05.23 / Top↑
ども、ゆーになり。最近人生の中で一番本を読んでます。

といっても全部マニアックな本ですけどね~(´▽`)

だいたいが外来種関係か帰化植物、あるいは論文か専門書。

そんななかで、このあいだ読んだ本の中に不思議な外来樹木の話が出てきました。

それを紹介します。


読んだ本は、「帰化植物を楽しむ」っていう本です。2006年にトンボ出版から出されてます。
編者は近田・清水・濱崎さん。

内容は、帰化植物数種の紹介と、帰化植物の研究やふれあいなどをまとめたものです。

その帰化植物紹介のところに、樹木が帰化植物になって問題を起こした例が載っていました。

それが今回のタイトル、ゴロツキザクラ。学名がPrunus serotina。野生のサクラの仲間です。

樹高が35mになり、幹直径も1mにもなるらしく種子もよくつけるそうです。

1630年頃(!)に庭園樹としてアメリカからヨーロッパに導入されました。

その後、やせ地に生え、材木もよく、落ち葉が森林の土壌改良になり、防風、防山火事にもなるということでたくさん植林されました。

しかし、このサクラから発生した実生が、その速い成長で他の樹木を被圧しだしました。
マツ林で間伐すると、そこにこのサクラが生えて林業に被害を出したそうです。

さらに伐採すると萌芽し、その成長もすさまじかったそうです。


・・・。なんかやつらに似てるなぁ。

そう、トウネズミモチ!!さらにニセアカシア!!ついでにニワウルシ!!

やはり、乾燥に強く、成長が早く、萌芽力も強い、そして種をたくさんつける樹種というのは今も昔も厄介者なんですね。

このヨーロッパの事例は植林地などですが、現代は都市近郊・河川敷に外来樹木が多いんです。

その理由は乾燥しやすかったり、他の樹種が少なかったり、上流で緑化に用いてたり・・・。今ゴロツキザクラが日本に入ったら、どうなることやら。おそらく最初は綺麗でもてはやされるでしょう。そしてはびこり始めたときに科学者が警笛を鳴らすでしょうね。

あ、私が鳴らしてみましょうかね。


ときに、タイトルに何故「?」がついてるかわかりますか?

・・・google大先生でもyahoo!親方でもいいので検索してみてください。

検索しました?そう。無いんです。情報が無い。

てっきり国の検閲に引っかかって消されてるのかと、ちょっと本気で思っちゃったくらいに何もないんですね。

不思議ですよね。余計知りたくなりました。

まぁ、確かに日本に入ってきた樹種ではないので情報が無いのは当然なのかもしれません。

しかし、ここでは引き下がれない。

・・・どうしよう。・・・。

・・・!平目板!じゃない、閃いた!!

そう、学名で検索すればいいんですよねー。最初からやってればよかった。

というわけで、検索!

・・・・・・ありましたー。

なんと!ゴロツキザクラではなく、ブラックチェリー(Black Cherry)というらしいですね!

wikipedia師匠もご覧ください。暇があったらそのうち和訳してみます。そのときはまた記事にしますね。
ウィキ師匠!

ブラックチェリーはワイルドチェリー、セイヨウザクラ、セイヨウミズザクラともいい、有用な材として有名なようです。また、ハーブとしても人気があるようですね。
ちゃんとした標準和名はないのかな。。

ちなみに、セイヨウミザクラとは別物です。皆さんがよく食べるのがセイヨウミザクラ。今日の記事はセイヨウミズザクラあるいはセイヨウザクラ。ややこしやー、ややこしやー。

ブラックチェリーをみたら、あぁ、昔ちょっとオイタしちゃった外来樹木なんだな、と思っやってください。
ブラックチェリー自体は悪いことしたわけじゃないですけどね。


外来樹木ってあまり外来生物の世界では表立たないんですよ。影響の評価が非常に難しい上に、影響が出たと気づくまでのスパンも長いんです。
だから興味を持つ人が少なく、研究も進まない。最近ではニセアカシアなら人気ですけど。

過去のこのゴロツキザクラブラックチェリーの一件、皆さんが少しでも知ってくれると嬉しいですね。私ももうちょっと勉強してみることにします。それではまた!!
2008.05.20 / Top↑
どもども、ゆーにです!一言ご報告。

このブログがyahoo!のカテゴリに追加されました!!

バンザーイ!バンザーイ!!

証拠↓
http://dir.yahoo.co.jp/Science/Ecology/Ecosystems/Alien_Species/

今後ともよろしくお願いしますね(*^▽^*)
2008.05.16 / Top↑
こんちは、ゆーにです!ちょっとぶりの更新。

今日は外来草本、オオカナダモを用いた水質評価の研究について、分析化学に掲載された論文を紹介したいと思います。
原題は「重金属による水生植物の無機栄養元素含量の変化とその水質評価への応用」です。

水質浄化に応用できるように、読んでみました。


まず、オオカナダモについて。

オオカナダモは南アメリカ原産の沈水生の多年草です。
冬も枯れず、低温に強いという特徴があります。
雌雄異株ですが、日本には雄株しかいません。
切れ端から根が出て増えるという、コカナダモと同じ繁殖形態をとります。・・・まぁ雌株が無いので当然ですね。

類似種にはコカナダモ、クロモがおります。
コカナダモは北米原産、クロモは在来種です。

研究は、オオカナダモを水質評価に利用するものでした。
オオカナダモの重金属に対する反応を調べておりました。

水生植物というのは無機栄養元素を吸収し、重金属を濃縮する特性があります。
そのなかでオオカナダモは、CuやCdを100~1000倍に濃縮します。

研究で、オオカナダモの室内実験を行ったところ、
Cuを取り込むと、Na、P、Cl、K、Znの含量が減少し、Ca、Feが増加
することがわかりました。
Cuが細胞壁・膜に障害を起こし、上記の無機塩類が流出してしまうのです。そしてCuにより損傷を受けた生体膜を修復するためCaが取り込まれるのだそうです。Feが増加するのは電子伝達や酸化還元反応の触媒に利用されるカタラーゼやチトクロムなどの鉄たんぱくが必要になるからだそうです。
Cdを取り込むと、Mnが減りFeが増える
ことも判明しました。これは、酵素系にCdが反応するそうで、そうなるとMnの吸収を抑制するそうです。Feが増える理由までは言及しておりませんでした。

これがわかったことにより、オオカナダモを水質評価に用いることができるようになります。
しかし無機元素含量は重金属で変化するだけではなく、酸化物質や界面活性剤でも起こる可能性があります。
また、植物種によって汚染耐性は異なります。

なので、水質は一定期間その水域で育成し、評価するのが妥当だそうです。

実際に神田川、善福寺川、多摩川で実験したそうで、その結果神田川と善福寺川が重金属汚染が少なく、多摩川はCuの汚染の可能性があるとのことでした。

以上でした。

無機元素より重金属に重点を置いた研究でしたが、少なからず驚きを受けました。

というのも、これによると重金属の汚染がある地域では、オオカナダモで富栄養化をとめられないからです。重金属汚染があるとオオカナダモは無機元素を流出させてしまうのですから、余計に富栄養化してしまうのです。

しかし、重金属を濃縮するという利点もあるので、これを利用する手もあります。

最初にオオカナダモを水域で成育し、元素分析を行うことで重金属汚染されているかどうかを判断します。
重金属汚染の水域であったならば、オオカナダモあるいは他の植物を用い、重金属を濃縮させます。
原因があるならばそれを取り除いたほうがよいですが。

重金属汚染がされていなかったならば、他の方法を用いて富栄養化の度合いを見るとよいでしょう。
富栄養化の程度を見る方法は知りませんが、場合によって水質浄化作用を持つ植物を使って水質浄化していくのが望ましいようですね。

参考文献
1994 伊藤 「重金属による水生植物の無機栄養元素含量の変化とその水質評価への応用」 日本分析化学会

そうそう、この前ホテイアオイを購入しました。やはり繁殖力が強いようです。
繁殖は栄養繁殖です。延ばした葉柄の下に根を出し、その葉を分離させて(あるいは物理的にちぎれて)個体が増えるみたいです。1個体から100万個体とも。青い悪魔の名は伊達じゃないです。
2008.05.14 / Top↑
ども、ゆーになり。

久しぶりにトウネズミモチの記事を書いたと思ったらこれかい!!
みたいな記事です。

そう、タイトル通りトウネズミモチの種子・・・漢方名では女貞子と呼ばれますが、それを使って果実酒を作ろうと思い、実行しました。

トウネズミモチの研究については着々と進行中です。あと1年あるのでなんとか修士論文にはなりそうだと思います。

さすがに毎日トウネズの研究に携わっているので、ここで逐一報告するのは面倒なのです(^^;)

というわけでトウネズミモチ酒。女貞酒。
効用は滋養・強壮、白髪防止とか。

材料はコチラ↓
トウネズ酒材料

トウネズミモチ乾燥果実:200g(紙袋のやつ。電子はかりを用いたので200.00gです!スゴイ?)
ホワイトリカー:1.8リットル(35度のやつを使いましたが、25度でもいいそうです)
砂糖:50g(グラニュー糖を使うそうですが氷砂糖で代用)
容器:2リットルのものを使いましたが、ギリギリでした

容器にまず氷砂糖を投入、続いて女貞子投入。
トウネズ酒投入後


・・・。やばい、やばいぞゆーに。すでにトウネズの種子で容器が1/3ほど埋まっているッ・・・!!

いや、まぁ待て。ホワイトリカー1.8リットル、容器は2リットル。0.2リットル分の空きが埋まっただけだと思えば良いんだ!!

よし、いける!大丈夫だ!さぁ、ホワイトリカー投入!!
トウネズ酒ホワイトリカー

・・・。

・・・。

・・・。(汗)

・・・。(汗汗)

結果↓
トウネズ酒完了

ぬーん。あふれそう。

まぁ、結局ちゃんとふたも閉じれたからヨシとします!

6ヶ月間つけ込み、そのあと種子を取り出して濾します。それで熟成させれば完成!
熟成期間は6ヶ月とも1年ともいわれておりますが、早く飲みたければ種子を取り出したときには飲める状態です。

今日から約6ヶ月!11月9日に種子を取り出します!

来年の今日は良い飲み頃でしょう!!

期待して待て!!!
2008.05.09 / Top↑
IMGP2654改

キシャアァァァ!とでもいいそうな花。


どもー、ゆーにです。ちょっと久しぶりの更新になってしまいました。
今日もお題は外来草本。春は花がたくさん咲くのでネタ探しにはちょうどいい季節です。

そういうわけで今日はシャガです。大学で部分的に群生しておりました。
普段は人家近くや雑木林の暗い林縁などに生えております。

アヤメ科の多年草で、中国原産といわれております。
さてお気づきでしょうか。

ん・・・?学名がIris japonica。種小名がjaponica(日本の)じゃないか!!
どこが外来なんだ!説明しろ!!キシャー!!!

まぁまぁ落ち着いてください。いまから説明しますね。

シャガは実は三倍体なんです。つまり同じ遺伝子が3対。

それだとどうなるか?生殖のときの減数分裂。これが正常に行えなくなるのです。
つまり種子がつくれない。

そう、シャガは種をつくれないのです。ではどうやって増えているのか。
それは根茎からほふく枝をのばし、そこから根付いて個体を作っているのです。

つまりシャガの個体は全て同じ遺伝子をもっていることになるのです。クローンだらけ!
クローンのまま昔から生育していたとは考えられませんよね。だって種ができないんだもの。

人の手を介さない限り分布を広げられないのです。

だから生えている場所も林縁や人の手のはいる林床、人家の近くが多いのです。
日本に持ち込まれた時代などは判明しておりませんが、古くに日本に伝わったといわれています。

もう一つ、学名について。

学名には決まりがあり、一度つけたら変更が認められないのです。例えどんな場合でも。

もちろん分類上その種類が違うと判断されたときには学名の改変も起こるでしょう。

でも、それ以外には学名変更が認められないのです。

たまたま、日本にやってきた学者が日本にあるシャガを見つけ、「これは日本でしか見たことがない!特産だ!」と思って種小名にjaponicaをつけたとしましょう。

それで決定。たとえ他の国原産でも、ホニャララ japonicaになってしまうのです。

似たような例にはトウキョウトガリネズミがあります。これは東京にはおりません。北海道です。
ではなぜこうなったのか?なんと、発見者のホーカーさんが標本ラベルにエゾ(Yezo)をエド(Yedo)と間違えて書いてしまったのです。それで和名が決定。学名ではないですけど間違いがそのままな例です。

学名ではギンナンもといイチョウ。学名がGinkgo biloba。ギンクゴ?
一説にはGinkyoのYをGと間違えてしまったといわれております。
それで決定。もう変えられませーん。日本人は読みにくい読みにくい。

他にもトキ。Nipponia nippon。日本と中国を原産としますが、日本のものは絶滅しました。
それでも学名は変わりません。中国にしか野生個体がいなくても、Chinia chinaにはならないのです。

ニホンヤモリももともと中国産ですしね。

このように、学名は100%科学的根拠に基づいているわけではないのです。人が後天的につけた世界共通の名前。それが学名。

なので、シャガがjaponicaとついても日本のものであるというわけではないのですね。

まぁ古くに日本に伝わったといわれていること、種子がないことなどから、中国原産といわれている、それでいいと思います。

明治以降に入っていない限り、外来種としてはあまり問題視されませんけれど。

ただ、この仰々しく見えてしまう花が大学の薄暗い林縁部に生えていると、ちょっと怖くなっちゃいませんか。景観として(一応景観生態研なので)よろしくないと思っちゃいます。
だれかが植えたんだろうか、とも考えちゃいますし、抜いていいのコレ?みたいにも思っちゃいます。
雑草なのに。

なんだかんだではびこる外来種ってのは、こういう観賞用のものが多そうです。
これ、抜いちゃだめなのかな?って思われる種で環境耐性が高い種は、今後蔓延(はびこ)るでしょうね。ナガミヒナゲシみたいに。

シャガは無理でしょうけど。場所が限られてるし。
あまりシャガが好きじゃないゆーにでした。偏見ばっかですいません!以上!
2008.05.08 / Top↑
IMGP2705改

最近よく見るお花畑。誰が植えてるのかな。

ども、ゆーにです!今日は久しぶりに写真を撮ったので、その生き物についてです。

このお花畑に生えている花は、ナガミヒナゲシ。ケシ科の一年草です。ケシ科ですけど、阿片はとれないので大丈夫。

地中海から中ヨーロッパ原産の外来植物です。移入の経緯は分かっていないようですが、昭和30年頃に世田谷で発見されたのを皮切りに、いろんな場所で見られるようになりました。

アルカリ性土壌を好むようで、コンクリートによってアルカリ化した上の写真のような場所のほか、街路樹の枡や電柱の根元など、いたるところに生えております。


今や歩けばすぐに見つかるこの植物。なぜこんなにも多くなってしまったのか?

要因はこの花の外見と生態だと思ってます。

IMGP2748改

見てください、この花。
すっとした茎の上に咲く、赤く可愛らしい花。
まさかこれが雑草だとは思いもしないでしょう。

庭にこれが生えてきたら、「あらこんなところにかわいい花が!大事にしましょ♪」になるでしょうし、近所に生えてたら、「こんなとこに・・・誰かが植えたんでしょうね~」となって誰も気にも留めないどころか大事にしちゃうかもしれません。


IMGP2750改

そしてこの実!細長いレンコンみたいなのの中に、実が入っています。大きさはいわゆるけし粒ほど!その実がぎっしりつまっており、莫大な量を散布するのです。

地中海の気候に適応するため、高い耐乾性を持っており、都市環境に適応できたのも一要因でしょう。
また、この時期に開花した後、夏には種子の状態で休眠し、秋から冬にかけて芽生えるという、他の雑草と一味違った戦略を持っていることも、分布の拡大に一役買っていそうです。


ちなみに葉っぱはこんな感じ。
IMGP2751改


多くは道端に生えておりますが、どのくらい分布しているのでしょう。
もし河川に逸出してしまうと、その強い耐乾性と散布力で河川の生態系を撹乱してしまいそうです。

また、他の雑草と異なり、明らかに園芸品種のような雰囲気をかもし出しているので、景観上も好ましくは無いでしょう。それと同時に雑草にも影響を与えかねません。

このままでいいか悪いかは、一概に決定できません。
都市生態系を考慮するならば、これ以上単独の種が増え続けるのはより都市生態系を悪化させかねませんのでよろしくはないのですが、同時に他の外来草本植物も考慮に入れなければいけなくなってきます。

つまり、外来草本のどこまでを許可してどこからダメにするのかを考えなければならず、ややこしくなってしまうのです。

ホワイトリスト方式で考えるのが一番楽なんですけどね。

要注意でも特定でもない外来植物ですが、ちょっとこの分布拡大の仕方には懸念があります。
もし生態系保護とかを重視してくださる人がおりましたら、さりげなく引っこ抜いて、今後の周りとの様子を比べてみてください。
2008.05.01 / Top↑

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。