上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- / Top↑
どーもー、9月になっちゃいましたね。早いものです。
にしても雨多いですねー。調査実験が出来ない。。

ところで8月30、31日で子供樹木博士という公開講座を行いました!
子供に樹木の名前を教える講座です。名前覚えると楽しいですよ!

自然と仲良くなるには、まず名前から覚えましょう。友達と仲良くなるときも、まず名前と顔を覚えるでしょう?そこから自然との付き合いが始まっていくのです。とは教授の話。いい考え方ですよね(^▽^)


さてさて、雑談はこのくらいにして今日の記事はニュースから。

ある湿原に外来植物群落が形成されてしまいましたが、その外来植物の駆除が出来ないというニュースです。それは何故か?

とりあえずは記事をご覧いただきましょう。↓

踊場湿原内に外来植物群落 駆除は手続き上困難
2008年8月30日

 諏訪市と下諏訪町にまたがる国天然記念物の霧ケ峰湿原のうち、踊場湿原内にヒメジョオンなどの外来植物が侵入、群落を形成している実態が29日、同市が千葉大などの学生に委託している植物保護指導員の活動報告会で明らかにされた。湿原内の貴重な植物相を守るうえで「早急な対策が必要」と訴えた。

 霧ケ峰湿原は踊場、八島ケ原、車山の3湿原で、以前から外来植物の侵入が問題になっている。報告によると、湿原内に外来種の群落があるのは踊場だけ。湿原中心付近にヒメジョオンの群落が広がり、「一面真っ白になるほど」という。オオハンゴンソウ、オオアワダチソウの群落も湿原内外に多く見られるとしている。

 外来植物が湿原内で勢いを強めると、在来種の退行や湿原自体の乾燥化にも影響すると懸念されている。天然記念物内のため、抜き取りなどの駆除は手続き上極めて困難で、指導員代表の千葉大3年桑原和章さん(20)は「抜くこともできず悩む」と対策を求めた。

 昨年11月に発足した霧ケ峰自然環境保全協議会もこのほど、湿原の環境調査に着手。事務局の県諏訪地方事務所環境課によると、信州大とともに外来植物の種類、範囲などを調べ、駆除方法を本年度末までにマニュアル化する。

 県霧ケ峰自然保護センターは「踊場湿原は他の2湿原に比べ標高が低く、外来植物が入りやすい環境にある。八島ケ原湿原の斜面にも群落があり、だれが駆除するかも含め検討が必要」と指摘している。

 (福沢幸光)


ということでした。

タイトルにもあるとおり、手続きのせいで駆除が困難になっている現場です。

ヒメジョオンは、そこらへんに生えている雑草です(なんつー適当な説明・・・)。
キク科で、北アメリカ原産です。観葉植物として入ってきたようですね。歴史はそんなに古くなく、明治時代の初めに持ち込まれたようです。すると・・・、約140年くらいですかね、明治時代が1868年からですから、たった140年であたかも日本の植物のように幅を利かせちゃっているのですね。

外国の植物は強いですね。最近も観葉植物として持ち込まれたものが結構逸出しているようです。
でもその話はまた今度にしましょうか。

このヒメジョオンですが、特に物理的な駆除が難しい植物ということはありません。
ワルナスビみたいに地下茎繁殖するわけでもなく、オオカナダモみたいに切れ端から個体再生するわけでもない。

何が難しいって、群落を作った場所です。
天然記念物である湿原の中に群落を形成してしまったんですよ。

え、引き抜きに行けばいいじゃん。と思うでしょう。

それは法律上禁止されている行為なのです。

天然記念物は文化財保護法や地方自治体の条例により指定されます。
動物や植物の種自体を指定することもありますが、今回の件のように、生息地や自生地など一定区域も指定対象になることがあるのです。

天然記念物に指定されると、文化庁長官の許可無く現状を変更することができなくなるのです。
現状の維持が原則ですから、踏み入ることも許されないし、引っこ抜くなんて以ての外なのです。

外来種が侵入したんだから現状変更されちゃったんじゃないの?と考えるかもしれませんが、あくまでも人の手による変更のようで、自然に侵入したものは規制されない(まぁ自然相手に規制なんかできない)ようです。

もともと法律自体が文化財保護目的の法律に基づいているので、自然物を対象にするのは無理があるんですけどね。

逆に種を天然記念物に指定しても、周りの環境は変え放題という問題もあったりします。だって種の現状変更をしなければいいんですよ。遺伝子操作でもしない限り無理なのです。

区域指定もなかなかに解釈が難しい。この湿原も区域として指定されているようですが、どこからどこまで?湿原が広がれば区域は広がるんでしょうか。
湿原は今後、外来種によって縮小する可能性があります。そしたら、区域も小さくなるんでしょうか。
また、上空何mまでが区域なんでしょうか。

意外にも法律は適当。その適当さが日本人らしいんでしょうけど。アメリカとかなら事細かく書き記してそう。
ま、だからこそ弁護士とか法律の専門家が必要になり、だからこそ弁護士間でも意見が分かれたりするんでしょうけど。

現状変更ができないとは書きましたが、ならば指定解除をすればいいだけの話なのです。
一時的に指定を解除すれば現状変更が可能になるのですから、早急に指定解除し駆除を行い、原因究明と対策を打ち立ててまた指定すればいいんじゃないですかね。

やるほうは大変でしょうけれど。

でも、湿原が乾燥化して、ただのヒメジョオン群落になるのと、ちょっと苦労して湿原を維持するの。
どっちがいいかは明らかですよね?


引用元:中日新聞 2008/08/30 『踊場湿原内に外来植物群落 駆除は手続き上困難』
URL:http://www.chunichi.co.jp/article/nagano/20080830/CK2008083002000009.html

文化財保護法の史跡名勝天然記念物の項もご覧ください。
スポンサーサイト
2008.09.05 / Top↑

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。