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ども、更新頻度が5日に1回くらいに落ち着いてきたゆーにです。もうちょいペースを上げたい・・・。
最近は研究や外来生物とは違った方面の課外活動が忙しかったです。でも楽しかったです。

さて、今日もニュース紹介なのですが、その記事を読んで生態系は複雑だなぁ、と思ったのでそのことを題材にしようと思います。どう自然をコントロールすればいいのか。

自然をコントロール、なんておこがましいっちゃおこがましいんですけどねっ。

以下記事↓

ホテイアオイ大発生
琵琶湖・赤野井湾、水質悪化の懸念


 水草のホテイアオイが、滋賀県守山市の赤野井湾周辺の琵琶湖岸で大量発生している。冬になると枯れて腐敗するため、水質への影響が気遣われている。

 ホテイアオイは南アメリカ原産の外来種で、琵琶湖でも各地で確認されている。大量発生しているのは、赤野井湾内と流入する川の河口付近で、琵琶湖では湖岸から約30メートルの幅で、約100メートルにわたって広がっている。

 守山市の環境団体「びわこ豊穣の郷」会員の中村一雄さん(69)によると、9月ごろから増え始めたという。同湾では昨秋、特定外来生物のボタンウキクサが繁茂して県が除去しており、中村さんは「繁殖力の強いボタンウキクサがなくなり、ホテイアオイが広がったのでは」と話す。

 琵琶湖博物館の芦谷美奈子主任学芸員は「赤野井湾は富栄養化が進んでおり、肥料分の多い水域で育つホテイアオイに適していたのでは。ボタンウキクサの除去が影響した可能性もある」と分析し、「冬場に枯れて腐敗するとヘドロ化し、水質悪化につながる恐れがある」と話す。

 守山市では、大川の河口付近でも大量発生している。県は特定外来生物に指定されていないことなどを理由に、除去などの対策は検討していないという。


でした。

さぁ、やってまいりました。

外来生物を駆除した後に新たな外来生物が大発生するという事態。
なんというイタチごっこだろうか!!

実は、こういう例は初めてではないみたいです。
院の授業で聴いた話ですけれども、ブラックバスでも同様の例があるそうです。

ある水系(湖or池or沼)で水抜きを行い、ブラックバスを除去したそうです。
続けて調査したところ、なんとある生物が大量に発生したみたいなのです。

そう、それはアメリカザリガニ。ブラックバスは魚だけでなく、ザリガニなども捕食するのです。

本で読んだ話では、ブラックバスはある大きさまでに成長すると、自分の身体の半分ほどの大きさの魚を食べ始めるそうです。
アメリカザリガニはブラックバスほど大きくなりませんし、水中だと格好の獲物だったでしょうね。

捕食者がいなくなったザリガニはどうなるか?もちろん、爆発的に増えます。そして、増えたザリガニはその雑食性を生かし、周囲の小動物や水草などを食べていきます。
ときに共食いも起こすことがあるそうなので、爆発的に増えた後はアメリカザリガニが席巻する期間が続くでしょう。

こうなると、何故ブラックバスを駆除したのかが不透明になりますよね。特定外来生物だから駆除すれば良かったの?アメリカザリガニは要注意外来生物だからほっといていいの?何を目標に管理しようとしたの?

そういうことです。

この記事の例も、紛れもなく同じ例でしょう。動物版ではなく草本版ですが。

特定外来生物であるボタンウキクサを駆除しよう!ということになりました。滋賀県は琵琶湖を世界遺産に登録しようとしておりますから(構想段階のようですが)、それは当然ですよね。指定外来種とかの制度もあるくらいですし。

さぁ、いざ駆除しました!そしたらなんとホテイアオイが大量に発生してきました!
ではこれも駆除・・・はしないそうです。何故?

その理由が特定外来生物に指定されていないから。どんな理由ですか!!
特定外来生物に指定されてなければ、ほっといていいのですか?

違いますよね。だいたいホテイアオイは要注意外来生物ですよ?
大増殖した結果、多額のお金を掛けて過去に除去しなければならなくなった例を知らないのでしょうか。

冬に枯れて悪臭を放つことを知らないのでしょうか。水質悪化を招く恐れがある、とも記事に書かれているじゃないですか。

やるなら個体数が少ないうちに。枯れるのを待つと、二次災害を引き起こしますよ。
ただでさえ温暖化が騒がれている時代ですし、越冬個体がでたらまた来年はさらに多くの個体が発生するんですよ。

もちろん、根拠なんかありません。科学的なシミュレーションを行ってませんから。ただ、起こりうる可能性を述べただけです。

もちろん、ボタンウキクサの駆除によってホテイアオイが大発生したという因果関係も多分証明されておりませんし、富栄養化が原因かもわかっておりません。

ですが、研究者は事実も見ないといけない。

研究は、全てを包括する「事実」から、削り落として抽出した「データ」に基づいているだけなのですから。そこには削られた真実も存在するでしょう。

ちょっと話が逸れ始めてますが、単にホテイアオイをこのままにしておいて良いのか、ということです。というか放置する理由がひどいと思います。
特定外来生物に指定されていないからほっとく、ってどんだけ制度の言いなりなんでしょうか。

信念が感じられません。本当に何とかしたい想いはあるのか、と小一時間・・・は無理なので小10分ほど問いつめたい。

実は本当の理由はお金がないとか、人手がないとか、そんなことなのかもしれません。でも、もしそうならばそういえばいいのに。

協力してくれる人が現れるかもしれない。援助を申し出てくれる人がいるかもしれない。

日本一の湖で、外来生物に対する危機意識が高まっていたり、注目を集めていたり、指定外来種の制度をつくったり、いろんな新聞記事に出たりしているのに。

それなのに特定外来生物じゃないことを理由に、対策すら検討しないのはなんかがっかりした気がしました。

全て駆除することが不可能だから、という理由もあるかもわかりません。でも何もしないと、日本にあるいろいろな外来生物問題の二の舞になってしまう。そんな気がしてなりません。

もし、研究者の意向でボタンウキクサの駆除あとに起こる影響を調べている最中です、とかそんな理由だったら非常にうれしいんですけどね。


引用元:京都新聞 2008/10/27 『ホテイアオイ大発生 琵琶湖・赤野井湾、水質悪化の懸念』
URL:http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2008102700033&genre=H1&area=S00
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2008.10.27 / Top↑

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