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こんにちは、ゆーにです。
今日は新聞記事の紹介です。

日本各地の湖沼では、ブラックバスのリリースが禁止となっており、なんとか外来魚の数を減らし、淡水漁業を守ろう、生態系を守ろうという動きがあります。

部分的には河口湖や山中湖などで遊漁権を設定し、リリースも可能にしているところもありますが・・・。この二つの湖ではブラックバスの放流も行っているそうな。

関東周辺ではこの二つと芦ノ湖ですかね?遊漁権を設定し、リリースも可能なところは。
なんとか観光につなげようとリリース解禁し、バス釣りの人々に来てもらおうというのが目的のようですが、野尻湖の場合はどうなんでしょう。

とりあえず記事を見てみますか↓

外来魚問題 野尻湖でリリース可能に 長野
12月18日8時5分配信 産経新聞

 ブラックバスなど外来魚の再放流(リリース)禁止問題で、県の内水面漁場管理委員会は野尻湖漁業協同組合(信濃町)から提出されていた同湖でのリリース解除申請を承認した。来春のバス釣りシーズンからリリースが可能となる。

 同県では今年6月から漁協が管理する湖沼でブラックバスやブルーギルのリリースが禁止されていたが、野尻湖については漁協が同委員会に対して解除申請を提出。設置された外部河川などへの流出防止策を委員が視察したうえで、解除が認められた。

 解除スタートは来年4月1日だが、同湖ではすでにバス釣りが禁漁となっており、来シーズンは4月25日から始まる。


だそうです。バス釣りがすでに禁漁で来シーズンという記述があるくらいなので、すでに遊漁権対象魚でしょうね。

インターネットで野尻湖に関する情報を探していたら、少々前の記述ですけれども、参考になったホームページがあったので、少しだけ引用しますね。

長野県野尻湖 野尻湖フォーラム

県としては、基本的にコクチバス等の外来魚は駆除していく意向である。
(中略)
昨年のバスプロ大会に付随する花火大会へ信濃町が後援をしたことは大きな問題である。どういう事情にせよ、バス釣り大会を後押しした地方自治体は県内では信濃町だけであり、ブラックバスを湖の指定魚種にしたい漁協も野尻湖漁協だけだ。バス反対意見があっても良さそうなものだが、聞こえてこない。漁協組合員の総意なのかがわからない。
(中略)
内水面漁場管理委員会のメンバーでもある野尻湖漁協組合長の松木氏は、観光面で落ち込みの激しい信濃町の町おこしになればと、ブラックバス釣りのイベント開催や釣りの誘客に積極的だ。


野尻湖 THE FORUM 39 「外来魚と野尻湖 環境…観光…野尻湖の選択 」
http://www.nojiriko.com/forum/forum_39/main1.html より

2006年、2年前の記述なんですけれども、どうやらそのころから既にバス釣りで町おこしをしたかったようですね。

県としては外来魚を駆除していきたいのだけれども、県内のうち信濃町だけがバス釣りを後押ししており、野尻湖漁協だけが指定種にしてお金を稼ぎたい。

それほどまでに信濃町は経済的に逼迫しているのでしょうか。

確かに遊漁権を設定している湖はそれほど多くないので、外来生物法が施行され、自由にブラックバスを釣ることが出来ない人にとってはこのリリース解禁でもうれしいことなのかもしれません。

しかし、何でしょう。

もう生態系への配慮をしない、この湖はこれからブラックバスを商用に利用する、と暗に宣言してしまった気がしますよね。

外部河川への流出防止策がどんなものかは分かりませんが、稚魚までもちゃんと防止できるんですかね。
野尻湖に住んでいる他の生き物への配慮はどうなるんですかね。

一応国立公園でもあるのですけど・・・。
まぁ、国立公園は自然の景勝地を保護し利用を目的とするので文句は言えないのですが。

外来魚だけでなく、外来生物を商用に利用するのは危険です。
ブラックボックスというか、パンドラの箱というか。

取り扱いを誤ると、どんな影響があるか未知数な危険な代物なのです。

だから今、こうやって沢山の外来生物問題が生じているのです。
日本だけでなく、世界規模で。

世界規模で見たとき、ある地域にしかいなかった生き物が世界各地で見られるほどになり、多様性が均一化していっているのです。

経済が豊かでなければ、環境に意識を向けている暇がないのは仕方が無いのかもしれません。
でも、豊かになったときに環境に意識が向いて、じゃあこれから環境を整えるためにまず生き物層を豊にしよう、となったとき。

外来生物を入れては駆除して、堂々巡りですよね。

ちょっと話が飛躍してしまいましたが、経済は何のために重要なのか。金を稼ぐことだけが幸せなのか。考えることです。
その問は人生の根本になっちゃいますけど、それを考えることは環境問題を考えることにもつながるのですよ。


引用元:産経新聞/yahoo!ニュース 2008/12/18 『外来魚問題 野尻湖でリリース可能に 長野』
URL:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081218-00000018-san-l20
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2008.12.22 / Top↑
拍手ありがとうございました。皆さまからの反応は、このブログの燃料です!

ミズヒマワリの駆除活動をされている、ということですが、近江ウェットランド研究会のことは存じております!
といっても参加したわけではなく、ミズヒマワリとナガエツルノゲイトウの駆除ボランティア募集を見かけた程度でしか知らないのですが・・・。
外来種メーリングリストで拝見いたしました。

私もボランティア活動に参加したいのですが、琵琶湖に駆けつけられないのが悔やまれるところです・・・。

ミズヒマワリがあと少々で駆除できそうな状態なのは、非常に力づけられますね!
数が多いと根絶は無理、と言ってあまり積極的にやろうとしない管理団体が多そうなので。

日本を含め世界でも根絶事例はまだ少ないのですが、少ないだけで無いわけではないので、是非とも琵琶湖から外来種根絶事例が増えていくと励みになりますね!!

日本の行政がもう少し生物多様性、生態系、ひいては環境の方に目を向けられるようになるといいと思いますね。
ドイツやニュージーランド、オーストラリアのように。
2008.12.22 / Top↑
どーも、ゆーにです。カテゴリを追加しました!

今、日本あるいは世界で出されている外来生物の駆除や対策を記したマニュアルを紹介していこうと思います。

実際に駆除を行う方々、あるいはこれから行おうとしている方々にとって、駆除方法の目安となるものは必要ですもんね。

今日、ご紹介しますのは、伊豆沼方式と呼ばれ、ブラックバス駆除方法の中ではもっとも詳しく、体系化されている方法です。
環境省東北地方環境事務所、および財団法人宮城県伊豆沼・内沼環境保全財団がまとめたものです。

HTML版もPDF版も出されているようなので、必要に応じて見ていってくださいね。
youtubeでもこの伊豆沼方式の動画が配信されていたはずなので、探してみてください。・・・というかこのブログで過去に紹介しましたね。

年間スケジュールの立て方や、人工産卵床の作り方、設置方法、網の張り方、池干しの方法などが詳しく書かれております。

ブラックバスを駆除しようと考えている方達は、是非参考にしてみて下さい!!

ブラックバス駆除マニュアル
~伊豆沼方式オオクチバス駆除の実際~
2008.12.18 / Top↑
考えてみれば最近ブログがまじめ一辺倒のゆーにです。
また昔みたいにyoutubeのっけたりしたほうが楽しいですよね。

でも今日はニュースから。久しぶりの動物ネタなんですー。・・・海外ですけど!
というわけで記事をどうぞ↓

「ラクダを食べよう」と提言=増え過ぎで苦肉の策-豪州
 【シドニー15日時事】オーストラリアで野生のラクダが増え過ぎ、対応に苦慮している。10年ごとに倍増を繰り返し、現在は100万頭以上。一部は中東へ輸出しているが、放置すれば増えるばかりで、環境にも悪影響が及ぶ。政府系研究機関「砂漠研究センター」は国内で食用として消費する案を国に提言している。
 ラクダは19世紀半ばに大陸横断の輸送手段としてアフリカから輸入されたが、交通機関の発達に伴い野に放たれて野生化、現在は同国中央部の砂漠地帯に生息している。繁殖力が強いため増え続け、希少動植物を食べるなど生態系を破壊。牧場にある牛用の水を飲んだり、食べ物を求めて先住民の住居を襲ったりする被害も出ている。(2008/12/15-06:15)


だそうですよ。
ニュースにあるとおり、ラクダはアフリカから輸入されたものなので、オーストラリアにおいては外来種ですよね。
哺乳類に関していえば、オーストラリアは有袋類の国なので、有袋類以外は外来種といっても過言ではないでしょう。ディンゴなんかもそうですし。

このラクダはwikipediaによるとヒトコブラクダだそうです。原産地での野生個体群は絶滅し、家畜個体群になっているか、あるいはオーストラリアのように二次的に野生化した個体群が残っているだけのようです。
繁殖力が強いのに野生個体群が絶滅したのは家畜化個体群の方が繁殖能力があったからでしょうかね。

希少動植物を食べるなどで生態系を破壊し、牛用の水を飲んで畜産に影響を与え、住居を襲うなどする・・・この状態は、日本でいえば特定外来生物の要件に当てはまっちゃってます。

しかし、資源として中東へ輸出することもしているようですから、外来種として積極的に根絶するわけでもないし、なんとか維持していく、というのがオーストラリアの方針でしょうかね。

外来種に関して先駆的なこの国ですが、ディンゴといいこのラクだといい、どこで外来種と在来種とを線引きしているのか、知りたいものです。
日本は文明開化があって、そこから外国船がなだれ込んできたから明治時代を一応の目安に線引きしているんですけど、オーストラリアは多分そんな事情はないですから。あるとすれば白人の移住でしょうか。

あえてニュースに外来生物とか外来種とか記載していないだけでも、外来種扱いというよりは資源扱いなんでしょう。この10年ごとに2倍に増えていくラクダをどのように管理していくのか。
外来種管理に関して先進的なこの国が、外来種であるラクダを資源として維持していく・・・それだけでも注目すべきことだと思います。成り行きを見守りたいですね。


まぁ・・・増えすぎたラクダを食べようと言ってるくらいですから・・・ラクダジャーキーとかつくっちゃえばいいんじゃないですかね~(´▽`)ほら、オーストには名物ジャーキーがあるじゃないですか。

増えすぎた外来種を食べて減らす。ここら辺は日本と同じですね!!

ちなみにどっかの国(アメリカだったかな?)でビーフジャーキーをDNA解析したら、なんと馬の肉だった!という話を遺伝の先生から聞きました。
カンガルージャーキーとかワニジャーキーは大丈夫だよな・・・?


引用元:時事通信 2008/12/15 『「ラクダを食べよう」と提言=増え過ぎで苦肉の策-豪州』
URL:http://www.jiji.com/jc/zc?key=%a5%e9%a5%af%a5%c0&k=200812/2008121500027
2008.12.16 / Top↑
1万Hitおめでとうございます!ありがとうございます!ゆーにでございます。
ついに1万という大台に乗ることができましたが、まだまだこれから。精進していきますよー。

さて、今日はちょっと前のニュース紹介なんですけれども、内容はやっぱり外来草本(水草)。
動物好きのみなさん、ごめんなさいね。

ニュースの内容は、増殖していたボタンウキクサをうまく駆除したことで発生を抑えられそう、というものなんですけども、読んでてふと考えてしまったことがあるので、それを書いていきますね。

まずはニュース記事から。↓

淀川の外来種ボタンウキクサ、今季は10分の1に

 春先から初夏の小さな株のうちに取り除く、国土交通省近畿地方整備局の早期予防が功を奏しているためだ。さて、外来種の一掃作戦の行方は――。

 ボタンウキクサは観賞用として持ち込まれ、野生化したサトイモ科の水草。5月頃、川底で越冬した種子が浮上して発芽し、6月上旬頃から、成長した株が大増殖する。水面を覆って水中の酸素を奪い、魚類減少の一因となっている。

 淀川では2000年頃から目立ち始め、05年以降に急増。同整備局によると、昨年11月のピーク時、水面を覆ったボタンウキクサの面積は甲子園球場の2倍以上の9万7000平方メートル。昨シーズン中の除去量は計760トンに達した。

 今シーズンは、秋の増殖後に重機で除去する従来の方法から、株分かれする前に熊手などで取り除く方法に切り替えたところ、先月中旬までの除去量は計約60トンに激減。最終的に発生を1割程度に抑え込めそうだという。支流の大川に艇庫を構える大阪市立大学のボート部員も「オールやかじに絡みついて困ったが、今年は練習しやすい」と話す。

 一方、大阪府水生生物センター(寝屋川市)は「成長した株は1か月で約50倍に増えるので発芽させないのが最も効果的」とし、川底に土をかぶせ、種子の浮上を阻止する方法の開発に取り組んでいる。

 しかし、悩みは尽きない。今シーズン、ボタンウキクサが除去された水面には、同様に環境に悪影響を与える南米産のホテイアオイが勢力を拡大しつつあるといい、外来種との戦いに終わりは見えない。

(2008年12月1日14時57分 読売新聞)



でした。

簡単に今までは秋に重機で除去していたものを、株分かれする前・・・つまり増殖する前に熊手などでとる方法に変えたところ、除去量が相当数減ったというものですね。
昨年は760トン除去したのに今年は60トン。700トンもの差があります。

これは、生態観察などを行い、いつ駆除すれば増殖しないかを追求した結果であるといえますね。
でも、ふと考えたことはそれではありません。

除去量・・・まぁ収穫量ともいいますが、前年は760トンもあった。
では、果たしてこの水草が、どれだけCO2吸収に貢献していたのでしょうか。
どれくらい温暖化防止に役立っていたのでしょうか。

いろいろなニュース記事に大増殖した水草の写真が掲載されておりますけれども、どれもまるで水面を埋めており、さながら緑の絨毯のようですね。

これらの水草は、もちろん植物ですから光合成をしております。光合成は二酸化炭素を吸収し、光エネルギーによって酸素とでんぷんに変える。
どれだけの二酸化炭素を吸収できたのでしょう。

CO2だけではありません。富栄養化した水だったら、水中のリンなどを吸収しますし、重金属などを植物体内に取り込むこともあります。汚染を減らす効果も実はあるのですよ。

しかし、同時に水面を覆うことによって光を水中に届かなくさせたり、水中の酸素を減少させて魚も減ってしまったり、あげくには冬に枯れ、腐敗して悪臭を放つこともあるのです。ときにはのり産業にも影響を与えたり。

水草にどれほどのCO2固定能力があるのかは私は知りませんが、少なくとも何かしら環境に+の影響を与えている部分もあるでしょう。
こういう部分と、生物多様性や産業への影響の部分。どちらをとるのか、ということになりますよね。

爆発的に成長できるのは、裏返せばそれだけ成長がよい。同化能力に優れている。ということです。
あるマイナスの影響の裏には、必ず何かしらプラスの面があります。

人によって見ている観点が違うから、プラスになったりマイナスになったりするのです。

私は生態系保全の方に重きを置くので、もし環境浄化にこれらの植物を使うんだったら、確実に逸出しない場所、方法でやるか、あるいは在来種の同等の能力を持つもので代用して欲しいと思います。

収穫した760トンのボタンウキクサ。もちろん水分がだいぶ含まれているでしょうから、乾重に直してもそこそこあると思いますが、その重さの大部分は水と光と二酸化炭素、そして水中の無機養分などからできていることでしょう。

駆除することで、その系からエネルギーが失われる、という見方もできるのです。
そのエネルギーをどうやって還元していくのか、我々はそういうことも考え始めなければなりません。

生態系はいろいろなところで繋がっていますからね。


引用元:読売新聞 2008/12/01 『淀川の外来種ボタンウキクサ、今季は10分の1に』
URL:http://www.yomiuri.co.jp/eco/news/20081201-OYT1T00540.htm
2008.12.12 / Top↑
どもー、ゆーにです。
何とか外来草本植物以外の記事を増やそうとネタ探しをしているのですが、なかなか見つからず更新が遅くなるという事態になってしまったため、やっぱり今まで通りに更新することにします。

というわけで、今日は外来草本です。
ヒメツルソバを紹介しますが、そう名前をいわれてもどんなやつだかさっぱり分からないでしょう。

では別名ポリゴナムだとどうでしょうか?聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

写真を見たら一目瞭然。コイツのことかーと思うでしょう。

これです。
IMGP3649re.jpg

どっかで見たことあるでしょう。このシロツメクサみたいな、でもどこかちがうような花。
よく別名のポリゴナムでグランドカバープランツとして売られています。実家でも植えていましたし。
逸出するのでそこら辺の空地に生えております。
道路脇のコンクリートの隙間とかにも多いかな。

写真を撮ったのは調査させて頂いている湯島聖堂の裏側です。一面がこのヒメツルソバだらけでした。真ん中に写っているのはニホンミツバチです。
外来植物と在来昆虫の問題点を交えながら、ヒメツルソバについて紹介しますね。

まず、ヒメツルソバについて。

ヒメツルソバはタデ科の多年草です。別名はポリゴナムです。ポリゴナムは複数ある学名の一つです。本来学名は一つしか存在せず、一番最初につけたものが有効ですが、その後の研究などで分類体系が変わったりするとシノニム(異名)として複数学名がつくことがあるのです。
どれをとるかは研究者によって異なりますが・・・。

原産地はヒマラヤ。簡単に繁殖し、匍匐しながら伸びていくのでグランドカバープランツとして売られるんですね。また、性質も強健で手もかからず、放っておいても成長しちゃいます。
だから空き地とかでも増えちゃう。コンクリの隙間でも生育しちゃう。

葉っぱにはV字の斑がはいるので見分けやすいでしょう。花にみえるのは小さい花が集まってできた集合体です。タンポポとかと似たような感じ。夏期の暑いときは花が咲きませんが、5月から秋頃まで咲いているようです。虫媒花で、ハエやハチによって受粉するみたいです。

真っ暗なところでは生育できませんが、ある程度日陰の所ならば生育できるようです。

グランドカバーからの逸出なので、多くは都会で蔓延るでしょう。都市生態系の中で増えていくので(といっても爆発的では無いと思いますが)、在来生物への影響よりも都市生態系のさらなる悪化が懸念でしょうかね。

そんな懸念もする必要は無いと思いますが。
もし問題になっても簡単に駆除できそうですし。


それよりも問題なのが、ニホンミツバチが蜜源として利用していることです。
蜜源として利用することは受粉を助けている事になります。それでよりヒメツルソバが増える事が問題なの?

いいえ、違います。

ニホンミツバチはかつて雑木林で生活しておりました。開発とスギ・ヒノキの植林、山村の過疎化などで山間地が衰退し、ニホンミツバチは種が維持できなくなるかも、と危ぶまれておりました。

しかし、最近では都市に出現しております。一般的には、都市に天敵であるスズメバチ類が少ない、競合相手である外来種のセイヨウミツバチがいない、となっております。

それだけでしょうか?

私は、外来植物の増加も原因にあるのではないかと思っております。研究例はそんなに多くないですし、私も詳しいわけではないですが。。
かつて都市部にはなかった虫媒花の植物がどんどん増えているからではないでしょうか。セイタカアワダチソウしかり、このヒメツルソバしかり・・・。駆除されない外来植物だけでなく、鉢植えやプランターの園芸植物がたくさん植えられることも一因ではないでしょうか。

マンションですら、ベランダに花を植えて楽しみますから、それらが蜜源になっているでしょう。ガーデニング嫌いの奥様はあまり多くありません。少しでもこの灰色の都会に色を付けようと、花を植えてらっしゃる事でしょう。

それは悪いことではありません。自然の色のある風景は気分がいいですからね。是非色を添えてください、といいたいです。

しかし、どうなんでしょう。里山の撹乱によりニホンミツバチが都市部へ下山し、そこにある外来植物を主に糧として生きる。ニホンミツバチの成功した適応戦略と見るのがよいのでしょうか?人の自然界への撹乱の結果としてハチの生態を変えてしまったと見るべきでしょうか。

種の保存の点から見て、外来植物を減らさずにニホンミツバチの蜜源として保持するのか。
湯島聖堂(お茶の水のビル群のど真ん中)の裏の花畑を、そこに住むニホンミツバチのために保持するのか。
あるいは、都市生態系を悪化させないため、これ以上の撹乱を起こさせないため、生物多様性保存の観点から駆除していくのか。

人によって意見が分かれるでしょうが、考えなければいけない問題です。

私は、外来植物を在来のものに置き換えながらハチも保存していくのがよいのかなぁと思っておりますが。同時に里山を修復していく。こうすればいずれは戻っていくかもしれません。

大変な労力ですけどね。


外来生物の功罪。いえ、人の功罪ですね。世の中の自然環境保全の意志が、具体的な目的が一つならラクなのにね。10人いれば10通りの考え方と目的。
まだまだ日本の自然環境保全の意識は始まったばかりです。

ところで誰か都市にいるニホンミツバチの蜜源について探ってみてくれませんか。
ミツバチの行動圏とその範囲にある蜜源を調べ、山間地の蜜源と植物の蜜量などを比較すればなんだか面白い論文が書けそうな気がします。

私ですか?トウネズミモチで手一杯です。
2008.12.09 / Top↑
どーもー、12月になっちゃいましたね。ゆーにです。

師走ってことで忘年会やら忘年会やら忘年会やらレポートやらで忙しくなりますが、ぼちぼちやっていこうと思います。

今日は久しぶりにニュース記事より。
セアカゴケグモ対策の一つを紹介します。

対策というと実際の駆除や予防措置が中心かと思われますが、何もそれだけじゃないんです。
対処療法みたいな、事後措置もあるのです。

それが、今回では血清。

ま、とにかく記事をご覧下さい。↓


セアカゴケグモ:福岡で大量発見、市立病院に血清配備

 福岡市内の公園や港湾施設などで外来種の毒グモ「セアカゴケグモ」が大量に見つかっている問題で、同市は26日、クモ毒の血清を市立こども病院・感染症センター(同市中央区)に配備したことを市内の医療機関に通知した。

 血清はオーストラリアから10人分(10.5ミリリットル)を約33万円で購入した。セアカゴケグモにかまれると、針で刺されたような痛みを感じ、悪化すると発汗や吐き気を催す。市保健福祉局は「国内ではほとんどが軽症例だが、重症患者が出た場合は血清が最終手段になる。万一に備えて配備した」としている。

 市では昨年11月、東区の人工島コンテナターミナルで初めてセアカゴケグモが見つかり、今年9月以降は人工島内の公園や香椎パークポートなど主に東区内で800匹以上を確認、市職員らが駆除作業している。【早田利信】



ということでした。

この記事に出てきた福岡県の地区は、今年9月にニュース記事になっていました。
残念ながらこのブログでは紹介しませんでしたが、ちゃんと日本各地の外来種マップにのっけてあるので、場所などはそちらでご確認下さい。

セアカゴケグモの毒は神経毒で、神経細胞に特異的に影響を与えます。
噛まれたときに引き起こされるのは吐き気や嘔吐、めまいや頭痛、呼吸困難や全身の関節痛など全身症状ですが、死亡するのは非常にまれだそうです。

死亡するのはまれなのに、どうして血清を配備したのか?
しかも一人分3.3万円もするものを・・・。


死亡はまれ、といってもお年寄りや子供の危険度は高くなります。

特に子供は十分な知識がないので、遊んでる間にうっかり触れて噛まれるなど、大人よりも噛まれる可能性自体が高いですよね。
子供とお年寄りは免疫能力も強くないそうですし。

また、この800匹以上も見つかった場所が問題。
確かこの公園は団地に近接していたと思います。城浜団地という大きな団地帯があり、さらにすぐ近くに小中学校も建っているのです。

もし、セアカゴケグモが見つかった場所がどっかの工業地帯ならば咬傷の危険性も少なかったでしょう。

セアカゴケグモに噛まれた、という話はまだニュースにも上がっていないようなので、例はなさそうですが、それでも血清を配備した市は賞賛に値します。

駆除や侵入防止と共に、すでに侵入してしまった場合では、人に対する病気に備えることも大事ですよね。

外来生物対策は、何も法律だけじゃない。駆除だけじゃない。侵入防止だけじゃない。
病気に対する措置・・・二次災害の措置とでもいいましょうか。それも大事なんだな、と考えさせられたニュースでした。

外来生物対策の新たな一面を発見した気がします。


引用元:毎日新聞 2008/11/26 『セアカゴケグモ:福岡で大量発見、市立病院に血清配備』
URL:http://mainichi.jp/photo/news/20081126k0000e040063000c.html
2008.12.02 / Top↑

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