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どもー、ゆーにです。ついこの間、雪が降ったといわれる大雨の日、実験してまいりました・・・。実験といっても作業ですけど。

なので、そのご報告を。
NPO法人の生態工房さんと公園のサービスセンター長に協力していただき、実験をすることができました。感謝です。

巻き枯らしとは、樹木の樹皮をぐるっと一周剥ぎ取り、木を立ったまま枯らす、という方法です。
環状剥皮して枯らすことを言います。
除草剤などは使わず、ナタやノコを使うので環境面では安全ですね。

スギやヒノキ林で間伐するとき、あまりにもやりにくい場所であるとか、伐採木を運び出せない場合で用いたりします。

重機を投入しない、チェンソーも使わないので危険が少ない、当分は木が立ったまま次第に枯れていくので、積雪や風などに前と同じように耐えられる、などといったメリットがあります。

逆に、枯れた木に虫がつく、倒木した際に周りの木を傷つける、環状剥皮に失敗すると枯れない、などのデメリットもあります。
また、環状剥皮をすることで着果量を増やす、というグイマツやトチノキの実験もありましたし、果樹の世界では実をつけさせるために環状剥皮が用いられるようです。
なので、もしかすると雑木の着果量が増えちゃってるかもしれませんね(´ー`)


巻き枯らしのメカニズムはこうです。

20センチ幅くらいの環状剥皮をすることで、形成層と師部をとりのぞく。
師部は葉でできた養分を樹木の各部(その枝より下)に送るので、根への養分移動をなくすことになる。

根の機能は水分吸収と無機塩類吸収。木を成長させる養分そのものを吸ってるわけじゃなく、葉でできた養分で成長するのである。
なので、上からくる成長する養分が途切れることになり、成長はおろか、維持すらできなくなる。

根が弱っていくことは、つまり水分吸収ができなくなるということ。
水が吸えない木は枯れる。

こういうことなのです。

さてさて、じゃあ巻き枯らしされてる木がどんな感じなのか、見てみたいですよね?

ちゃんと写真をとってあります!ご覧ください!

IMGP3746.jpg

こんな状態になっても、小笠原のアカギは萌芽するそうな。

環状剥皮した部分より下から萌芽したら、そこで光合成を行い、養分を根に送り続けるので理論的には枯死しないですね。実際は枯れるやつもあるでしょうけれど。

トウネズは若い個体だとそういう風に萌芽するみたいです。今までの自分の実験結果がそうです。が、統計処理できるほどには実験をしていないので、あくまでも少ない対象から予測されることですが・・・。

対して、大きな個体では巻き枯らしが成功しつつあります。
萌芽は基本的に若い個体の生存戦略なので、そうなるのも頷けます。

なら大きな個体を伐採するだけでも枯死させられるのでは?と思うかもしれません。
しかし、不思議なことにトウネズは大きい個体を伐採すると萌芽するのですよ・・・。

もちろん萌芽数も少ないですし、中には萌芽しなかった個体もあります。
もしかしたら大きな個体の若い部分が萌芽したのかもしれません。

考えられることはたくさんありますが、どういう形にせよちゃんと論文にしますので、気長にお待ちくださいね。

ちなみに、本来巻き枯らしは樹液の流動期である夏にやるもので、冬にやるものではありません。

おととし夏に実験したのですが、一応対照実験としうことで冬にやることにしたのです。
夏の環状剥皮時間は個体差あるけれど長くて20分、冬の環状剥皮は短くて40分・・・。

トウネズは雪や寒さに弱いと一般的に言われているので、冬にやったらもしかしたら枯れやすいかもしれない!と思ったのですが、こんだけ時間がかかるのは考え物ですよね。
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2009.01.12 / Top↑

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