上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- / Top↑
みなさまこんにちは。ゆーにです。
最近またインフルが猛威を振るい始めているようですね。
外来生物もインフルエンザも予防が原則!
大事に至る前にどちらも予防しておきましょうね。

さて、本日はニュースの紹介です。
なんと、ブラックバスを運んだことで逮捕者が出てしまったようですね。

外来生物法による逮捕は、アライグマ飼育での逮捕が記憶に新しいところでしょうか。
とりあえず記事を覗いてみましょう。

釣ったブラックバスを車に=「彼女に見せたかった」、男逮捕
-奈良県警
8月19日20時38分配信 時事通信

 特定外来生物のオオクチバス(ブラックバス)を生きたまま車に運んだとして、奈良県警吉野署は19日、特定外来生物法違反容疑で大阪市生野区生野東の電気工事士中田盛央容疑者(42)を現行犯逮捕した。容疑を認め、「釣った魚を彼女に見せたかった」と供述しているという。
 オオクチバスは特定外来生物に指定されており、生態系を壊す恐れがあるため、運搬や飼育が同法で禁止されている。県警によると、生きたバスを運んだとして、逮捕されたのは全国でも珍しいという。
 逮捕容疑は、同日午前11時10分ごろ、奈良県下北山村の池原ダムで釣ったオオクチバス2匹を生きたまま、水を張ったクーラーボックスに入れ、車に運搬した疑い。
 同署によると、池原ダムはバスの釣り場として有名で、中田容疑者は、18日から彼女と釣りに
来ていたという。


なるほど、そういうことでしたか。

外来生物法を知らない方ですと、なんでこんなことで逮捕なの!?と思われるかもしれません。
なので、少しだけ詳しく説明しましょう。
以下は基本的で大雑把な説明ですので、知っている方はとばしちゃっても結構です。

まず、オオクチバス(ブラックバス)は外来生物法によって特定外来生物に指定されております。
外来生物法は、単純にいいますと、農林水産業や人への被害、生態系への被害を及ぼしかねない外来の生き物を規制する法律です。

日本は島国であり、他の大陸生物よりも強い能力を持っていないのです。
大陸は地続きなので、過去の歴史のなかで何度も生き物同士の争い(エサの奪い合いとか)を経て、強い能力を獲得していったのです。
しかし島国は、海によって隔てられているため他の生態系との交流が無く、その島だけの争いを経ているに過ぎないのです。

つまり、島国の生き物は経験値が足りない。こういいきっても過言ではないでしょう。
大陸の生き物は経験値が高いのですね。種族的に。

なので、そんな被害がでないように法律で規制することにしました。

この法律では、世界的にも危なかったり、日本では特に危険だったりする種を特定外来生物に指定しております。
これに指定されますと、運搬、飼育、保管、販売、譲渡、輸入、放逐などが原則できなくなります
研究などで特別に許可をとるならば大丈夫ですけれど。

なぜこんなに禁止事項があるのかといえば、故意であれ不本意であれ、生きたままその特定外来生物をとりあつかうことで、より多くの地域に広がってしまうことを防ぐためなのです

故意にやった場合罰則をつければいいと思われるかもしれませんが、それでは言い逃れの余地を作ってしまうだけですからね。
法律では本意不本意の定義がやっかいでしょうし。

ともかく、生きたままそれらのことをやると罰則が与えられるのです。
個人ですと3年以下か300万円以下の罰金、法人ですと1億円以下の罰金になります。

ただし、今回は彼女に見せたかったことが目的かつ個人の行いであるため、おそらく1年以下か100万円以下の罰金となるでしょう。
罰則の部分だけ引用させていただきますが、詳しくは環境省の外来生物法のページをご覧ください。

・違反したらどうなるの?
● 特定外来生物は、たとえば野外に放たれて定着してしまった場合、人間の生命・身体、農林水産業、生態系に対してとても大きな影響を与えることが考えられます。場合によっては取り返しのつかないような事態を引き起こすこともあると考えますので、違反内容によっては非常に重い罰則が課せられます。以下はその一部をご紹介します。

※ 個人の場合懲役3年以下もしくは300万円以下の罰金 / 法人の場合1億円以下の罰金に該当するもの

→ 販売もしくは頒布*する目的で、特定外来生物の飼養等をした場合 (*頒布(はんぶ):配って広く行きわたらせること。)
→偽りや不正の手段によって、特定外来生物について飼養等の許可を受けた場合
→飼養等の許可を受けていないのに、特定外来生物を輸入した場合
→飼養等の許可を受けていない者に対して、特定外来生物を販売もしくは頒布した場合
→特定外来生物を野外に放ったり・植えたり・まいたりした場合


※ 個人の場合懲役1年以下もしくは100万円以下の罰金 / 法人の場合5千万円以下の罰金に該当するもの

→ 販売もしくは頒布以外の目的で、特定外来生物の飼養等又は譲渡し等をした場合
→ 未判定外来生物を輸入してもよいという通知を受けずに輸入した場合


この二つ目の※印に該当すると思われます。

にしても、惜しかったと思います。
特定外来生物は生きているものが規制対象です。

つまり、生きていなければ大丈夫なんです。
植物はちょっとやっかい(生死の判定が難しい。種子とか)ですが、動物は基本的に生命活動が停止していれば良いと思うので、ブラックバスならば釣ったその場で殺処理しておけば、そのあと運んでも問題は無かったんですね。

もちろん写真を撮るだけとかにしておけばなお良かったのだと思います。

その場でのリリースは規制されておりませんので、釣ったその場でリリースしていたら何も問題はありませんでした。


にしても・・・。現行犯逮捕ですか。
確か現行犯逮捕は逮捕状無くして、かつ一般市民も行使できるんでしたよね。

外来生物法に詳しい方が近くにいらっしゃったんでしょうかね。
県警が逮捕としたとあるから、やはり警察官が巡回でもしていたのでしょうか。

ところで、他のブログではちらほらとありえない、とか、県警はなぜこれで逮捕するんだ、とかいう意見が見受けられました。
法律は知らなかったではすまない部分もあります。日本国で生きている上で、知らなかったではすまないこともあるのです。

よく、法が悪いとか、これで逮捕はおかしい、とか、メディアが悪いとおっしゃる方を見ますが、まず自分が法を知り、仕組みを知り、バックグラウンドを勉強していただきたいと思います。

他を悪く言う前に、自分を見つめなおしてみましょう。
あなたの常識は皆の常識ではないし、あなたの考えが全て正しいとは限らない。

だいぶ欧米の主観的な考え方が浸透してきた日本ですが、和の心を持つ国に生きる身として。
客観性は身につけておきましょう。

ブログであーだこーだ言っている私ですが、いつもこういうことは気にかけております。

引用元:時事通信/yahoo!ニュース 2009/08/19 『釣ったブラックバスを車に=「彼女に見せたかった」、男逮捕-奈良県警』
URL:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090819-00000159-jij-soci
参考元:環境省 外来生物法の概要
スポンサーサイト
2009.08.20 / Top↑
めずらしく連投のゆーにです。

先ほどナショジオのホームページを散策しておりましたら、ヌートリアの動画を発見したのでリンクを張っておきますね。
是非ご覧ください。

内容はルイジアナ州のヌートリアの生態、被害などです。
若干日本語の解説が変な気もしましたが、ヌートリアが普通にいる湿地はどんなものか、どれだけの影響があるのかを少しでも感じ取っていただけたら、と思います。

ではどうぞ!!↓
ナショナルジオグラフィック動画:外来種の侵略
2009.08.16 / Top↑
お久です。ゆーにです。
お盆休みでしたが、セミは大学で休まず鳴いてます。ちょっとは休めばいいのに。

先日、お盆休みを使って友人たちと釧路に行ってまいりました。
釧路周辺の外来生物といえば言わずもがな。
そう、ウチダザリガニですね。もっとも一人旅ではないので、外来生物探しはできませんでしたが。

気が向いたら摩周湖の記事とか書いてみようかな。釧路でのウチダザリガニの扱いとか。


さて、本日の記事は、半年以上前に大学の講義で発表されていた内容より。
そのときに自分が初めて知った外来生物についてです。

このブログではあまり外来昆虫を取り扱っておりませんでしたので、ちょうど良い機会です。

というわけで、今日の題材は外来昆虫サイカブト。
Oryctes_nasicornis_Thailand.jpg
(出典:サイカブト wikipediaより)

その名のとおり、サイのような角をもつカブトムシです。
東南アジアやインド、中国が原産となっており、日本では南西諸島に侵入しております。

あまり外来生物としてのイメージがありませんよね?私もそうです。
外来生物法を見ても、この種は特定外来生物・要注意外来生物のどちらにも指定されておりませんし、IUCN(国際自然保護連合)の決めた世界の外来侵入種ワースト100にも含まれておりません。
さらに、日本生態学会が決めた日本の侵略的外来種ワースト100にも入っていないのです。

何故?というのはさておいて、まずは被害とかどんな問題を起こしているのか調べてみましょう。

サイカブトは、私たちが持っているカブトムシのイメージとは異なり、樹液をなめることはめったに無いようです。日本のカブトやクワガタはブラシのような口で樹液をなめるイメージですよね。むしろ樹液などのエサ以外は口にしないと思われるかもです。

しかし、サイカブトは樹液よりも、ヤシやパイナップル、サトウキビの維管束を食べるようです。穿孔する力は非常に強いようで、この能力を発揮し、それらの植物の成長点を貫通させてしまいには枯死させてしまうのです。

つまり、ヤシ・パイナップル・サトウキビなどの農作物に重大な被害を出しているのです。
もちろん生態系への被害も無いことはないのかもしれませんが、農業害虫としての認識のほうが強いのかもしれませんね。

さらに、南西諸島での被害であり、本州以北では知られにくいことなども含め、法律やワースト100にも入れられなかったのだと思います。

にしても食植性のカブトムシとは驚きです。それも成虫になっても。
一度本物を見てみたいものです。


さて、南西諸島の農家以外、日本ではあまり認識されていないサイカブトですが、海外ではどのようになっているのでしょうか。

つい先日、NHKの「世界びっくり旅行社」という番組で芸人のタカアンドトシがグアムでカブトムシを捕まえておりました。
そのカブトムシがなんと、サイカブトだったのです!

近年グアムではサイカブトが大発生しているようで、ヤシやパイナップルを食い荒らしているのです。

とあるホームページを参照しますと、平成19年時点でアメリカ政府はものすごいお金をかけてサイカブトを撲滅しようとしてたようですが、この前テレビでグアムのサイカブトをやっていたことを考えると、どうやら撲滅はかなわなかったようですね。

お金が下りなかったのか、手法が失敗したのかは調べてみないと分かりませんが。

それでも番組では、グアムで見つけたら報告、とか絶対に持ち出さないように、とか徹底しているように報じてたと思います。

日本の南西諸島にいるサイカブトも、おそらくグアムのものと同種で、大発生する要因は持っているはずです。ですから、特定でも要注意でもないし、ワーストにも入ってないから大丈夫、と無関心でいるのではなく、日本もせめて気にはかけていくようにしたいところですね。

好きの反対は無関心、とはよくいいますが、外来生物においては無関心であってはいけないと思います。
農業害虫として認識されているとどうも外来生物のような気にはならず、農家の方や農業関係者がどうにかすればいいかのような錯覚に陥ってしまいます。
しかし、農業害虫もハウス内ではなく野外の畑で生活している。つまり、いつでも生態系のなかに飛んでいけるの状態なのです。

生態系関係者も農業害虫に関心をもっていないと、いつか足元を掬われるかもしれません。



余談ですが、最近外来生物がテレビで出てくる回数が増えてきたように思います。
少し前には「黄金伝説」という番組で、特定外来生物のウチダザリガニだけを食して過ごす、みたいな企画をやっていましたね。

テレビで放映されて広く関心を喚起するのは大事ですが、テレビ局の方々にはせめて1コマ2コマ侵略的な外来生物であることの説明とか、食べたり捕まえたりするのは生態系に良いとか、そのような解説を入れてくれると嬉しいですね。
あとは法律で規制されていることとか。

うっかりすると、ウチダザリガニがおいしいならもっと広めればいいのに、というような誤解を招きかねませんからね。


参考:
wikipedia サイカブト:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%AB%E3%83%96%E3%83%88
「横浜在住つっちー家のHP」より:http://www1.ttcn.ne.jp/~kuwakabu/papa/diary/0710/20.htm
2009.08.16 / Top↑
お久です。ゆーにです。

全然ブログ更新できなくて申し訳ありません。

就活を本腰でやらなければいけない状態です。
待ち構える面接があと・・・4つ?まだまだどうなるか分かりません。

就活とは別に、国立科学博物館が行っているサイエンスコミュニケーター養成講座という講座にも参加しております。

サイエンスコミュニケーターとは、研究やサイエンス関係の話を一般の方達にわかりやすく伝える役割を持つ人々のことです。これは研究者自身がその役割を持つこともあれば、学校の理科の先生がその役割を持つこともあります。
サイエンスコミュニケーションを専門で行う方もいるでしょうね。

詳しいことはさておき、夏の平日にほとんどこの講座が入っておりますので、あまり時間がありません・・・。
ただ、講座の終盤(8月26、27日)にディスカバリートークという研究者が自分の研究について発表するプレゼンテーションみたいなものを、この講座の受講生で行います。

もちろん私もこのトークを行います。

内容はやっぱり外来生物についてです!
いい機会ですので、普及啓発に貢献できればと思います。
対象年齢を低めに設定しますので、ウソは言わないつもりですが専門家はン?と思われる内容かも知れません・・・。

興味がございましたら、是非足を御運びください。ちなみに発表日がどちらになるかは未定です。

他の受講生の方々も大変興味深い研究をされておりますので、是非ご覧になってみてはいかがでしょうか。


今後の更新予定はまた不定期ですが、撮り溜めてある写真を使って記事を書くか、あるいは最近知った外来生物の話か、または過去の新聞記事の紹介か、はたまた外国の論文を紹介するか・・・そんなところを予定しております。

8月中にあと5本くらい書けたらいいですね。

職が決まればゆとりが出来ると思うので、またしばらくお待ちくださいませ。
2009.08.03 / Top↑

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。