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海外では日本の植物、クズが外来生物として猛威を振るっているのはご存知ですか?

ども、ゆーにです。就職活動も終わりに近づき、内々定もいただけました。
このまま内定となることを祈っております。

さてさて、本日はナショナルジオグラフィックのニュースより。数日前のニュースからお伝えします。
ちょいと長めですが、まずはご一読ください。


アルコール依存症にクズエキスが有効か
Maggie Koerth-Baker
for National Geographic News

August 13, 2009

 ツル植物のクズ(葛)は非常に侵略性が高く、アメリカ南部では異常繁茂することで悪名高いが、最新の研究によると、アルコール依存症患者の頼みの綱となるかもしれないという。

 アジア原産のクズは、伝統中国医学ではアルコール依存症の処方薬として昔から利用されてきた。1800年代にアメリカにも持ち込まれたが、あっという間に繁殖し南部の固有種を追いやるようになった。

 そして現在、10年以上にわたる研究の末、クズのエキスがアルコールに対する欲求を抑制し、アルコール消費量を削減できることがわかったという。この植物を医薬品に精製する方法として、2つの研究チームがそれぞれ独自の道を切り拓こうとしている。

 第1のチームは、クズから取れる化学成分ダイジン(daidzin)をベースとして合成薬を作り出そうと試みている。ダイジンはクズが持つ効力の源と考えられている。

 研究チームのリーダー、アイバン・ダイヤモンド氏は次のように話す。「クズエキスは現在でも健康食品店で手に入るが、良い薬とは言えない。吸収率が悪く、成分濃度にもばらつきがある。医薬品と呼ぶためには、厳しい管理の下で製造しその成分も一定でなければならない。私たちはクズの潜在能力を最大限に生かした医薬品を提供できる」。ダイヤモンド氏は、クズ成分の合成薬開発を続けるアメリカのバイオ医薬品会社ギリアドサイエンシズ社(Gilead Sciences)の副社長である。

 ダイヤモンド氏の研究チームは専門家の協力を得て、ダイジンから精製された合成化合物「CVT-10216」を“アルコール依存症”のラットに適用する以下のような実験を行った。

 まずラットを甘いカクテルから慣らし始めてしだいに強いアルコールを摂取させ、さまざまな試験を行いアルコールに対する依存度を測定する。

 アルコールの摂取場所は専用の特別ケージ(檻)だけに限定する。まるでバーに通うようなものだ。ラットが次第に水よりもアルコールを選ぶなどアルコールに強い関心を示すようになったら、数週間強制的に“アルコール断ち”させる。

 その後、ラットを特別ケージに戻す。ただしそこにはアルコールはない。するとアルコール依存症のラットは、ケージに入るたびに狂ったように酒を探し求めるようになる。そこがバーだったことを覚えているためだ。

 そこでCVT-10216を投与すると、アルコール依存症のラットはバーに行っても前ほど興奮しないことが判明した。「つまり、CVT-10216はアルコール消費量を抑えるだけでなく、アルコールに対する欲求そのものを抑える効力があるのだ。これは症状の“再発”を防ぐ上で大きな意味を持つ」とダイヤモンド氏は話す。

 この最新研究は「Alcoholism: Clinical and Experimental Research」誌の2009年9月号に掲載される。

 ただ、CVT-10216が人間のアルコール依存症に適用できるようになるには、まだしばらく時間がかかる。そこでもっと迅速に市場投入できるクズ由来の処方薬に取り組んでいるのが、第2の研究チームである。

 アメリカにあるハーバード・メディカルスクールで薬理学の教授を務めるスコット・ルーカス氏の所属するこの研究チームは、「アルコントロール・ハーバル(Alkontrol-Herbal)」と名付けたクズエキスの開発を進めている。

 ルーカス氏は次のように話す。「アルコール依存症患者を前にして何十年も待てとは言えない。アルコントロール・ハーバルは、CVT-10216よりも早く患者の手に届けることができる。合成薬ではなく生薬やサプリメントの形であれば、時間のかかるアメリカ食品医薬品局(FDA)の承認審査を受ける必要がないからだ」。

 ただし、承認審査を回避できるため、生薬など伝統中国医学の薬には信用できない面もある。ルーカス氏のチームは、市販されているクズ由来の調合剤をすべて集め、成分の解析を行った。その結果、いずれの薬もラベル通りの有効成分量は含有しておらず、まったく入っていないものも多かったという。

「その点アルコントロール・ハーバルの場合は、厳格な品質管理とそれをバックアップする科学研究体制が整っており、有力な選択肢となるだろう」とルーカス氏は話す。

 ルーカス氏たちの研究は、「Alcoholism: Clinical and Experimental Research」誌に2005年に発表されている。その研究によると、大量に飲酒していた人がアルコントロール・ハーバルのエキスを摂取すると、1カ月後にはほどほどの量のビールで満足するようになったという。「アルコントロール・ハーバルは9カ月以内に店頭に並ぶことになっている」とルーカス氏は話す。

 しかし、アメリカにあるノースカロライナ大学チャペルヒル校でアルコール依存の研究を行っているデイビッド・オーバーストリート氏は、2つの研究を受けて次のように話している。「アルコール依存症の治療に“特効薬”は存在しない。だから幅広い処置法をそろえることが重要だ。両方の研究を調査したが、どちらにも問題点がある」。

 まずアルコントロール・ハーバルは、CVT-10216と異なり、アルコールに対する欲求そのものを抑える効果が実証されていない。この点は治療におけるきわめて重要な要素だ。

 またCVT-10216は、まだラットへの試験段階であり、人間に対しても同様の効果を持つかは明らかになっていない。

 それでも明るい材料はある。追試の結果、CVT-10216もアルコントロール・ハーバルも副作用がほとんどないことが判明したのだ。

「市販までにはまだ各種調査が必要だが、クズから生み出されるこの2つの新しい合成医薬品と生薬が、信頼できる試験を通過しているという事実に間違いはない」とオーバーストリート氏は話した。

Photograph by Melissa Farlow/NGS


ということでした。

250px-Pueraria_lobata_ja02.jpg
クズ(引用元:wikipedia‐クズ)

正直に申しますと、記事は一回では理解できませんでした。
なのでまとめながら整理していきたいと思います。

まず、アメリカではクズが異常繁殖していて邪魔です。
クズは漢方でアルコール依存症の処方薬になっているそうなので、なんとか有効利用したいと考えたわけですね。

で、調べてみたらクズエキスがアルコール消費量を削減できそううと。
2チームがクズを医薬品にしようとしてみたそうです。

1チームはクズの成分「ダイジン」を基本に合成薬を作ろうとしてます。
そのダイジンから作った化合物「CVT-10216」をラットで実験したところ、アルコール欲求を抑えそうだという結果が出たのですね。
ただ、人への適用には時間がかかりそうな上、ラットに効くから人間にも効くとはいえないという問題もあるようです。

もう1チームは「アルコールコントロールハーバル」という名前のエキスを作ろうとした、と。
これは薬ではないので、審査を回避し、合成薬よりも早く利用ができるようになるらしいです。
このエキスを飲ませた大酒のみの人は、ほどほどで満足するようになったらしい。
ただ、こちらは合成薬と異なり、エキスとアルコール欲求抑制の因果関係が証明されきっていないのですね。

ただし、どちらも副作用はなさそうだと。


こんな内容でした。

外国でも外来生物は有効利用してしまおうと考えられているわけですね。
でも、クズエキスをどうやって取るつもりなのでしょうか。
クズの葉っぱから抽出できるのでしょうかね?

日本でのクズの利用は、よく言う葛餅とか葛湯に使われているアレです。

クズの根からでんぷんを抽出し、粉末にして使いますね。
最近の葛餅はほとんど馬鈴薯(ジャガイモ)でんぷんを利用しちゃってますけど。

クズ100%の葛粉は本葛といわれ、とっても高価です。
アメリカでもそちらを利用すればいいと思いますけどね。

エキスとか成分を葉から抽出するのでしょうか。それともクズでんぷんから抽出するのでしょうか。
気になるところです。


なぜなら、葉から抽出する場合
つる植物なので、つると葉を刈り取っていけばよいわけです。
つまり、地上部のみを無くしていくだけですので、根を痛めつけず、クズは次の年につるを伸ばし、再生してしまいます。
これはクズを減らすことになりません。抑制はできますけど。

また、クズでんぷんから抽出する場合
でんぷん自体根をたたきつぶしたり水にさらしたりして抽出していきますので、非常に手間がかかります。また、根塊も探すのに一苦労です。この根塊を抜くのにもまた一苦労です。
簡単に根から枯らせるよう、毒ピンをさす駆除方法もあるくらいですからね。
つまり、駆除効果はあるものの利用までに無茶苦茶時間がかかってしまうということですね。

もちろん、人数と重機など機器やお金をつぎ込めば早い話になっちゃうんですけど。

外来生物の有効利用はもったいない精神から来ることもありますが、単なる生き物殺しにさせないようにやっている気もなくはないです。

ただ、有効利用の研究も大事ですが、先に外来生物をどうにかする技術を考えてなくてはいけない気がするんですよね。
おぉ、こいつは人間に有効利用できるぞ、さぁ駆除しよう!となったときに数が多くて手遅れでしたでは困るんです。

番組や新聞でも目にする機会が多くなった外来生物問題です。
もうそろそろ、どうにかする技術を発展させてもいいのではないか、と考えております。

私もがんばりますが、世のNPOや個人の方に期待をしたいところです。
研究者は高価な機材を作ったり、お金をかけなきゃ出来ない方法ばかり開発します。

それは結局万人に使えないのです。
技術はもっとも現場に近い方たちが発展させられると思います。
低コストでもっとも効果のある方法、出てくるといいですね。

もちろん研究者もこの引用した記事のような研究をして下さってかまいません。
ただ、どの研究者にも言えますが、何のための研究なのか、自己満足になってないかを一度確認していただきたいものです

ちなみに、抑制しながら容認していく案ももちろんありかもしれませんが、今回はまた別の話ということで。

だんだん話が混沌としてきたので、本日はここまでにしておきましょう。


参考:ナショナルジオグラフィック 2009/08/13 『アルコール依存症にクズエキスが有効か』
URL:http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=54604584&expand
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2009.09.02 / Top↑

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