上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- / Top↑
こんにちは。ゆーにです。
最近日本各地で地震が多いですね。
自然災害には気をつけましょう、と言っても準備をして気をつけるくらいしかできませんね。

外来生物は気をつけるだけではダメです。問題が起きる前、起きてからも対処のしようがあります。
根絶なんか無理だ、と思ってるから根絶できないのです。
私の水槽にはびこっていたサカマキガイ。全て手作業で根絶させました。不可能では無いのです!

・・・とまあ、前置きはこの辺にしておいて、本日の記事に参りましょうか。
今日は約1ヶ月前に配信されていたニュースより。

小笠原の現状、でしょうか。国が世界遺産へ登録しようと頑張っておりますが、はたして。

小笠原諸島:「世界遺産」へ外来種の壁…駆除作戦続く
2009年8月20日 10時58分 更新:8月20日 13時1分

 希少な昆虫類を食べるグリーンアノール=環境省提供 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産に推薦される東京都の小笠原諸島。希少生物が多く「東洋のガラパゴス」と呼ばれるが、外来種の動植物がすみつき、登録の壁となっている。政府が推薦書類を仮提出する来月をにらみ、島では駆除作戦が続く。世界遺産に登録される勝算は?【下桐実雅子】

 「思いのほか、捕れるな」。財団法人・自然環境研究センターの戸田光彦主席研究員がつぶやいた。木の幹に市販のゴキブリ捕獲器をくくりつけると、米国産トカゲ「グリーンアノール」が捕まった。オガサワラシジミなどの希少種を食い荒らす厄介者だ。戸田さんは設置しやすいよう改良した「アノールトラップ」を開発。父島に05年末から設置し、5000匹以上を捕獲した。現在の推定生息数は全域で数百万匹。根絶は遠い。

 植物の外来種の代表格は、薪(まき)の材料となる「アカギ」。東南アジアなど原産で、在来の樹木より大きく、森を専有して在来植物との共存を拒む。農薬を注入して枯らす作戦を続け、弟島で06年に根絶した。西島では海鳥を捕食する東南アジア原産のクマネズミを捕獲、08年に根絶を確認した。

 ◇
 都心から1000キロ離れた小笠原諸島は、大陸と陸続きになったことがない。大河内勇・森林総合研究所理事は「ガラパゴスと同様、海で隔てられた小笠原の生物は強敵に出合ったことがなく、外来種に弱い」と話す。外来種の到来は人が定住し始めた1830年ごろ。アカギのほか、畜産用に豚やヤギが持ち込まれた。グリーンアノールは米軍統治下の1960~70年代に定着したとされる。

 問題は、外来種をやみくもに根絶すればよいわけではない点だ。媒(なこうど)島などでは、植物を食べ尽くすノヤギを駆除すると、ノヤギが食べていた外来植物ギンネムが増えてしまった。

 環境省は「外来種をすべて駆除するのは難しい。拡散を防ぐことも重要だ」と指摘。母島で下船時に靴底の泥を落とすよう呼びかけ、侵入防止を図る。

 ◇
 そもそも政府が世界遺産登録の推薦に踏み切る理由は、小笠原の固有種の多さだ。昆虫は1406種確認され、25%を固有種が占める。また日本には約800種のカタツムリがいるが、小笠原は固有のカタツムリが約100種いる。千葉聡・東北大准教授は「小笠原は種の分化が速く、進化の過程を観察できる」と話す。

 世界遺産は890件を数え、ユネスコは審査を厳しくしている。岩手県の平泉や東京の国立西洋美術館の登録も見送られた。政府が小笠原諸島を推薦するのは来年1月で、結論は11年夏に出る見込み。環境省は「小笠原の自然は世界に誇れる。価値を科学的に説明し、突破したい」と自信をのぞかせる。



という記事でした。

はっきりと申しましょう。私は、現状で世界遺産登録は無理だと思います。
というより、もう少し外来種がいなくなってからのほうがよい

世界遺産に登録されると、明らかに観光客が増えますよね。観光客が増えれば、意図せず入ってくる生物も増える。
観光客が増えれば、施設を増やさざるを得なくなる。そのために資材を外から入れなければならなくなる。そこに密航してくる生物もまた増えるのです。

小笠原は国立公園であり、国立公園とは基本的に景勝地の利用が目的なのです。
もちろん自然地域の保護もありますが、基本は保全。つまり保護しつつ持続的な利用が目的なのです。

国立公園には開発規制地域もありますが、届出をすれば開発できてしまう地域もあります。
小笠原にはあまり詳しくないのでわかりませんが、おそらく開発できる地域があるでしょう。

世界遺産に指定すると考えるからには、観光客のことも考え、開発しなければならなくなるでしょう。

そのときに必ずや外来生物が入ってきます。どんなに気をつけていても。


現在、パッと思いつく限りでグリーンアノール、アカギ(ちなみに小笠原のアカギは南西諸島から持ち込んだものです。原産は沖縄のほう。国内外来種です。)、ギンネム、ノヤギ、オオヒキガエル、その他外来昆虫、アフリカマイマイ・・・おそらくもっといるでしょう。雑草にも外来種が混じっているはずです。

種としてこれ以上いるはずですから、個体数はなおのこと。

在来の希少な生態系を維持したいのであれば、希少な生態系に価値を見出すならば、必ずやこの外来種を駆除根絶しなければ後世に残すべき遺産としての認定は難しいのではないのでしょうか。

私は世界遺産登録へは肯定的です。
生物多様性のホットスポットとして残すべき場所だと思っております。

だからこそ、です。

本家ガラパゴスが
環境破壊や外来種の蔓延によって
自然遺産から危機遺産になってしまったように
小笠原諸島には
第二のガラパゴスになって欲しくはないのです


ですが、記事中にもあったように朗報もあります。
クマネズミの根絶に成功したのは、生態学会でも注目を浴びておりました。
アカギの部分的な根絶もよいことです。

根絶は不可能ではありません。
世界ではさまざまな外来生物の根絶例があるのですから。

何度も何度も繰り返し捕獲圧をかければ、次第に数は減少します。自分の水槽で身をもって体感しました。

本気で世界遺産登録を目指すならば、捕獲のための予算と人員を増やしてください。
そして地元と協力してください(どちらもすでにやっているとは思いますが)。

足りなければ、有志を募るのもいいと思います。ものは働きかけようです。

問題を残したまま自然遺産になるよりは、問題の無い、むしろ外来生物をいなくした自然遺産という付加価値がついているほうが、魅力的だと思いませんか。


引用元:毎日新聞 2009/08/20 『小笠原諸島:「世界遺産」へ外来種の壁…駆除作戦続く』
URL:http://mainichi.jp/select/today/news/20090820k0000e040022000c.html
スポンサーサイト
2009.09.18 / Top↑

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。