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こんにちは、ゆーにです。
政治の動きが気になる今日この頃ですが、生き物の世界には政治はないので、気ままに更新していきます。

今日は記事紹介です。
アメリカの在来テントウムシがどんどん減少しているらしい。
その原因はいったい?記事を見てみましょうか↓。

米のテントウムシ 10年で在来種激減 
防除用外来種が影響か

 米国では10年ほどの間に、3種類の在来のテントウムシが激減している。その姿を探すプロジェクトにコーネル大学などが取り組んで1年。市民が見つけたテントウムシを増殖する試みも始まっている。AP通信が伝えた。
 プロジェクトでは、身近に見かけたテントウムシの写真を送ってもらう。何千枚も届いた中で、かつて最も多かった在来種のナインスポッティドテントウの報告はごくわずかで、ほとんどは米国で外来種となるナミテントウとナナホシテントウだった。激減の理由は、害虫防除のために導入された、これら外来テントウの影響が疑われている。
 今年6月、オレゴン州の親子の報告から、在来テントウの集団が残る場所が見つかったという。増殖させて、減少原因の解明などを進める動きも出ている。
(米山正寛)



ということでした。
簡単にまとめますと、昔多かったアメリカ在来のナインスポッティドテントウがほとんど報告されず、代わりにアジア原産のテントウムシが多数報告されている。原因はこのアジア産テントウが増殖したためではないか、ということですね。

ちなみに、ナインスポッティドテントウは、英語でNine spotted ledy beetle。学名はCoccinella novemnotataです。形態は以下の写真のような感じです。
Coccinella_novemnotataRE.jpg
(引用:wikipediaよりCoccinella novemnotata

wikipediaにも、近年、アジアから導入されたテントウムシの拡大によって数が劇的に減っている、と書かれておりました。

ですが、正直これはアメリカの自業自得ではないかと思います。
日本で言えばマングースとかと同じ事態ですね。

アメリカでは、アブラムシを駆除するために、薬剤を使わずエコだ!ということでテントウムシを導入しておりました。
しかも、園芸店みたいなところで、生きたまんまのテントウムシをナイロンみたいな網袋にパックし、売っているのです。商品として一般に売られていたのです!買っていった人は、自分の花畑などに放し、アブラムシを駆除してもらう・・・。

この光景を昔テレビで見たことがありました。数年前の話ですが。
商品化しているほどなので、かなりの量のテントウムシを小分けして袋詰めするようなシーンもあったと記憶しております。また、買っていってたお姉さんの笑顔もぼんやりと記憶にのこっております・・・。

そこで売られていたテントウムシがどこ産だったかはわかりませんでしたが、まさか自国のテントウムシを繁殖させて売っているとは想像しがたいので、おそらく安くアジアから輸入したものではないでしょうか。そのテントウムシが今になって在来テントウに影響を与えている、と考えるのが妥当でしょう。

日本でも生物農薬として天敵を導入することは広く昔から行われております。
今手元にある本では、1911年にべダリアテントウを導入したのが最初になっております。それから今に至るまで、たくさんの天敵となる虫が外国から導入されてきました。

ハチ、ハエ、カメムシ、ダニ、テントウ・・・。
全て悪いとはいいません。園芸や農業では必要になるのですから。

しかし、うっかりアメリカみたいに、生きたまま袋詰めして売ったりすれば、どうなるかは一目瞭然かと思います。生き物は簡単に外に放してはいけないのです。

植物被害を防ぐために、薬剤散布をした。しかし、健康被害が懸念されて回避されるようになり、変わりに生物農薬として害虫の天敵を導入した。
すると今度は天敵と競合する生物まで減っていくことになった。

さあ次はどのような策に出るのでしょうか。
やはり遺伝子組み換えになるんでしょうかね。

遺伝子組み換えは、園芸植物なら外に逃がさない限りある程度許容されるかもしれません。
しかし、食品となると妥協は許されなくなるでしょう。

人々は、また基本に立ち返って、新しい植物被害を防ぐ方法を考えたほうがよいでしょう。
起こった問題に対処していく方法を考えることは重要ですが、ときには原点回帰して問題を見直さないと、何故この問題を対処しているのかわからなくなっていることもあるかもしれません。
生態系の問題だけでなく、人生の上で起こる問題を対処する際にも、原点に立ち返る視点は持っておいたほうがよいでしょう。

アメリカの在来テントウムシを増殖させても、餌となるアブラムシを外来テントウに採られてしまっているので、自然界復帰は早くないかもしれません。
まず生物農薬として外来テントウを使うことをやめなければ、問題は先送りになってしまうでしょう。

外来テントウムシで儲けている人たちが、理解を持って販売ストップしてくれることを願います。
日本でも、自己中心的ではなく、日本の将来の自然の価値を見出してくれる人々が増えることを願います。

外国行って自然をみたら、ぜんぜん日本と変わらない。そんなの嫌じゃありませんか?


引用元:朝日新聞朝刊 2009/09/29 『米のテントウムシ 10年で在来種激減 防除用外来種が影響か』
参考:wikipedia-Coccinella novemnotata
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2009.09.29 / Top↑

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