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こんにちは、だいぶ多忙で相変わらず更新が滞っておりましたゆーにです。
大晦日まで更新できなくて申し訳ございませんでした。

本年をまとめ、かつ来年も良質な記事を書く。
そんな意味も込め、ちょっと気合を入れた記事を書いてみました。

本日は日本にいる主な外来生物の別名、あるいは流通名をまとめてみようと思います。
生き物に詳しくない人々の間ではどのような名前で知られているのか、あるいは商品として利用されるときにどのような名前で流通しているのか、気になったので調べてみました!

商品として利用されるときには、多くの場合流通名が使われますよね。
商品にするとき、和名そのまま使ったらなんだか抵抗ある人が多いですからね。生き物専門以外の方には。

じゃあ逆に私たち生き物系の人々も流通名を知っておきましょう!知っておけば、あ!これはあの生き物だ!って思えますので。専門家には、幅広い視点が必要なのです!!

前置きはこのくらいにして、早速参りましょう!
どの生き物も先に別名・流通名を載せていきますから、読みながらどの外来生物か考えてみてくださいね!


■魚類

黒鱒(くろます)・ビワスズキ

黒鱒だけだとよくわかりませんね。ビワスズキがちょっとしたヒントになっていると思います。
黒鱒も英語にすればヒントですかね?
ビワスズキのビワは琵琶湖のビワ。スズキはこの生き物の分類であるスズキ目からきてるのでしょうか。

道の駅草津グリーンプラザからすまでは、このビワスズキのなれ寿司が販売されているようです。
八郎潟の産地直送センターでは、燻製も売っているようです。
他にもこのブログでご紹介致しましたが、缶詰にしたり、ペットフードにしたり、という計画もあるようですね。というわけで、この魚はこちら、

IMGP1562.改JPG
ブラックバス(オオクチバス)でした。
ちなみに琵琶湖博物館のレストランではバス天丼が食べられるそうですよ!


ビワコダイ

こちらもビワスズキと同じネーミングですね。
琵琶湖にいる鯛みたいな味のする魚、ということです。
ビワ・コダイではなく、ビワコ・ダイですからね!ビワスズキとは切れる場所が違いますよ~。

商品としては、同じく道の駅草津にて、ビワコダイのなれ寿司が売られております。
また、東京秋葉原にて、モチのワッフルみたいなものの間にビワコダイのフライを挟んだ「もっふるたん」なる食べ物が売られておりましたね。まだあるのでしょうか。・・・あ、これがヒントです。

他には、缶詰商品が計画されているようでした。
というわけで、この魚は、

IMGP3481re.jpg
ブルーギル


イズミダイ・チカダイ・ミサキダイ・ユダイ

このような流通名で売られている、という話は聞いたことがあるのですが、店頭でお目にかかることも無く・・・。インターネットではイズミダイ由来の魚コラーゲンが何とか、とかいうものを拝見しましたが・・・。

北海道のスーパーで売られていたとか、沖縄ではたくさん泳いでおり、スーパーでも売っているとか・・・。
少々情報が少なくて申し訳ございませんが、このやけに別名の多い魚はこちら、

Oreochromis_niloticus.jpg
(引用:Wikimedia CommonsよりOreochromis_niloticus.jpg http://commons.wikimedia.org/wiki/File:Oreochromis_niloticus.jpg?uselang=ja
ナイルティラピアです。現物を見てみたいものです。


河ふぐ

河にいるフグではなく、食感がフグに似ているのだそうな。
茨城県行方市や、岐阜県飛騨市河合町で特産になっているようです。

行方市は一度ニュースで取り上げられておりましたね。
たしか、この河ふぐをバーガーにした「なめパックン」が、ご当地バーガーとして人気を集めているらしいです。
どんなものでしょうね。食べてみたいです。

あまりヒントはありませんでしたが、この魚は

800px-Ictalurus_punctatus1.jpg
(引用:Wikimedia CommonsよりIctalurus_punctatus1.jpg http://en.wikipedia.org/wiki/File:Ictalurus_punctatus1.jpg
チャネルキャットフィッシュ(アメリカナマズ)。
ふぐだったら食べたい。なまずだったらあまり食べようとは思わない。
名前の魔力ってすごいですね。


■甲殻類・貝類

レイクロブスター

ロブスターとは歩行型の大型エビ。一般的なロブスターは海にいますよね。
ウミザリガニともいいます。
そのロブスターがレイク、つまり湖にいる!だからレイクロブスター。

・・・あれ、それってただのザリガニじゃない?
でも横文字で書かれると何だか高級に見えてしまいます。

日本で湖にいるザリガニといえば、もうあれしかありません。

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(引用:Wikimedia CommonsよりPacifastacus_trowbridgii http://upload.wikimedia.org/wikipedia/ja/5/53/Pacifastacus_trowbridgii.jpg
ウチダザリガニ
北海道で食べられるみたいです。通販もやっているそうなので、レイクロブスターで検索!!


エクルビス

Écrevisse。フランス語です。
フランスでは淡水ザリガニの総称のようですが、日本だとフランス料理のときにしか使われません。
フランス料理で使われると、エクルビスのローストとか、エクルビスのサラダとか、エクルビスのラビオリ、とかになります。
なんだかリッチな気分ですね~!!でも、いったい何の生き物なんでしょうね?
正解は

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(引用:Wikimedia CommonsよりProcambarus clarkii
ウチダザリガニ、アメリカザリガニ
フランスではザリガニを食べるのですね!そう考えると不思議。
でもザリガニって、確かにエビですよね。


シャンハイガニ

秋が旬らしいこの上海蟹。ちょっとリッチな中国料理といえば!?と聞かれたら、北京ダック、上海がに!!って答えてしまいそうなほど有名ですね。
このカニ、淡水性なんだそうです。上海、というだけでなんとなく海かと思っておりました。まだまだでしたね・・・。
世界の侵略的外来種ワースト100にも上げられており、日本の外来生物法でも規制されております。
許可を得ないまま、生きているものを売ったりするのは違法ですからね!
そんなこのカニの名は、

800px-EriocheirSinensis1.jpg
(引用:Wikimdia CommonsよりEriocheirSinensis1.jpg http://commons.wikimedia.org/wiki/File:EriocheirSinensis1.jpg?uselang=ja
チュウゴクモクズガニです。


ムール貝・カラス貝

ムール貝は他のも含めたいわゆる総称です。ただ日本においてムール貝といえばだいたいある貝なのだとか。
ムール貝はワイン蒸しとかパスタとかパエリアとかで食べられておりますよね。

カラス貝ともいわれておりますが、日本にはカラスガイという淡水種がおります。カラスガイは在来種!
よく海で見られるこのカラス貝は

596px-Mytilus_galloprovincialis_shell.jpg
(引用:Wikimedia CommonsよりMytilus_galloprovincialis_shell.jpg http://commons.wikimedia.org/wiki/File:Mytilus_galloprovincialis_shell.jpg?uselang=ja
ムラサキイガイでした。
貝毒があったりします。採取して食べるときは貝毒情報を確認し、自己責任で!


エスカルゴ

こちらもフランス料理で有名ですね!フランス語ではEscargot、カタツムリの総称です。
日本ではエクルビスと同様に、フランス料理のときに使われます。
カタツムリを食べたと聞くと嫌悪感を持つ人もおりますが、エスカルゴを食べた!と聞くとリッチな気分になりますね。
そんなカタツムリの種名は

800px-Helix_pomatia_89a.jpg
(引用:Wikimedia CommonsよりHelix_pomatia_89a.jpg http://commons.wikimedia.org/wiki/File:Helix_pomatia_89a.jpg?uselang=ja
リンゴマイマイ、ヒメリンゴマイマイ
大阪では住宅地で増加していたようですが、その後どうなったのでしょうか。
ちなみに料理のエスカルゴの代用種として、アフリカマイマイが使われたりもするそうです。


■両生類

食用ガエル

淡白な鶏肉みたいな味、といわれる食用ガエル。
アメリカが原産で、持ち込まれた当時は外貨獲得に一役買っていたようですが、今は無用の食用ガエル。
日本でもあまり食べられておりません。ただ、どこかのお肉屋さんで販売していたのをテレビで見た気がします。

でもむしろこの食用ガエルが在来の生き物を食べてしまっておりますね。
これは皆さんご存知の

North-American-bullfrog1.jpg
(引用:Wikimedia CommonsよりNorth-American-bullfrog1.jpg http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/North-American-bullfrog1.jpg
ウシガエル
ウシガエルの餌としてアメリカザリガニを輸入し、現在どちらも各地で蔓延っているという状況です。
どちらもうまく利用できるとよいですね。


■爬虫類

ミドリガメ

みなさんも1度はお目にかかったことがあるはずのミドリガメ。よくお祭りの縁日で掬われてますね。
正式名称を知っている方も多いのではないでしょうか。
大人になるとぜんぜんミドリではなくなる、というのも周知の事実かもしれませんね。

このカメは頻繁に飼育放棄され、都市域の公園緑地や庭園、社寺の池に必ずといっていいほどおりますね。
放されたカメ、放された場所にいる生き物、放された場所を管理する方々に対する迷惑を考え、飼い通して下さいね。
皆さんご存知ミドリガメの本名は、
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(引用:Wikimedia CommonsよりRed-eared_slider.jpg
ミシシッピアカミミガメ。


■植物

クレソン

実は私、これがクレソンか!と思ってクレソンを食べたことがありません。
知らないうちに口にしているとは思うのですが・・・。
クレソンはよく肉料理の付け合わせやサラダなどにも用いられているようです。

しかし、れっきとした外来生物。要注意外来生物に記載されており、注意が喚起される種なのです。
そんなクレソンの正式名称はコチラ!

W_orandagarasi4051.jpg
(引用:Wikimedia CommonsよりW_orandagarasi4051.jpg http://upload.wikimedia.org/wikipedia/ja/7/72/W_orandagarasi4051.jpg
オランダガラシでした。


アカシア(食品)

これはそのままでしょ!と思われる方は多数いらっしゃるかと思いますが、外来生物はちゃんと頭に何かついてますよね。本物とは別です。 本物はマメ科アカシア属で、フサアカシア、ギンヨウアカシアなどがあります。

よく食品として売られているのはアカシアはちみつですが、このアカシアは全てこちらの

R_pseudoacacia.jpg
ニセアカシアのみつでした。こちらはマメ科ハリエンジュ属。
蛇足ですが、正式な和名はハリエンジュで、ニセアカシアは学名のRobinia pseudo-acacia(pseudo:ラテン語で「偽の」の意)に由来した一般名です。


ストロベリーグァバ
つい最近Sotokotoでも紹介されちゃっておりましたが、れっきとした外来種です。世界の侵略的外来種ワースト100にも含まれている厄介者ですよ。なんでもこのグァバの実がイチゴの味に似ていて美味だとか。
食べるのは全然問題ありませんが、野外に逸出させないで下さいね。これは

800px-Psidium_cattleianum.jpg
(引用:Wikimedia Commonsよりキバンジロウ)
キバンジロウ(テリハバンジロウ)でした。


今回は以上です!お楽しみいただけましたか?
本日ご紹介した種のほとんどは、日本で特定外来生物か要注意外来生物に指定されております。
みなさんも知っておいて損はございませんので、これらの別名・流通名をみたらなんとなく思い返してみてくださいね!

またネタがあったら書きますので、のんびりとお待ちくださいませ!

それでは、来年も気ままに追って外来生物、よろしくお願いいたします!!!
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2009.12.31 / Top↑
こんにちは、ゆーにです。
あれよあれよという間に12月も残り3週間。早いものです。

さて、本日もニュース紹介!

やはり外来生物の確認事例は昆虫や魚類で多いのでしょうか。
昆虫は農業害虫としてよく見つかりますから、あまりニュースにはなりませんね。

魚類のニュースはやはりインパクトがあるのでしょうか。

ご紹介しますのはヨーロッパウナギが福島県で確認されたというニュースです。
では記事をご覧ください。↓

欧州ウナギ:県内初確認、四時川のアユ簗場で アクアマリン、影響調査 /福島
 いわき市のアクアマリンふくしま(安部義孝館長)は7日、同市の四時(しとき)川で、県内で初めて外来種のヨーロッパウナギの生息を確認したと発表した。今後、在来のニホンウナギにどんな影響があるか調査する。

 浜通りの河川に生息するウナギなど淡水魚の保全活動をする「アクアマリンふくしま弁財天ウナギプロジュクト」が10月15日、四時川のアユの簗場で、全長85~92センチのウナギ3匹を見つけた。ヒレの一部を使って愛知県田原市の「いらご研究所」でDNA鑑定した結果、11月初めまでに3匹ともヨーロッパウナギと判明した。

 ヨーロッパウナギは70年代から、アメリカウナギとともに養殖用として稚魚が輸入された。既に他県の河川では生息が確認されていた。外来種だけに、ブラックバスなどのように、日本の生態系に大きな影響を与える可能性もある。【田中英雄】


というわけで、文字通り確認されただけのようです

それこそ、記事の通り在来ウナギに影響があるかどうか、調査しなければなりませんね。

しかし、疑問も生じます。

なんと、ヨーロッパウナギはワシントン条約で規制がかけられているのです!
ワシントン条約の付属書Ⅱという、輸出などに相手国の許可証をもとめねばならないという規制がかけられたのです。

どうやらヨーロッパでは、ヨーロッパウナギの個体数が減りつつあるようで、EUがワシントン条約への記載案を出し、それが通ったみたいですね。

ヨーロッパウナギは、もともと約30年前に養殖用として稚魚形態である「シラスウナギ」が輸入されました。輸入は大体10年ほど続いたようです。
しかし、どうも日本の養殖技術になじまず、そのあとヨーロッパウナギの輸入は減っていったようですね。(参考:いらご研究所

ただ、上記の参考サイトによれば、他の水系でもヨーロッパウナギは確認されている模様です。
島根県の宍道湖ですとか、愛知県の三河湾ですとか。
その他多くの水系でも確認されているようです。

ですからこのニュースでは、ヨーロッパウナギが福島県で初めて確認されたことに驚いてくださいね。記事にもありましたが、他の地域ではすでに確認されてたのです。
東北で確認されたこと、つまり寒い地方で確認されたことが何を意味するのかはわかりませんが、そのことに留意しましょうね。

そして、記事を読んで間違ってはいけないことが一つ。

外来種だから日本の生態系に大きな影響を与えるのではありません。
外来種の中に生態系に大きな影響を与えるものが多いだけです。


一見同じことに見えますが、大きな違いがあります。

外来種だから大きな影響を与える可能性がある、というのは間違いではないかもしれませんが、これは外来種=危険という感覚を植えつけてしまいます。
外来種は危険なんでしょうか?トマトやジャガイモは危険ですか?
中国から贈られて放鳥されているトキだって、言ってしまえば外来種ですよ?

だから、外来種には危険なものもいる、という考え方をしてくださいね。

細かいことかもしれませんが、記事のその文章は
外来種には生態系に影響を及ぼす種もいるため、注意が必要である。
くらいにしといて欲しいと思います。

アンチ外来種なブログかもしれませんが、何も生き物を悪にしたいわけではないのです。
なるべく正確な情報を伝えて、真に外来生物問題に向き合っていきたいのです。

さて、ウナギの話に戻りますが、ちょっと疑問がわいてきます。

ヨーロッパウナギは大西洋やヨーロッパに分布しております。
それが日本に持ち込まれたとなると、産卵はどこに行くのでしょうか。
ニホンウナギと同じ場所で産卵するのでしょうか?

そうなると稚魚はどのように日本へ戻ってくるのでしょうか。
福島で確認されたヨーロッパウナギは、放流したのが大きくなったのでしょうか、それとも放流したものが産卵して、その子供が遡上してきたのでしょうか。
もしそうならば、ニホンウナギと競合してしまいますので危険といってもいいでしょう。

成体が逃げ出して、それが視認されただけでは侵入とは言い切れません。
その後生き延びれずに死亡する可能性がありますからね。そうしたら、在来生態系への影響はごくわずかですから。

外来生物は、その地域で子供をつくり、世代交代できるようになってしまって、定着したといえるのです。
つまり、その時点で侵入なのです。

このヨーロッパウナギは果たして定着なのか、それとも一時的なものなのか。気になるところです。

ウナギの生態は未解明な部分が多いようですが、解明できれば、このヨーロッパウナギをどう取り扱っていくか考えることができそうですね。


ちなみに私個人的には、ヨーロッパウナギを捕まえたら食べるを繰り返せばいいと思います。
もとより養殖のために放流していたのですから、ちゃんとその責任はとりましょう!

ウナギおいしいです。
ヨーロッパウナギの予防対策を考えるならば、漁をして食べるのが手っ取り早いかと思います。
・・・ちょっと安易過ぎますかね?


引用元:毎日新聞 2009/12/08 『欧州ウナギ:県内初確認、四時川のアユ簗場で アクアマリン、影響調査 /福島』
URL:http://mainichi.jp/area/fukushima/news/20091208ddlk07040279000c.html
参考:株式会社いらご研究所
URL:http://www.irago.co.jp/index.html
2009.12.10 / Top↑
こんにちは、ゆーにです。
修士論文提出が近くなり、かなり焦っております!!
あまり更新できなくてすみません。若干散漫な文章になるかもしれませんが、お付き合いください。

さて・・・、気をとりなおして。
本日はニュースのご紹介です!

オキナワキノボリトカゲってご存知ですか?
沖縄にいるキノボリトカゲのなかまです。なかまというか亜種ですね。

このキノボリトカゲ、環境破壊やマングースによって絶滅危惧種になっております。
しかし、ある地域で駆除が要望されているとのこと。

いったいどういうことなんでしょうか?記事を確認してみましょう!↓

絶滅危惧なのに駆除要望 九州にオキナワキノボリトカゲ

2009年12月2日9時43分

 本来は九州にはいないオキナワキノボリトカゲが、宮崎県日南市と鹿児島県指宿市で見られるようになり、日本爬虫両棲類(はちゅうりょうせいるい)学会(会長・松井正文京都大教授)は、駆除などの対策を求める要望書を環境省と両県に送った。沖縄や奄美諸島が生息域で、環境省のレッドリストで絶滅危惧(きぐ)2類に指定されているが、天敵がいない南九州では在来生態系に悪影響を及ぼす恐れがあるという。

 オキナワキノボリトカゲの全長は最大で20センチ余り。やや開けた森林地帯で半樹上性の生活をして、日中に獲物を探し昆虫などを食べる。

 要望書によると、生息が確認された2市の一部では、かなり高い密度でおり、近い将来、急激に分布を広げる恐れがある。日南市での調査では、アリからセミまでさまざまな昆虫を餌としていた。

 分布が広がった場合、南九州の生物多様性への悪影響が強く懸念されるが、駆除や封じ込めの具体策は実施されていない。外来生物法で規制しているのは、外国からの生物で、オキナワキノボリトカゲのような「国内外来種」は対象になっていない。

 要望書を起案した太田英利・兵庫県立大教授は「まだ、九州での分布は限られているが、生息密度は沖縄や奄美よりも高くなっている。生物多様性の保全を考える時、国内外来種に対する法規制がないことが大きな問題だ。今回の対策を急ぐとともに、同様な問題の再発防止を徹底する必要がある」と話す。(米山正寛)


ということでした。

つまり、この絶滅危惧種オキナワキノボリトカゲですが、おそらく人の手によって宮崎と鹿児島に持ち込まれ、地域の在来生態系に悪影響を及ぼしかねないとのことで駆除が要望されているのですね。

外来生物法は国内外来生物は規制されていません。
小笠原でアカギという樹木が在来の森林生態系に広がっておりますが、アカギ自体は沖縄のほうで見られるため、法律で規制されているわけではないのです。
といってもちゃんとアカギは駆除しておりますけれど。

ではアカギのように、外来生物法に関係なく駆除対策すればいいじゃない!となるかもしれません。

ただ、そこで皆様が頭をひねるのは、オキナワキノボリトカゲが絶滅危惧Ⅱ類であるということ。
レッドリストに載ってしまっているのです。

レッドリストに法的な規制力はありませんが、だからといって簡単に駆除してしまっていいのか?ということが問題になるのです。
ただでさえ沖縄では数を減らしているのに、駆除という方法でよいのか、これが議論になるのですね。

単純に考えれば、一定数を捕獲して沖縄や奄美で再放蜥蜴をすれば、九州でも数が減るし、沖縄では数が増えるし、一石二鳥になるのですけれどね。

しかし、簡単にできないのが現状。
ウィキペディアでみますと、どうやらすでに九州では個体数が2万匹にもなっているようです。
ちゃんと探せばもっと信頼性のある参考資料も出てくることでしょう。

まず、2万匹をどうやって根絶するのか?

一匹でも逃せば、またそこから増える可能性がある。それが生き物です。
取り逃したのがオスだったら平気かもしれませんが、メスだった場合おなかに卵があることも考えられますから。

小笠原のグリーンアノールはまだまだ根絶には至りません。

オキナワキノボリトカゲも、どのようにして根絶すればいいのか。
単純に駆除してくださいと言われても、しっかりとした計画を立てなければ根絶は難しいのです。

しかし根絶しなければ昆虫層などに影響が出るのも事実。

私としましては、研究者も行政も一丸となって取り組んでいただきたいと思うところです。
そういえば、九州といえばマングースが侵入しておりましたが、どうなったのでしょうね。

ちなみに、人の手を介さなければ、これ以上の分布は九州でとまるはずです。海、泳げませんから。多分。


外来生物といえばほとんどが外国原産だと思いがちですが、このような国内外来種も問題になりうるのです。
外国産ならば、動物の生命倫理などを無視すれば、駆除根絶で片がついてしまいます。

しかし、地域に入った外来種が国内産で、しかも絶滅危惧ならばどうすべきでしょうか。
貴重種だから守るべきでしょうか、在来生態系を守るために駆除根絶すべきでしょうか。

意見は分かれますし、正解は導かれないでしょう。
なぜなら、外来生物問題は人の意識の問題だから。

でも、もし理想論をいえるならば、このオキナワキノボリトカゲの事例では、

まず沖縄のマングースを根絶し、捕食者を減らす。
次に、沖縄のオキナワキノボリトカゲの生息数・密度を確認する。
少なければ一定数を九州から導入し、九州の残りを根絶。
多ければ九州のオキナワキノボリトカゲを根絶。

ということになるのでしょうかね。

まぁ、絶対にできない・・・というより時間がかかりすぎてキノボリトカゲが半端なく広がってしまうから現実的ではないのです。

やはり、入れないのが一番。放さないのが一番。

どうかペットなどを逃がさないでください。

彼らは自由になれたわけではないのです。
食事がとれるかどうかわからない生活、捕食者におびえなければならない生活。
万が一生き抜くことができたとしても、次に待ち構えるのは処分です。

全ての生き物が、檻から出ることが幸せ、とは限らないのです。

引用元:朝日新聞 2009/12/02 『絶滅危惧なのに駆除要望 九州にオキナワキノボリトカゲ』
URL:http://www.asahi.com/eco/TKY200911290245.html
2009.12.09 / Top↑

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