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こんにちは、U1です。

先日の東北地方太平洋地震に被災され亡くなられた方に、強い哀悼の意を表し、ご冥福をお祈りします。
また、被災されて避難所で過ごされている方には、エールを送らせていただきたいと思います。
被災された方のために何かしたい、という思いは強いのですが、現地の人員や輸送網の状況を考えると、今私にできることはほとんどない・・・。消極的だとお叱りを受けるかもしれませんが、復興のための募金くらいでなければ、かえって迷惑をかけてしまう気がします。
みなさんも何かしたいという思いは一緒かもしれませんが、正しい情報の取捨選択と特に冷静な対応を心がけてくださいね。東北が復興するためには、まず私たちが普通の生活を送ることだと思います。

さて、本日の記事は、外来生物の有効利用についてです。
外来生物を駆除したあと、有効利用することで命を無駄にしないという動きが主流となっておりますが、アライグマについて、有効利用を考えた記事のご紹介です。


アライグマ:害獣処分、毛皮製品で有効活用も 紀の川市と近大が検討 /和歌山 
◇「浮かばれる方策を」 05年度693頭、09年度は1502頭捕獲
 農作物を荒らすなど害獣として処分されている北米原産のアライグマを毛皮製品にするなどして有効に活用しようと、近畿大学の研究者と紀の川市などが検討し始めた。海外では製品化されているが、一世を風靡(ふうび)したテレビアニメ「あらいぐまラスカル」のイメージもじゃまするのか、国産はみられない。関係者は「無駄死にしているアライグマが浮かばれる方策を考えたい」と話す。【岸本桂司】

 国内の野生アライグマは、ペットとして持ち込まれたものの荒っぽい性質を持て余し、飼い主が捨てるなどしたとみられている。05年には輸入や飼育が原則禁止される特定外来生物に指定された。文化財などの破損に加え、タヌキなど在来種への影響が懸念されている。農作物被害も深刻で、09年度の県内の被害額はスイカやイチゴなど計2790万円に上る。

 県内の捕獲数は、05年度の693頭から09年度は1502頭に急増。捕獲後は、各自治体が安楽死させて焼却処分している。こうした実情に、前大阪市立天王寺動物園長の宮下実・近畿大先端技術総合研究所教授(野生動物医学)が、捕獲数が県内最多の紀の川市や県に、毛皮製品や食肉などへの活用を提案した。日本毛皮協会によると、毛皮は「ラクーン」として北米などから輸入されているが、国産はないという。県や同市などは今後、地元の鳥獣被害防止対策協議会で検討を進める。同市の田中卓二・農林商工部長は「活用法の確立で、市民と行政の負担軽減につなげたい」としている。宮下教授は「外来動物の問題への関心も高めたい」と話している。

(毎日新聞 2011/02/23 『アライグマ:害獣処分、毛皮製品で有効活用も 紀の川市と近大が検討 /和歌山』)

アライグマは、現在日本各地で問題になっていますね。
農業被害、生態系被害だけでなく、京都などの社寺に棲みつき、文化財に傷をつけるといった被害がでています。
各市町村でアライグマ捕獲が行われていますが、殺処分後の有効利用はこれまでほとんど考えられてきませんでした。

■アライグマの毛皮について

有効利用法として検討されている毛皮についてですが、その由来はアライグマの英名Racoon dogから来ていると考えられます。さて、そのラクーンはいったい商品価値があるのでしょうか?調べてみました。

アライグマの毛皮は「ラクーンファー」といわれ、マフラーやフードのふちに使われているようですね。
若者のジャケットやコートのフードのふちによく毛がついていますが、アライグマの毛だった可能性もあるのですね。私は何故フードのふちに毛がついてるのか理解できず、未だにああいうものを買ったことがありません・・・。実はマフラーも毛のものを持っていません。チクチクしません?

さて、気になるのはその「ラクーン」がどこのものであるか、ということです。北米から輸入されているということですが、野生個体でしょうか?もしかしたら北米でも街に出てきたアライグマを駆除し、有効利用しているのかもしれません。

もし有効利用を考えるならば、北米から輸入されてくるアライグマの毛皮が、どういう方法で入手され、輸出されているのかを調べれば早いかもしれませんね。野生個体を捕獲しているなら、もしかしたら効率の良い捕獲方法があるのかもしれませんし。

あと、忘れてはいけないのは採算性です。
アライグマの毛皮を輸入するのと、国内で生産するのはどちらが安くなるでしょうか。
おそらく工場などが完備された輸入物の方が安いでしょう。現時点では、国産アライグマ毛皮を流通させられるほど、日本には設備が整っていないと考えられます。
毛皮工場にアライグマを持ち込み、加工して、流通に載せる・・・コストかかりそうですね。
もしくは、海外の工場にアライグマ(生きてなければ外来法に引っかからない)を持ち出して、加工して輸入する、いわゆる外国による加工貿易でしょうか・・・。

流通は数段階先の話になりますので、それまでは市場に乗せる以外の活用法も考えなければならないでしょう。
たとえば、何かの賞品や景品にするとか・・・。
ですが、流通させられるような業者や工場をつくらないまでも、民間の手によって試作を繰り返すことは大事です。一歩一歩着実に、有効活用法を探せたらよいですね。

■アライグマの食肉利用について

記事内では、アライグマの食肉利用も検討しているようですが、どうなんでしょうか・・・。
というのは、アライグマが雑食だからです。
基本、我々が美味しいと食べているのは草食動物です。ウシやブタ(ブタは場合によっては雑食)に始まり、野生生物ではイノシシやシカがありますね。リスなんかも美味しいといわれます。木の実食べてるから美味しそうですよね。
他方、肉食動物を食べるでしょうか?クマは雑食ですが、おいしいおいしいといって食べる人を見たことがありません。

このように、肉食や雑食の動物を食肉利用することは、物珍しさ以外では少ないです。
このため、アライグマを食肉利用するのは、例えばカンガルージャーキーやワニジャーキー、クマの缶詰みたいな位置づけの方がよいかと思います。

それよりもまずは全国的に問題になっているシカをどうやって食肉流通するか、こちらが目下の課題かもしれません。


外来生物法ができて早6年。あの外来種ハンドブックが出来てから、もう10年にもなります。
外来生物対策は進んでいるでしょうか。北海道のバス根絶や、小笠原のネズミ類・ウシガエルの根絶のように地域的に成功しているところもあれば、鹿児島のマングースや千葉のウチダザリガニのように新たに外来生物が発見されているところもあります。
法整備や知識の普及、防除方法は少しずつ進んでおりますが、外来生物という生物資源の利用はまだまだこれから、現在手探りで考案中、といったところでしょうか。
最近、経済や人文科学的な考えが必要とよく言っております。研究者のようなスペシャリストも必要ですけれど、いろいろな知識をつなぎ合わせて生かせられるジェネラリストも必要なのです。


引用元:毎日新聞2011/02/23 『アライグマ:害獣処分、毛皮製品で有効活用も 紀の川市と近大が検討 /和歌山』
URL:http://mainichi.jp/area/wakayama/news/20110223ddlk30040423000c.html
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2011.03.20 / Top↑

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