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どーもー、ゆーにです。
先日、国連大学にて行われた生物多様性の日シンポジウムに行って参りました。
大きなホールでやりましたが、なんと同時通訳付き。ハイテク会議の一員になった気分で、わくわくしました。

内容はさまざまでしたが、最後の討論が非常に残念だったと思います。生物多様性の日なのに最後が動物福祉、特に動物愛護団体のクレームで終わるなんて・・・。
詳しいことはまた今度。他のシンポジウムや学会のことを記事にしてからです。・・・いつになることやら。

というわけで、今日の記事は先月配信されたニュースから。

今、日本中で豚インフルがはやりつつありますね。日に日に患者さんが増えております。
今回インフルエンザウイルスの媒介となったのは豚ですね。しかし、媒介になりうる動物は他にもいるのです。そう、外来種にも。↓

鳥インフルにアライグマが感染 国内初
2009.4.3 01:30

このニュースのトピックス:鳥インフルエンザ

アライグマ(AP) 国内の野生のアライグマの一部が高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)に感染していたことが、東大医科学研究所と山口大の共同研究で分かった。

 野生動物のH5N1型の感染例は国内では鳥類が報告されているが、哺乳(ほにゅう)類は初めてとみられる。野鳥の捕食で感染したとみられ、養鶏場などに侵入すると新たな感染源になる恐れがあり、対策が求められそうだ。宇都宮市で開催中の日本獣医学会で4日、発表する。

 東大医科研の堀本泰介准教授らは、平成17年から西日本、東日本の計4地域で捕獲されたアライグマ988匹の血液を分析。このうち10検体から、過去にH5N1型に感染したことを示す抗体を検出した。

 感染歴があったアライグマの捕獲場所は西日本の2地域と東日本の1地域。捕獲時期は西日本が18年4~5月、19年6月、20年1月、東日本は20年5~7月だった。3地域のうち2地域は、これまで鶏や野鳥の感染が報告されていない“空白域”だった。

 研究チームは、死んだ渡り鳥などを捕食して感染した可能性があると分析。感染率は全体の1%程度と低いが、養鶏場への新たな感染源になる恐れがあり、侵入防止策を再確認すべきだとしている。

 環境省によると、国内の野生動物でH5N1型の感染が確認されたのはハシブトガラス、クマタカ、オオハクチョウの鳥類3種だけだった。鳥インフルエンザウイルスが哺乳類の体内などで変異を起こすと、人に感染する新型ウイルスが生まれる可能性がある。

 同省は今回の研究結果について「過去に感染しただけなら緊急性は低いが、情報収集を進めて今後の対策の参考にしたい。アライグマは他の病原体を持っている恐れもあり、むやみに触れないでほしい」(野生生物課)としている。

 アライグマは北米原産。1960年代からペットとして輸入されたものが捨てられ、ほぼ全国で野生化した。国の特定外来生物に指定され、各地で駆除が行われているが、繁殖力が強く対策は進んでいない。(長内洋介)




 鳥インフルエンザに詳しい伊藤寿啓・鳥取大教授(獣医公衆衛生学)の話 「宮崎県などで発生した鳥インフルエンザの感染経路として、感染した野鳥を食べた野生の哺乳類が鶏舎に侵入し、ウイルスを持ち込んだ可能性を指摘したが、これを裏付ける一つの状況証拠だ。ウイルスを保有しているアライグマが見つかれば、さらに説得力が高まるだろう。感染個体が全国にどの程度いるのか調べる必要がある」



ということでした。
確かにアライグマが鶏舎に侵入し、ニワトリに広めるという可能性が無いわけではないから、危機意識を持つことは必要かもしれません。

今まで鳥にしか感染が確認されていなかった鳥インフルがアライグマを媒介するということは、タヌキなんかよりも都市に適応し、人に近いところに生息している彼らから人間に移る可能性が上昇したということです。

簡単に一言でいえば、鳥インフルの感染確率があがったということです。

ただし、だからといってアライグマを眼の敵にしてはいけない。
というのは、アライグマよりもはるかに多くの何万というハシブトガラスが人間の近くに住んでいますから、人に伝染する確率が上がったといってもほんの僅かのことでしょう。

インフルが危険でアライグマよくない!というのはいささか説得力に欠けるのです。
それならばカラス危ない!の方が説得力ありますし。

このニュースからアライグマよくない!といいたいならば、畜産業への潜在的な危険性が高まった、つまりニワトリ小屋に侵入されて、そのニワトリ達がインフルエンザにかかる危険性が高まったことを説くべきでしょう。
人への健康被害もありますが、ニワトリ被害の方が可能性が高そうですから。
野生のアライグマと人が触れ合う可能性と、野生のアライグマが鶏舎に侵入する可能性。
後者の方が高いと思います。

人に伝染する可能性と、ニワトリに伝染しそこから経済被害が出る可能性とはっきり分けなければなりません。しっかりリスクと可能性を考えて行動しなければなりませんね。リスクマネージメントですね。


ただ、気になるところはこのアライグマが鳥インフルエンザを媒介しうる能力を持っていたのか、それとも鳥インフルエンザ自体が哺乳類に伝染する能力を得たのか、ということです。

前者は前者で鳥とアライグマのみが媒介するという点で問題ですし、後者は後者でインフルエンザの伝染性が高まったということで問題です。

しかし、現在鳥インフルよりも豚インフルの方がパンデミック状態にあり、危険なわけですからこの問題は一先ずおいておきましょう。

ニュースから得られることは、鳥インフルエンザがアライグマに感染したという『事実』のみです。それ以外のことは不確定要素なわけですから、安易に駆除論に走るのも、また、可能性が低いからアライグマは問題ない、守れという意見も正しいとはいえません。

いま出来ることはこのニュースの先を見守ること。
インフルエンザを媒介した事実から予防という意味で駆除するのは間違っておりませんが、早まってはいけません。

むしろ我々が今すべきことは、しっかり手を洗ってうがいして、豚インフルエンザにかからないようにすることなのです。


引用元:産経新聞 2009/04/02 『鳥インフルにアライグマが感染 国内初』
URL:http://sankei.jp.msn.com/science/science/090403/scn0904030131000-n2.htm
2009.05.25 / Top↑
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