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こんにちは、ゆーにです。
将来にだいぶ不安を抱えております。何とかなればいいな。

さて、気を取り直して本日の記事は数日前のニュースから!

在来魚の減少の原因は、このブログを見ている限りでは全て外来魚であるかのように思えてしまいます。
一方、外来魚駆除反対者の中には、在来魚の減少は環境改変である!外来魚は在来魚に影響しない!とおっしゃる方もおります。
もちろん、外来魚も原因だけれども環境破壊も原因なんだ!という方もおりました。

さてさて、一体何が原因で在来魚は減ったのか?
その論争に一石を投じるニュースが配信されましたので、ご覧下さい。

在来魚、最大の脅威は地形改変
琵琶湖・淀川水系 分析で判明


琵琶湖を埋め立てて建設された人工湖岸。これらの地形改変が在来魚の産卵・生育に影響を及ぼしている(草津市北山田町)
 琵琶湖・淀川水系の在来魚を脅かすさまざまな要因のうち、河川改修など地形改変が最も広範な種に悪影響を与えていることが各種レッドデータブックの分析で分かった。次いで外来魚の影響が大きく、在来魚保護には両面で対策が求められることが浮き彫りになった。

 琵琶湖環境科学研究センターの西野麻知子総合解析部門長が、環境省や滋賀、京都、大阪の3府県のレッドデータを分析した。絶滅危ぐ種などに位置づけられた計42種の記述から、生存を脅かす要因を河川改修▽外来魚▽水位操作▽水質汚濁▽乱獲-などに14分類した。

 河川改修や湖岸改変、ほ場整備など地形改変が要因とされた種は、ニゴロブナやヤリタナゴ、メダカなど最多の35種に上った。地形改変による湖岸や川底の単調化、水路と田んぼの分断で、多くの種の産卵や生育の場が失われている現状が明らかになった。

 次いで外来魚のオオクチバスとブルーギルに食べられたり、えさや住みかを奪われている種がホンモロコやイタセンパラなど29種あった。

 滋賀では琵琶湖の水位操作の影響がニゴロブナなど4種で指摘された。一方で水質汚濁の影響は京都、滋賀ではスナヤツメなど2種にとどまり、大きな危機要因とはなっていなかった。

 全魚種とも脅威は一つではなく、外来魚と地形改変など複数が組み合わさっていた。西野部門長は「地形改変で在来魚が減ったところに、外来魚が追い打ちかけている。外来魚駆除に加えて地形修復を進めないと、本当の保護につながらない」と指摘している。


ということでした。

つまり外来魚も要因の一つだが、地形改変も要因として大きかったということですね。
意外だったでしょうか?それとも、そういえばそうだな、と思われたでしょうか。

いきなりですけど、実は、研究者や専門家というのは結構自分の専門領域以外のことに目が行きにくいんです。

多くの研究者というのは、研究することが自分の第一目標です。調査・研究し、論文を書くことが主な目的となります。
専門家というのは、文字通りある分野・事柄・問題に対して専門的な知識を備えておりますが、その専門以外となると意外にも弱い。特定分野に対しては無敵でも、他の分野に対してはさっぱりな人が結構いるかと思います。

身近な研究者なり、専門家なりに例えば簡単な歴史の問題を出してみてください。思想家に関する話でも、音楽・芸術でもOKです。
もしその研究者が文系方面なら、物理や化学・生物の話でもしてみてください。

全員が全員答えられないわけでは無いでしょうけれど、たぶんさっぱりな顔をする人が多いのではないでしょうか。

何を言いたいかといいますと、専門家は狭く深い知識を持っている人がみられるのです。
そして自分の興味以外の分野には興味を示さない人も多々いるのです。

つまり、自分の専門に必要な考え方は出来ても、他の考え方の視点を得られず、考え方の視野が狭い人が中にはいるのです。

これと同様に、外来生物に興味を持っている人にも同じ事が言えます。
こんな一般に比べるとマイナーな問題に興味を持っているのですから、案外興味本位に陥りやすいものです。

そう、外来生物に興味を持つ人の多くが、在来生物の減少は外来生物が原因だ、と思いこみすぎていたような気がします。

私も外来生物を駆除する上で、他人に納得させるためには在来生物の減少が一番説得させやすいと思って多用してきてしまいました。
そのため、自分の中でも外来生物の影響は多大なものと思いこみすぎていたような気がします。

我々の目的は何でしょうか。

外来生物を根絶することでしょうか。

ちがいますよね。それは手段でしかありません。

目的は在来生物・在来生態系の保全ですよね。

いつの間にか目的と手段が逆転していたかも知れませんし、実際に逆転している人もいたと思います。


いつの間にか、行政による環境破壊(は言い過ぎかも知れませんが)の影響を、外来生物に置き換えていたのかも知れません。
もしかしたらうまく隠れ蓑にされていたかも知れません。

しかし、今ここで気づくことが出来ました。

本当に守りたい生物種・生態系があるならば。
その減少している原因を視野を広げて見なければなりません。

本当に外来生物だけが原因なのか。その背後に護岸工事などが無かったか。
我々は多様な原因を突き止め、しかるべき順に解決して行かなくてはなりません。

外来生物を駆除しても、在来生物が繁殖できる空間が無ければ保全したことにはなりません。
同様に、地形改変を止めさせただけでは、より外来生物の繁殖しやすい空間を作り上げてしまうだけかも知れません。

今後、外来生物専門家に求められるのは、単に専門的な生態や駆除の方法だけでなく、在来生物を保全するための包括的な方法ではないか、と思うのです。
在来生態系を守るために、外来生物を除去し、かつ改変された生息空間を元に戻す、あるいは、生態系を改変されないように守り、外来生物を除去していく、といったような。

専門家も、己の興味がある事だけにとどまらず、ある事例の原因がもっと他の要因から成り立ってるかもしれない、という視点を得るために、最低限の教養と最大限の視野を持たなくてはならないと思います。

水中で専門知識を得つつも、たまには水面から顔をだして周りを見ないと、いつの間にかはぐれているかも知れません。

引用元:京都新聞 2009/06/04 『在来魚、最大の脅威は地形改変 琵琶湖・淀川水系 分析で判明』
URL:http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009060300186&genre=H1&area=S00
2009.06.15 / Top↑
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