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みなさんこんにちは。ゆーにです。エスカルゴって食べたことはありますか?
私はありません。おいしいのでしょうか・・・?
でも日本人はサザエとかツブガイとか食べてますから、きっとおいしいのでしょうね。

そのエスカルゴが大阪の団地内で大量に見つかったようです。
エスカルゴ料理店ができた、とかそんな話ではないですよ。
なんのこっちゃ、と思うかもしれませんが、とりあえずは記事を見てみましょう。

エスカルゴ、大阪の団地で大量発生 食用逃げた?
2009年7月10日

団地内で見つかったヒメリンゴマイマイ=日本自然保護協会・大阪連絡会提供
 フランス料理のエスカルゴになる欧州原産のカタツムリが、大阪府内の団地内で大量に繁殖していることが、滋賀県立琵琶湖博物館などの調査でわかった。国内での報告例はないが、このカタツムリは繁殖力が強く、海外では農作物に大きな被害を出している。住民らは12日、日本自然保護協会の協力で観察会を開き、駆除に乗り出す。

 外来のカタツムリが見つかったのは、大阪府門真市の府営門真三ツ島住宅。住民で日本自然保護協会・自然観察指導員の神田哲久さんが昨年10月に見つけた。中井克樹・琵琶湖博物館主任学芸員が鑑定した結果、「プチグリ」の愛称を持つ欧州原産のヒメリンゴマイマイとわかった。

 このカタツムリは数センチの大きさに育ち、フランス料理ではリンゴマイマイとともに、エスカルゴの材料になっている。繁殖力が旺盛で、様々な種類の植物を食べてしまう。米国・カリフォルニア州では、柑橘(かんきつ)類に大きな被害を出したと報告された。

 大阪の団地にどう侵入したのか不明だが、食材として持ち込まれたものが逃げ出し、繁殖した可能性がある。これまでに約2千匹以上を駆除したが、現在も約3万5千平方メートルの敷地内に点在する街路樹や庭木で大量に繁殖している。すでに団地内のアロエなど複数の植物に被害が出ている。

 住民らは12日の観察会で、日本産のカタツムリとの見分け方や、確実な駆除方法などを勉強することにしている。(田之畑仁)

   ◇

 千葉聡・東北大准教授(生態学)の話 ヒメリンゴマイマイが同時に大量に発見されたという報告は、国内では聞いたことがない。国内種に与える影響は分からないが、乾燥にも強いため、海外ではあっという間に広がり、農業害虫になっている。早急に駆除する必要がある。



というお話でした。
エスカルゴは、wikipediaによるとリンゴマイマイ(Helix pomatia)と、今回大量発生しているヒメリンゴマイマイ(Helix aspersa)・・・仏名petit-gris(プチグリ)の2種を加熱料理して食べるもののようですね。

プチグリって書いてありますが、ちっちゃい栗という意味では全くないんですね。petitはフランス語で小さな、grisは灰色、という意味なので小さな灰色ということでしょうか。

エスカルゴは穀物を与えて養殖したものか、あるいは葡萄畑でブドウの葉を食べている野生種をもちいるそうです。

ふと思ったのですが、日本ですでに問題になっているジャンボタニシ(和名:スクミリンゴガイ)といい、このエスカルゴ・・・は料理名ですからヒメリンゴマイマといい、何故名前にリンゴがつくのでしょうかね。やっぱり英語のApple snailから来ているのかな。

それはさておき。

誰が放したかも問題になりますが、それよりも駆除しきれるのか、の方が問題になると思います。

2000匹以上駆除、とありますが、数えたということでしょうか。
観察会と並行して駆除でしょうから、考えられるのは薬剤散布ではなく、手で取っていったということでしょうかね。

今、私は研究室に水槽を置いてありますが、その中にいるサカマキガイが非常に厄介です。
獲っても獲っても増える。雌雄同体でオスメス関係なく交尾できるようですから、すぐ卵を生みます。
また、結構小さな個体でも交尾行動をしておりますので性成熟が非常に早いようです。

なにより、手(網)ですくい取っているのですが、大きな個体でないと掬えない。小さいものは見落としてしまうのです。

おそらく今回大量発生したヒメリンゴマイマイも同様になるのではないでしょうか。
記事どおり、確実な駆除方法を考えたほうが良いかもしれません。

私は、今回のケースでは過激ですが薬剤散布を薦めたいと思います。

というのは、まず、団地内ということであまり在来種への影響が考えられないことが上げられます。
生息している生き物がどの程度かは皆目検討がつきませんが、自然の生態系よりも構成種が偏っており、生態系としておかしくなっているのが都市生態系ですから。

次に、薬剤散布だと目に見えないような孵化したての小さな個体にも効果があるでしょう。
さきほどのサカマキガイの例のように、水槽ですら人の手で根絶させることははなはだ難しいのです。
加えて屋外ですから、例えば葉の裏に潜んでいたらそれだけで見逃すことになってしまいます。

そして、自然生態系や農地に入り込んでは厄介だからです。
早急に対策を行わなければ、いつしか被害が出てしまうことでしょう。
カタツムリは種によっては鳥に運ばれることもあるようです。ヒメリンゴマイマイがそうとは言い切れませんが、しかし万が一ということもあるのです。
カリフォルニアで被害を出したことも考えれば、見過ごしていいものではないと思います。

ついでに考えますと、もしかしたら薬剤があるかもしれません。日本の既存の薬剤で対処できれば万々歳ですが、だめだとしてもカリフォルニアやフランスにあるかもしれません。


ところどころでは観察会を開きつつ、駆除をするのも環境教育として良いと思いますが、それ以外の場所では薬剤で封じ込め&駆除をやるのはいかがでしょうか。

もしすでに行われていたら、私は大いに応援・賛同いたします。

にしてもマングースといい、エスカルゴといい・・・。
外来種問題が認知されてこういう問題が取り上げられてきたのか、はたまた野外に逃がす人が増えているのか・・・。

日本が外来生物問題から開放される日はまだまだ先みたいですね。
これからも直線的に増えていきそうです。くわばらくわばら。

参考:Wikipedia‐エスカルゴ
引用元:朝日新聞 2009/07/10 『エスカルゴ、大阪の団地で大量発生 食用逃げた?』
URL:http://www.asahi.com/kansai/sumai/news/OSK200907100027.html
先日コメントをいただきました。

確かに場所が団地で、そこに住む人々のことを考えずにひとこと「薬剤散布をやればいい」というのはいささか配慮に欠けていたと思います。

そのことについてお詫び申し上げます。

さて、ではどうしたらよいのでしょうか。

外来生物問題は自然環境の問題に見えて、実は社会学的な問題だ、人間自身の問題だ、といわれたりします。

もともと外来生物という概念を導入したのは人間ですし、入り込んできた種も侵略しようと思って侵略しているわけではないですからね。人がそう見なしているだけなのです。

まああまり深く考え込みますと哲学みたいになってしまいますので割愛いたしましょう。

話は変わりますが、皆さんは薬剤についてどのような考えをお持ちでしょうか。

例えば除草剤と聞くと、何を思いますでしょうか。

おそらくベトナム戦争のことでしょう。いわゆる枯葉剤といわれていた、あの。
そして除草剤は危険だ、人間に害があると思われますでしょう。
知識がある方ですと、地中に残留したり、河川に流れ込んだりしたら・・・と考えられ、そんなものはもってのほかだ!と考えられるかもしれません。

しかし、それはあくまでも皆さんのイメージでしかありません。今、どのくらい科学が進んでいるでしょうか。
私も皆さんと同じように薬剤は極力使いたくないと思っておりましたが、現在研究で除草剤を使用しております。
私が用いている除草剤は、アミノ酸成分でできており、地中に入ってしまうと微生物によって無毒化されるものなのです。そのアミノ酸も、植物だけに存在するシキミ酸経路というアミノ酸合成を阻害する物質なのです。

また、使用法も除草剤をまくわけではなく、樹幹に穴を開けて注入することにしております。
可能な限り他の生物に害が出ないような方法をとっているのです。
使用場所も大学の人があまり立ち入らない場所や、通常では一般の方が入ることができない場所にて研究を行っているのです。

さて、ここまでくればいかがお考えでしょうか。

私は現実的に考えて、外来生物防除の世界で薬剤に頼るを得ない状況が起こっていると思うのです。

これはもちろん悲しいことですし、恥ずべき事態です。

しかし、いくら人の手で駆除しようとしても、2匹取り残されしまえばそこから大繁殖を再開する可能性を秘めている、そういう生き物たちを相手にしているのです。

今は過去にレイチェルカーソンが世間に訴えたのにもあるように、人やそのほかの生き物に害がおきにくい薬剤も開発されつつあります。

使うほうも、適量で使用し、また周知させるなどの対策を張らなければなりません。

逆に、周知しつつ、適量で、その他に影響の出にくい薬剤を使うのならば問題は無い、と私は考えます。

勉強不足で申し訳ありませんが、今、カタツムリ防除にどのような薬剤があるのかは知りません。団地がどのような構造になっているのかも分かりませんし、日本自然保護協会がどのように対策していくのかも知りません。

植物と異なり、カタツムリに対する薬剤が健康にどのくらい影響を与えるのか。
どのような薬剤を使えるのか。いったい団地のどこに蔓延してしまっているのか。
本当に薬剤をつかっても大丈夫なのか。

これらを今後このカタツムリ問題に対処していく方々に考慮していただきたいと思います。残念ながら私では役目が重過ぎます。

対策する者は、自然保護より人命や健康が優先しなければなりません。
昨今の水俣病問題からもいえることです。
ですから、環境問題(薬害問題)をおこさず、同時に環境問題(多様性保全)を解決しなければならないという難しい現状があるのです。

薬剤を用いる研究者・行政の方々には、例えば立ち入りを規制する、見張りをつけるなど住民への安全性の徹底と、どのような薬剤が用いられるのか、どのように駆除するのかという情報開示を、市民の方々には同時に子供たちなどを近づけさせないなどというご理解とご協力をお願いしたい、そう思う今日この頃です。
2009.07.17 / Top↑
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