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お久です。ゆーにです。
お盆休みでしたが、セミは大学で休まず鳴いてます。ちょっとは休めばいいのに。

先日、お盆休みを使って友人たちと釧路に行ってまいりました。
釧路周辺の外来生物といえば言わずもがな。
そう、ウチダザリガニですね。もっとも一人旅ではないので、外来生物探しはできませんでしたが。

気が向いたら摩周湖の記事とか書いてみようかな。釧路でのウチダザリガニの扱いとか。


さて、本日の記事は、半年以上前に大学の講義で発表されていた内容より。
そのときに自分が初めて知った外来生物についてです。

このブログではあまり外来昆虫を取り扱っておりませんでしたので、ちょうど良い機会です。

というわけで、今日の題材は外来昆虫サイカブト。
Oryctes_nasicornis_Thailand.jpg
(出典:サイカブト wikipediaより)

その名のとおり、サイのような角をもつカブトムシです。
東南アジアやインド、中国が原産となっており、日本では南西諸島に侵入しております。

あまり外来生物としてのイメージがありませんよね?私もそうです。
外来生物法を見ても、この種は特定外来生物・要注意外来生物のどちらにも指定されておりませんし、IUCN(国際自然保護連合)の決めた世界の外来侵入種ワースト100にも含まれておりません。
さらに、日本生態学会が決めた日本の侵略的外来種ワースト100にも入っていないのです。

何故?というのはさておいて、まずは被害とかどんな問題を起こしているのか調べてみましょう。

サイカブトは、私たちが持っているカブトムシのイメージとは異なり、樹液をなめることはめったに無いようです。日本のカブトやクワガタはブラシのような口で樹液をなめるイメージですよね。むしろ樹液などのエサ以外は口にしないと思われるかもです。

しかし、サイカブトは樹液よりも、ヤシやパイナップル、サトウキビの維管束を食べるようです。穿孔する力は非常に強いようで、この能力を発揮し、それらの植物の成長点を貫通させてしまいには枯死させてしまうのです。

つまり、ヤシ・パイナップル・サトウキビなどの農作物に重大な被害を出しているのです。
もちろん生態系への被害も無いことはないのかもしれませんが、農業害虫としての認識のほうが強いのかもしれませんね。

さらに、南西諸島での被害であり、本州以北では知られにくいことなども含め、法律やワースト100にも入れられなかったのだと思います。

にしても食植性のカブトムシとは驚きです。それも成虫になっても。
一度本物を見てみたいものです。


さて、南西諸島の農家以外、日本ではあまり認識されていないサイカブトですが、海外ではどのようになっているのでしょうか。

つい先日、NHKの「世界びっくり旅行社」という番組で芸人のタカアンドトシがグアムでカブトムシを捕まえておりました。
そのカブトムシがなんと、サイカブトだったのです!

近年グアムではサイカブトが大発生しているようで、ヤシやパイナップルを食い荒らしているのです。

とあるホームページを参照しますと、平成19年時点でアメリカ政府はものすごいお金をかけてサイカブトを撲滅しようとしてたようですが、この前テレビでグアムのサイカブトをやっていたことを考えると、どうやら撲滅はかなわなかったようですね。

お金が下りなかったのか、手法が失敗したのかは調べてみないと分かりませんが。

それでも番組では、グアムで見つけたら報告、とか絶対に持ち出さないように、とか徹底しているように報じてたと思います。

日本の南西諸島にいるサイカブトも、おそらくグアムのものと同種で、大発生する要因は持っているはずです。ですから、特定でも要注意でもないし、ワーストにも入ってないから大丈夫、と無関心でいるのではなく、日本もせめて気にはかけていくようにしたいところですね。

好きの反対は無関心、とはよくいいますが、外来生物においては無関心であってはいけないと思います。
農業害虫として認識されているとどうも外来生物のような気にはならず、農家の方や農業関係者がどうにかすればいいかのような錯覚に陥ってしまいます。
しかし、農業害虫もハウス内ではなく野外の畑で生活している。つまり、いつでも生態系のなかに飛んでいけるの状態なのです。

生態系関係者も農業害虫に関心をもっていないと、いつか足元を掬われるかもしれません。



余談ですが、最近外来生物がテレビで出てくる回数が増えてきたように思います。
少し前には「黄金伝説」という番組で、特定外来生物のウチダザリガニだけを食して過ごす、みたいな企画をやっていましたね。

テレビで放映されて広く関心を喚起するのは大事ですが、テレビ局の方々にはせめて1コマ2コマ侵略的な外来生物であることの説明とか、食べたり捕まえたりするのは生態系に良いとか、そのような解説を入れてくれると嬉しいですね。
あとは法律で規制されていることとか。

うっかりすると、ウチダザリガニがおいしいならもっと広めればいいのに、というような誤解を招きかねませんからね。


参考:
wikipedia サイカブト:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%AB%E3%83%96%E3%83%88
「横浜在住つっちー家のHP」より:http://www1.ttcn.ne.jp/~kuwakabu/papa/diary/0710/20.htm
2009.08.16 / Top↑
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