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卒論が完成しました。ゆーにです。データ不足です。まだ発表用のパワーポイントは作ってませーん。はぁ。

卒論が書けたので、断片的に載せていこうと思います。今回は1.はじめに。

何故この研究をするようになったのか、どうしてトウネズミモチなのかってことですね。


~以下本文①~

 都市環境のもとでの生態系は、都市生態系と呼ばれており、自然地域の生態系と比較すると、種数の減少や生育環境の悪化などのゆがみを生じている。都市生態系では、①種数が減少し、自然生態系の構成要素が少なくなる、②帰化植物や帰化動物などの都市環境に特有な種が出現する、③特定な都市化生物の個体数が増加する、④自然生態系でみられるような遷移の前段階の群落に退行遷移しにくくなる、⑤生物多様性が低下し、生態系の構成要素が単純になる、という特徴がある(亀山1993)。


・説明しますね。
都市環境にも生態系はあります。そこにある生態系は、自然のものよりも質が悪いのです。質が悪いというのは、種数が少なかったり、ハトみたいなのしかいなかったり、そのハトとかがたくさんいすぎたり・・・。植物たちは森にならなくなり、草地にもならなくなり、最後は生き物が減って自然の片鱗すらなくなっちゃう、ってことです。
次いきまーす。

~以下本文②~

 このような都市生態系のなかで、分布を拡大させている外来樹木の一つにトウネズミモチがある。トウネズミモチ(Ligustrum lucidum Ait.)は、モクセイ科イボタノキ属の常緑樹で、中国原産の植物であり、大気汚染に強く、対陰性が強く、成長が早く、移植も容易である。低温や積雪に対する耐性は弱いものの、萌芽による再生能力が高いことから、撹乱された都市環境のなかで公園樹として、広く植栽されてきた。


・都市生態系の中で、トウネズミモチが分布を広げてるんです。都市環境みたいな生き物にとって悪化した環境でも、余裕で生きていけるんです。それを利用し、人々は街にたくさん植えてきました。次。

~以下本文③~

 トウネズミモチには、多くの訪花昆虫がおり、種子生産能力が高く、また鳥類による種子の散布能力も高いため、容易に分布を拡大させることが確認されており、2001年の時点で東京都の公園、社寺林の96.8%に生育している(吉永・亀山2001)。そのため、都市生態系の特徴である、特定な都市化生物の個体数が増加すること、さらに、生物多様性が低下し、生態系の構成要素が単純になることが懸念されている。


・いっぱい人が植えすぎたために、街の中のいたるところに生えてきちゃったのです。トウネズミモチは実をつけるのに特別な虫も必要ないし、実をばら撒くのにも特別な鳥も必要ないんです。もーバッラバラ。そんなもんだから、すでに自然の種数が少ないのをさらに単純にさせちゃうんです。次いきますよー。

~以下本文④~

 また、都市内だけでなく、郊外に逸出することによって、都市近郊の在来植生の種組成を変化させ、異質な植生景観を形成することや、在来植物の種多様性の低下といった被害を及ぼすことも懸念されている。さらに、トウネズミモチの都市への供給量が減少傾向ではないことに加え、地球温暖化によってトウネズミモチの弱点である低温、積雪が減少していくことから、さらなる分布拡大が予想されている(橋本2005)。


・都市生態系だけの話しじゃないのですね。鳥によって運ばれ、郊外の里山とか、河川にも生えちゃいます。そのままほっとくと、河川敷にトウネズミモチの林ができて、あれ?冬なのに茂ってるー!とか、ん?林の縁になんか同じのばっかり生えてるぞ?下草もないし・・・。ってことになりかねません。だってトウネズミモチは成長も早いし、簡単に枯れないから。それだけじゃなく、まだまだ危険性を認識してない人たちによって植えられています。トウネズミモチは雪に弱いのに、温暖化で暖冬が増えちゃうと、生育場所が増えて、もう歯止めがかからなくなっちゃうんですね。次。

~以下本文⑤~

 これまでに、トウネズミモチの生育分布や在来生物との競合などの研究は行われているものの、トウネズミモチの駆除や対策に関する具体的な研究はまったく行われていない。そこで、現在効果的な駆除方法が確立されていないトウネズミモチに対して、伐採や環状剥皮、薬剤など様々な方法を用いて、駆除にかかる時間とコストを考慮に入れた、簡易で効果的な駆除方法を模索することにした。


・トウネズミモチの生態研究って文献探しても10件ないくらいなんですよ。漢方で使われてるので、そっちの文献は多いんですが。だから、簡単な駆除方法を考えようってことにしたんです。


長々と読んで下さってありがとうございました。

なんかトウネズミモチに対して危険性抱きすぎじゃない?って思われるかもしれないですけど、それはトウネズミモチを知らないから、といわざるを得ません。すぐ近くに結構生えてますよ?もう関西では河川敷でトウネズミモチがフィーバーしてるみたいです。

東京中心に植栽されてきましたが、もう神奈川のほうには確実に広がっています。

外来生物は、予防が原則です。影響が出てきたなーと思った時点では遅いのです。セイタカアワダチソウは多すぎてもはや駆除は不可能と思われています。特にトウネズミモチは雑草の強さを持った木ですし、樹木というなかなか枯れにくいものなので、駆除は困難ってことになったら大変なのです。

駆除自体、税金かかっちゃいますしね。

外来生物は、気をつけても気をつけすぎることにはならないのです。

わざわざ駄文を読んでいただいてありがとうございました。
また機会があったら載せていきます。

やる人はいないと思いますが、無断転載禁止ですからね。
2008.01.27 / Top↑
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