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毎度御足労頂、かたじけのぅござる。ゆーにでござる。

今日はとある本を読んでて、なるほどな、と思った一文を引用し、外来生物問題について考えようと思います。フッ、なんとまじめな自分。・・・すいませんちょうしにのりました

引用した本は「ブラックバスを退治する‐シナイモツゴ郷の会からのメッセージ‐」です。

ブラックバスの影響などを研究した、本というよりも論文集に近いイメージでした。まだ全部読み終わってないので、読み終わったらレビューするかもです。しないかもです。なんたってシナイモツゴ

その引用したい部分の流れを説明しますね。

ブラックバスは2005年外来生物法によって特定外来生物に指定されましたが、それまでに特定外来生物にするか否かの会議を行ってきました。

釣り業界にとっては金を生む魚だったわけですから、非常に大きな反対もあったのです。

また、その会議があったあたりに、セイヨウオオマルハナバチも特定外来生物に指定するか否かの討議が行われていました。・・・このセイヨウオオマルハナバチが指定するのかという話は、東大の某W教授が関わっている気がしてなりません。だってあの人外来生物のTOPだもん。。。

まぁそれはさておき、オオクチバスの特定外来生物の指定の必要性を、セイヨウオオマルハナバチと対比させて論じた一文を引用します。

「セイヨウオオマルハナバチは被害の有無がはっきりしないが社会的影響ははっきりしており、指定を1年延ばすことで社会的影響をかなり緩和することができると考えられるのに対し、オオクチバスは社会的影響が必ずしもはっきりせず、それが釣師の心情ならば半年延ばして解消できるとは思えず、釣活動そのものや付随する業界への影響は、釣りそのものもキャッチ・アンド・リリースも禁止されないため、指定による社会経済影響は考えにくく、半年延長に法律上さしたる根拠が認められない。」

これは、経済学の専門家、岡敏弘さんの意見でした。

セイヨウオオマルハナバチは、トマトの受粉など送粉者として農業に広く使われていました。セイヨウオオマルハナバチは在来生物にどのような影響が出ているのか分からない(現在ではかなり研究が進んでいます)のに対し、指定を延ばせば、農家への説得も可能になる。

けれど、オオクチバスは別に農業や漁業に使われているわけでもなく、指定したところで大きな社会全体に影響はない。その上、反対している人達は結局は自分たちが釣りをしたいというものであるので、どんなに指定を先延ばしにしても反対はなくならない。しかも、釣りを規制するわけでも、キャッチアンドリリース(釣ったらすぐその場で逃がすこと)も禁止していないのだから、経済への影響も出ることは考えられない。

ということですね。

つまり、
セイヨウオオマルハナバチは今指定するとすぐに農家に影響が出て、流通する野菜にまで影響が出る
けれども、
オオクチバスは指定しても釣り業界に経済影響が出る根拠がない
ということです。

このように、社会経済の面からも特定外来生物の指定理由を考えることができるのですね。


樹木でいうならば、きっとニセアカシアがセイヨウオオマルハナバチと同じケースをたどる気がします。
ニセアカシアは、蜂蜜の密源として非常に重宝されています。と同時に、河川敷に繁茂し、単一の林を形成し、また、土壌を窒素過多にして他の樹木を成長させられなくしてしまいます。
完全にデータとして出ているわけではないと思うので、科学的にはならないかもしれないですが、経済の視点からいえばこうなるでしょう。

自分の研究対象はどうだろう。トウネズミモチ。

経済への影響・・・なし。オオクチバスと同様、他の樹種の植栽でも対応可能であると思われるし、トウネズミモチでなければならない理由が皆無。あえて経済影響が出るとすれば、トウネズミモチ生産圃場。
被害の有無・・・はっきりしない、といわれている・・・というか外来樹木の被害は定量的に表しにくい。また、まだ目に見える被害を生んでいるわけではなく、目に見える被害になるまでの発展途上である、と自分は考えている。定量的に表せないことが難点。頭の固い研究者はデータがないと納得しないのです(´Д`)

被害の有無が問題で、無ければスルーされてしまうのだろうか。いや、されてしまうのだろうけど。
海外では、トウネズミモチは結構邪魔者として扱われており、一大キャンペーンも行われたことがあるそうな。

日本ももうちょっと外来生物に対して危機感を持って欲しいなぁ。
ちょっと話がそれた気もしますが、外来生物対策に関して、経済の点から考えることも重要なんだなぁ、と感じた一文でした。

それではね。
2008.03.10 / Top↑
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