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キシャアァァァ!とでもいいそうな花。


どもー、ゆーにです。ちょっと久しぶりの更新になってしまいました。
今日もお題は外来草本。春は花がたくさん咲くのでネタ探しにはちょうどいい季節です。

そういうわけで今日はシャガです。大学で部分的に群生しておりました。
普段は人家近くや雑木林の暗い林縁などに生えております。

アヤメ科の多年草で、中国原産といわれております。
さてお気づきでしょうか。

ん・・・?学名がIris japonica。種小名がjaponica(日本の)じゃないか!!
どこが外来なんだ!説明しろ!!キシャー!!!

まぁまぁ落ち着いてください。いまから説明しますね。

シャガは実は三倍体なんです。つまり同じ遺伝子が3対。

それだとどうなるか?生殖のときの減数分裂。これが正常に行えなくなるのです。
つまり種子がつくれない。

そう、シャガは種をつくれないのです。ではどうやって増えているのか。
それは根茎からほふく枝をのばし、そこから根付いて個体を作っているのです。

つまりシャガの個体は全て同じ遺伝子をもっていることになるのです。クローンだらけ!
クローンのまま昔から生育していたとは考えられませんよね。だって種ができないんだもの。

人の手を介さない限り分布を広げられないのです。

だから生えている場所も林縁や人の手のはいる林床、人家の近くが多いのです。
日本に持ち込まれた時代などは判明しておりませんが、古くに日本に伝わったといわれています。

もう一つ、学名について。

学名には決まりがあり、一度つけたら変更が認められないのです。例えどんな場合でも。

もちろん分類上その種類が違うと判断されたときには学名の改変も起こるでしょう。

でも、それ以外には学名変更が認められないのです。

たまたま、日本にやってきた学者が日本にあるシャガを見つけ、「これは日本でしか見たことがない!特産だ!」と思って種小名にjaponicaをつけたとしましょう。

それで決定。たとえ他の国原産でも、ホニャララ japonicaになってしまうのです。

似たような例にはトウキョウトガリネズミがあります。これは東京にはおりません。北海道です。
ではなぜこうなったのか?なんと、発見者のホーカーさんが標本ラベルにエゾ(Yezo)をエド(Yedo)と間違えて書いてしまったのです。それで和名が決定。学名ではないですけど間違いがそのままな例です。

学名ではギンナンもといイチョウ。学名がGinkgo biloba。ギンクゴ?
一説にはGinkyoのYをGと間違えてしまったといわれております。
それで決定。もう変えられませーん。日本人は読みにくい読みにくい。

他にもトキ。Nipponia nippon。日本と中国を原産としますが、日本のものは絶滅しました。
それでも学名は変わりません。中国にしか野生個体がいなくても、Chinia chinaにはならないのです。

ニホンヤモリももともと中国産ですしね。

このように、学名は100%科学的根拠に基づいているわけではないのです。人が後天的につけた世界共通の名前。それが学名。

なので、シャガがjaponicaとついても日本のものであるというわけではないのですね。

まぁ古くに日本に伝わったといわれていること、種子がないことなどから、中国原産といわれている、それでいいと思います。

明治以降に入っていない限り、外来種としてはあまり問題視されませんけれど。

ただ、この仰々しく見えてしまう花が大学の薄暗い林縁部に生えていると、ちょっと怖くなっちゃいませんか。景観として(一応景観生態研なので)よろしくないと思っちゃいます。
だれかが植えたんだろうか、とも考えちゃいますし、抜いていいのコレ?みたいにも思っちゃいます。
雑草なのに。

なんだかんだではびこる外来種ってのは、こういう観賞用のものが多そうです。
これ、抜いちゃだめなのかな?って思われる種で環境耐性が高い種は、今後蔓延(はびこ)るでしょうね。ナガミヒナゲシみたいに。

シャガは無理でしょうけど。場所が限られてるし。
あまりシャガが好きじゃないゆーにでした。偏見ばっかですいません!以上!
2008.05.08 / Top↑
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