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シロツメクサ・・・っぽいけど全然違いますよ!葉っぱと茎の長さが。


ども、ゆーにです。今日気づいたんですけれど、人間休息は必要ですね!
田舎に行って物理的に研究室に行けない状態をつくりだしたら、すんごいリフレッシュできました。

それはおいといて、今日は前回行った印旛沼にて見つけた特定外来植物、ナガエツルノゲイトウについてです。

ナガエツルノゲイトウ・・・・。なんと言いにくい名前か。どこで文節が途切れるんだ。
漢字はこれ。長柄蔓野鶏頭。

つまり、長い柄をもち、つるのような野に生える鶏頭(ケイトウという植物。花穂の形が鶏の頭みたい)ってことでしょうか。和名は台湾に侵入したものに倣ったようです。

ナガエツルノゲイトウは、ヒユ科の多年生草本です。英語ではAlligator weedともいいます。ワニ雑草。

南アメリカ原産です。観賞用や、シャンハイガニの養殖施設で隠れ場所として利用されていたそうなので、それらから逸出したのでしょう。
水辺に生え、かなりの乾燥に耐えられます。また、陸上で生育できたり、茎の破片から再生することもできるみたいです。

その強い生育・繁殖能力のため、在来の植生を撹乱し、駆逐するだけでなく、水田の雑草、水路の水流停滞、船の通行の妨げなど、水草特有の害をもたらします。

茎の破片から再生してしまうので、駆除するときには根っこから掘り取る必要があり、海外では除草剤も用いられているみたいです。日本では除草剤は反対されるでしょう。

見分け方は結構ラクです。まずは目に付く小振りの小さな花。
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ちょっとだけシロツメクサに似ています。とがったシロツメクサ、みたいな。ただしあっちはマメ科でこっちはヒユ科。まったく共通点はありません。見分けのポイントだと考えてください。
花期はなんと4~10月と非常に長いです。冬以外ならば発見するのはたやすいでしょう。

次は葉っぱ。
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ご覧のように、葉の付き方が対生ですね。
この対生か否かは非常に重要な見分け方です。多くの植物で、この対生(左右対称に葉がつく)か互生(交互に葉がつく)かは良い見分けのポイントです。
例えばカエデ科(モミジ)は全て対生です。どんなにモミジっぽい葉をしてても、葉の付き方が対生でなければモミジの仲間ではありません。

このナガエツルノゲイトウも絶対に対生です。

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葉にはわずかに鋸歯(葉の縁のギザギザ)がありますね。ほんとにわずかに、ですけど。
あとはこの写真からはわかりづらいですが、葉柄はほとんどありません。

そして、なんといっても長柄蔓の名を冠するほどの長さ!↓
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これ4本くらいありますけど、長いですねー。とにかく茎が長い。根っこから掘り返したかったけど、かなわないほど長かったです。茎は50㎝~1mにもなるそうです。

このくらいでほぼ同定できるでしょう。
ナガエツルノゲイトウのほか、同じように侵入した外来ノゲイトウにはツルノゲイトウ、ホソバツルノゲイトウ、葉腋(葉のつけね)に花がつくのでわかりやすいでしょう。
また、同じように水辺の白い花をつける特定外来生物にミズヒマワリがおります。それは葉柄があること、花期が8~10月であること、花びらが細く長いことに注目すれば、見分けやすいでしょう。

ナガエツルノゲイトウは特定外来生物に指定されており、駆除・防除が望まれます。
外来生物が繁殖しないような環境に戻さなければ完全に外来生物対策したことにならず、駆除など意味がないという声もちらほらききますが、それは間違いだと思います。

外来生物が繁殖・生育できない環境というのは、成熟した在来生態系でなければならないからです。つまり、在来生態系の中の各生物が複雑に関係しあい、外来生物が入り込めるニッチをつくらないことなのです。
そんなものは理想であり、無理です。人が生きていけません。人が生きるには環境を改変するしかありませんでした。自然から抜け出し、自分たちで環境を整えたのです。その整えた環境は乾燥だったり、低い光量だったり、汚染があるなど、自然の生物にとっては住みづらい場所なのです。それに適応できてしまうほどの能力を持っているからこそ、侵略的な外来生物なのです。・・・あ、植物の話ですよ。ブラックバスなどはまた別の話です。

人が入り込む場所はすでに完全な自然ではない。ちょっと不自然な場所なのです。
もちろん非常に汚染されてたり乾燥がひどい場所は改善する必要がありますが、水路や湖沼の外来植物は、抜き取ること・・・その場所から駆除することが一番早い対策なのではないでしょうか。

・・・だって水路の環境を変えたり、湖沼の水質を変えたりってどんだけ時間かかるんだろう。たぶん上流からその水系の原因などを探って変えなければならないから、やはり直に外来植物をなくすのがてっとりばやいと思うんですよね。

今日はこんな感じで。

次はコラム的に植物の死についてでも話しましょうか。

参考:日本の外来生物 多紀保彦 平凡社 2008
    日本の帰化植物 清水健美 平凡社 2003
2008.08.18 / Top↑
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