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6000HITおめでとうございます!ありがとうございます!自分で踏んだゆーにです。

植物と外来生物法を書こうと思いましたが、突っ込まれると辛いトコなのでそれに準ずる内容を書くことにしました。突っ込まれても目的が調査研究・啓蒙・学習ですし、対象物は枯死させてあるので問題ないとは思いますが。

ということで、植物の死についてです。

外来生物法でいう特定外来生物は、生きた生物に限られております。
その生きている生物(死んでたら"生”物じゃないですもんね)の飼養等を禁止する法律なんです。

つまり、ブラックバスを釣って、それを生きたまま飼養したり保管したらアウトですけれど、ブラックバスを釣り、その場で処分し、持ち帰る分には法律の対象外なんですね。

単純明快でわかりやすい法律だと思います。
この前も、許可無くアライグマを飼育していて通報されたニュースがあったと思います。

この特定外来生物は、生物一個体だけでなく器官や種子なども法律の対象内にしてあります。そう、特に植物には種子がありますから、そこまで規制していなくてはいけませんよね。

いやー、わかりやすい。じゃあ何が問題なの?

私は外来生物全般に興味を広げておりますが、今は主として樹木を勉強しております。

勉強すればするほど、植物死の不確かさに身を焦がされます(それほどではありませんが。)


みなさんは考えるでしょう。植物の死は枯れたら、でしょ?と。

ではどのように枯れを判断しますか?

わかりやすいのは落葉したら、ですよね。葉っぱがなければ生きていけない。だから落葉したら枯れたんだ、と。

じゃあ冬はどうなりますか?全部枯れているんですか?違いますよね。春になったら葉を出しますもんね。

あれは葉を落としても、来年葉になる芽を持っているのです。ぱっと見だと分かりにくいかもしれませんが、冬芽というものをもっております。樹木のプロフェッショナルは、葉が無くても樹皮と冬芽で何の木か判別しちゃうんですよ。すごいですよねー。

じゃあ、落葉して冬に芽を持たなかったら枯れたんじゃないの?
というかもしれませんが、冬までどんだけ待てばいいんですか。それに、樹木には潜伏芽という、樹皮の下に芽を持つものもいるのです。広葉樹はたいがい持っております。

だから、冬芽が見当たらなくても樹皮の下に芽があり、そこから枝や葉を伸ばすこともできます。

さらに、植物にはもともと芽じゃなかったところにも芽をつくる機能があります。カルスという万能細胞のようなものをつくり、そこからいろいろな器官に分化することができちゃうんですね。
カルスは芽にも根にもなりますからね。

つまり、落葉しただけでは確実に枯死したとはいえないのです。もちろん葉っぱがなくなり、長い時間たてば枯死したとしか言いようがなくなりますが。

樹木はもともと心材、導管や樹皮など死細胞だらけですからね。
動物のように心臓の動きが止まれば死、というのには直結しないんですよ。

もちろん、草本もそう。死細胞だらけとかではなく、たとえば引っこ抜いたから死、にはつながりません。

特に、特定外来植物といわれている輩は乾燥の耐性が強く、引っこ抜いてそこに放置しただけではすぐには枯死しません。逆に、根を下ろして生き続けてしまうかもしれません。

しかるべきところにて乾燥させ、枯死させなければいけないんですね。樹木と異なり、種子を保持している可能性もあります。放置した状態で種子がこぼれ落ちたら、そこからまた群落を形成し、いたちごっこになってしまうのです。

また、草本は樹木よりも再生能力が高いのです。
アナカリスとして売られているオオカナダモなんかは、ちぎれた茎片から個体数を増やしていきます。
つまり、刈り取り(水中なのでそう言うのは変ですが)をしても破片が残っていたら再生してしまい、刈り取りが枯死につながるとはいえないのです。

個体数を爆発的に増やす外来植物は、多くがこのちぎれた破片からの再生能力や、地下の根を伸ばし、根から新たに個体を発生させる能力を持っているのです。

掘り取っても根が半分残れば枯死とはいえないかもしれない。
それが植物。

もちろん時間がたてば枯死に至るでしょう。
でも生物学上の死ではないのです。

植物の死は、便宜上のものを決めなければならないと思います。
これこれこういった状態に置かれたとき、植物は死に至るしかないから植物の死、というふうにしないと、きっとどこかで問題になるかもしれません。ならない気もしますが・・・(^^;)

植物の枯死判断は、意外と簡単ではない、ということをお伝えしたかったという記事でした。
逆に、生物学上生きていても、いずれは100%枯死に至る状況ならばそれは植物死でも良いのではないかなーとも思っております。

そうしないと、きっと特定外来植物駆除を行っている人々が皆犯罪者になってしまいますからね。
だってそうでしょう?刈り取った特定外来植物を持ち運べば犯罪なんですよ。ゴミ捨て場に運搬しても犯罪ですよ。例えば道端に生えている特定外来生物を、何の植物か知らずに刈り取って家のゴミ箱に捨てても法律では犯罪になってしまうんですよ。

生態系の危機に意欲を持つ方が、法律上の悪になるのは、ちょっといかがなものかなぁと。
海外起源の動物と植物を同一の法律で規制したのはすばらしいことです。だからこそ、動物と植物の違いを考え直し、動物の死と植物の死の定義を明確にしないと、今は問題なくても日本がもっと精神的に豊かになり、環境や生物多様性に多くの国民が目を向け始めたとき、裁判沙汰で問題になるでしょうね。


・・・杞憂かもしれませんがね。
2008.08.19 / Top↑
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