上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- / Top↑
最近ちょっと涼しくて過ごしやすいですね。ゆーにです。洗濯物が干せないですね~。
研究室主催の公開講座が8月末にあるのですが、その仕事が多くてなかなか更新できません・・・。

ですが、面白いニュースがあるときには紹介しちゃいます!
というわけで今日は久しぶりにニュースの話題を。

琵琶湖で大繁殖中のブルーギルを養鶏飼料にするといった取り組みの紹介です。

以下記事をどうぞ。↓

琵琶湖のブルーギルで養鶏飼料、外来魚駆除とコスト低減の一石二鳥

 琵琶湖の生態系に悪影響を与えている外来魚のブルーギルを原料とした栄養価の高い養鶏飼料をつくることに、立命館大生物工学科の久保幹(もとき)教授(環境微生物学)と滋賀県などの共同研究チームが成功した。粉末ではなく液状なのが特徴で、従来の飼料に少量を調味料のように加えることで、ニワトリの成長が早まることを確認した。穀物価格高騰の影響で値上がりする飼料の節約と、“悪役”である外来魚の有効利用という一石二鳥の効果が期待されている。

 琵琶湖には約160トンの外来魚が生息し、約8割がブルーギルと推定される。固有種のニゴロブナやホンモロコを駆逐するなど生態系に悪影響を与えていることから、滋賀県は漁協に補助金を出したり、釣り人に協力を求めたりするなどして、年間約500トンを駆除している。

 駆除した外来魚は、ほとんどを地元企業などで組織する「淡海(おうみ)再資源化協同組合」が処理しており、乾燥させ粉末化した「魚粉」も飼料として商品化されている。しかし、養鶏業者らへの販売は苦戦しているのが現状だという。

 このため、この飼料の改善を目指し、平成17年度から同組合と滋賀県畜産技術振興センター、久保教授らの3者が共同で研究をスタート。発酵によりタンパク質を分解し、単に粉末化した場合よりも吸収率を上げる方法を考案した。

発酵には、久保教授が特許を持っている納豆菌の一種「HA12」を使用。粉砕したブルーギルに10倍量の水を加えた上で少量のHA12を混ぜ、48時間発酵させる。滋賀県特産の「近江シャモ」で試験を行ったところ、従来の穀物飼料に少量を添加して食べさせると、穀物飼料だけを与えた場合に比べ、平均して体重が約10%増えたことが確認された。食味試験でも、従来の飼料だけで育てた鶏肉よりもおいしいとする結果が出たという。

 久保教授らは今年3月に特許を申請。ブルーギル以外でも、約10種類の魚を原料にして試作したところ、ブラックバスなどスズキ目で作った飼料は栄養吸収率が高いことが分かった。

 同組合の林市雄事務局長は「安全で安心な飼料を作ることができた。養鶏農家に試してもらい、よかったという声が聞けた段階で本格的な販売に乗り出したい」と商品化に意欲をみせている。

 養鶏飼料は、原材料のほとんどがトウモロコシや大豆で、世界的な穀物価格の高騰に伴い、この2年間で値段が2~3倍になっている。久保教授は「駆除される魚の有効活用ができればと始めたが、飼料の高騰でさらに販売の活路が見いだせるようになったのでは」と話している。

2008.8.25 13:09 産経新聞


とのことでした。

すごいですねー、こういうのって生物工学とかのチームがやるんですね!というか研究チームがあったんですね!!羨ましい・・・。

しかも粉末飼料でなく液状飼料!今私が考えても全部粉末飼料どまりでしょう。科学は常に前に向かって進んでいますね~。

さて、記事では160トンの外来魚が生息しており、そのうちの8割がブルーギルとなっておりました。つまり約128トンのブルーギルが生息しているということになります。

琵琶湖全体で何トンの魚が生息しているのか知らないので、外来魚が多いか否かは分かりませんが、少なくとも琵琶湖の外来魚の中では、ブラックバスやチャネルキャットフィッシュなどよりもブルーギルが大部分を占めているのですね。

おそらく琵琶湖の環境がブルーギルに適しているのでしょう。あるいは、釣り人の間ではブルーギルが雑魚として扱われ、まったく人気がないのでそのおかげでブラックバスよりも繁殖できたのかもしれません。

外来生物を単に駆除するだけでは、周りからの反発が多いのが現状です。よく聞く言葉が生き物達は悪くない、と。
だからといって在来生態系をほっといて、原因を生んだ人を裁くことは出来ませんからね。

なので、一応反対する人にも納得していただけるよう、資源として有効利用することで、単に駆除するだけじゃないということをアピールするわけです。外来生物駆除、特に魚ではその風潮が強いですね。

今回のニュースは、資源利用としての機能といいますか、役割といいますか、その部分を強めたわけですね。
資源としてブルーギルの魚粉を作ったが利用されなかったので、より有用な飼料にして利用を増やそうというものでした。

一番問題となるのは価格でしょうか。飼料として流通できるかどうかが課題でしょう。

しかし、もともと邪魔者として駆除したものを利用しているだけなので、あまり広く流通しすぎると今度はブルーギルが足りないってことになっちゃいます。
そこらへんは考慮が必要かもしれません。

ですが、現時点でブルーギルの全個体駆除は不可能ともいわれていますから、取り組みとしてはがんばって欲しいところです。

確か滋賀県では琵琶湖の生態系から外来種を駆除することに力を入れているそうなので(詳しくは琵琶湖の過去の記事を参照)、是非とも在来生態系に戻ればいいと思います。


でも記事をみて一番いいなぁと思ったことは、研究チームがあること。いつも一人でやっているし、研究室にほとんど人がいないし・・・自分ひとりで得られるものがあっても周囲から得られるものってそこまで多くないんですよ。

いろいろこんな研究やったら面白いだろうし、役立つことがあるだろうなーとか考えることがあるのですが、人が少ないから行動に移せない。。

大学の教授が言っていたのですが、よい研究、世の中に役立つ研究をするには一人ではできないのです。工学と農学の協力や、農学の中でも各学科、専攻の協力があってこそ、今までに無い新しい研究をすることが出来るのです(少々脚色あり)。

たくさんの人と知り合いになり、いろいろな考え方を持って研究することがこれからは必要なんですね。

もっと世の中に役立つ研究をしたい。
それより研究仲間が欲しい。ちょっぴり切実なゆーにでした。ではでは。


引用元:2008/08/25 産経新聞『琵琶湖のブルーギルで養鶏飼料、外来魚駆除とコスト低減の一石二鳥 』
URL:http://sankei.jp.msn.com/life/lifestyle/080825/sty0808251309010-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/life/lifestyle/080825/sty0808251309010-n2.htm
2008.08.25 / Top↑
Secret

TrackBackURL
→http://ligustrum.blog21.fc2.com/tb.php/94-978351de

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。