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どーもー、ゆーにです。
先日、国連大学にて行われた生物多様性の日シンポジウムに行って参りました。
大きなホールでやりましたが、なんと同時通訳付き。ハイテク会議の一員になった気分で、わくわくしました。

内容はさまざまでしたが、最後の討論が非常に残念だったと思います。生物多様性の日なのに最後が動物福祉、特に動物愛護団体のクレームで終わるなんて・・・。
詳しいことはまた今度。他のシンポジウムや学会のことを記事にしてからです。・・・いつになることやら。

というわけで、今日の記事は先月配信されたニュースから。

今、日本中で豚インフルがはやりつつありますね。日に日に患者さんが増えております。
今回インフルエンザウイルスの媒介となったのは豚ですね。しかし、媒介になりうる動物は他にもいるのです。そう、外来種にも。↓

鳥インフルにアライグマが感染 国内初
2009.4.3 01:30

このニュースのトピックス:鳥インフルエンザ

アライグマ(AP) 国内の野生のアライグマの一部が高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)に感染していたことが、東大医科学研究所と山口大の共同研究で分かった。

 野生動物のH5N1型の感染例は国内では鳥類が報告されているが、哺乳(ほにゅう)類は初めてとみられる。野鳥の捕食で感染したとみられ、養鶏場などに侵入すると新たな感染源になる恐れがあり、対策が求められそうだ。宇都宮市で開催中の日本獣医学会で4日、発表する。

 東大医科研の堀本泰介准教授らは、平成17年から西日本、東日本の計4地域で捕獲されたアライグマ988匹の血液を分析。このうち10検体から、過去にH5N1型に感染したことを示す抗体を検出した。

 感染歴があったアライグマの捕獲場所は西日本の2地域と東日本の1地域。捕獲時期は西日本が18年4~5月、19年6月、20年1月、東日本は20年5~7月だった。3地域のうち2地域は、これまで鶏や野鳥の感染が報告されていない“空白域”だった。

 研究チームは、死んだ渡り鳥などを捕食して感染した可能性があると分析。感染率は全体の1%程度と低いが、養鶏場への新たな感染源になる恐れがあり、侵入防止策を再確認すべきだとしている。

 環境省によると、国内の野生動物でH5N1型の感染が確認されたのはハシブトガラス、クマタカ、オオハクチョウの鳥類3種だけだった。鳥インフルエンザウイルスが哺乳類の体内などで変異を起こすと、人に感染する新型ウイルスが生まれる可能性がある。

 同省は今回の研究結果について「過去に感染しただけなら緊急性は低いが、情報収集を進めて今後の対策の参考にしたい。アライグマは他の病原体を持っている恐れもあり、むやみに触れないでほしい」(野生生物課)としている。

 アライグマは北米原産。1960年代からペットとして輸入されたものが捨てられ、ほぼ全国で野生化した。国の特定外来生物に指定され、各地で駆除が行われているが、繁殖力が強く対策は進んでいない。(長内洋介)




 鳥インフルエンザに詳しい伊藤寿啓・鳥取大教授(獣医公衆衛生学)の話 「宮崎県などで発生した鳥インフルエンザの感染経路として、感染した野鳥を食べた野生の哺乳類が鶏舎に侵入し、ウイルスを持ち込んだ可能性を指摘したが、これを裏付ける一つの状況証拠だ。ウイルスを保有しているアライグマが見つかれば、さらに説得力が高まるだろう。感染個体が全国にどの程度いるのか調べる必要がある」



ということでした。
確かにアライグマが鶏舎に侵入し、ニワトリに広めるという可能性が無いわけではないから、危機意識を持つことは必要かもしれません。

今まで鳥にしか感染が確認されていなかった鳥インフルがアライグマを媒介するということは、タヌキなんかよりも都市に適応し、人に近いところに生息している彼らから人間に移る可能性が上昇したということです。

簡単に一言でいえば、鳥インフルの感染確率があがったということです。

ただし、だからといってアライグマを眼の敵にしてはいけない。
というのは、アライグマよりもはるかに多くの何万というハシブトガラスが人間の近くに住んでいますから、人に伝染する確率が上がったといってもほんの僅かのことでしょう。

インフルが危険でアライグマよくない!というのはいささか説得力に欠けるのです。
それならばカラス危ない!の方が説得力ありますし。

このニュースからアライグマよくない!といいたいならば、畜産業への潜在的な危険性が高まった、つまりニワトリ小屋に侵入されて、そのニワトリ達がインフルエンザにかかる危険性が高まったことを説くべきでしょう。
人への健康被害もありますが、ニワトリ被害の方が可能性が高そうですから。
野生のアライグマと人が触れ合う可能性と、野生のアライグマが鶏舎に侵入する可能性。
後者の方が高いと思います。

人に伝染する可能性と、ニワトリに伝染しそこから経済被害が出る可能性とはっきり分けなければなりません。しっかりリスクと可能性を考えて行動しなければなりませんね。リスクマネージメントですね。


ただ、気になるところはこのアライグマが鳥インフルエンザを媒介しうる能力を持っていたのか、それとも鳥インフルエンザ自体が哺乳類に伝染する能力を得たのか、ということです。

前者は前者で鳥とアライグマのみが媒介するという点で問題ですし、後者は後者でインフルエンザの伝染性が高まったということで問題です。

しかし、現在鳥インフルよりも豚インフルの方がパンデミック状態にあり、危険なわけですからこの問題は一先ずおいておきましょう。

ニュースから得られることは、鳥インフルエンザがアライグマに感染したという『事実』のみです。それ以外のことは不確定要素なわけですから、安易に駆除論に走るのも、また、可能性が低いからアライグマは問題ない、守れという意見も正しいとはいえません。

いま出来ることはこのニュースの先を見守ること。
インフルエンザを媒介した事実から予防という意味で駆除するのは間違っておりませんが、早まってはいけません。

むしろ我々が今すべきことは、しっかり手を洗ってうがいして、豚インフルエンザにかからないようにすることなのです。


引用元:産経新聞 2009/04/02 『鳥インフルにアライグマが感染 国内初』
URL:http://sankei.jp.msn.com/science/science/090403/scn0904030131000-n2.htm
2009.05.25 / Top↑
ども、ゆーにです。8000HIT超えました~!いつも見てくださる方、ありがとうございます。
みなさんが来てくださるおかげで、この更新も続けていけるのだと思っております。

今後ともよろしくお願いします。


では、今日の記事です。今日は紀伊民報より、新たにアライグマの危険性についての調査結果が発表されたので、それをご紹介します。

yahoo!ニュースで報道されたものを中心に記事化しているので、yahoo!と似たニュースの流れになっているのはご了承下さい。yahoo!さん、ありがとうございます。
もっとブログの更新に費やせる時間があれば他のニュースも探しに行くのですが・・・。

というわけで、記事に参りましょう!↓

捕獲アライグマの半数がイヌジステンパーに感染

 田辺市とその周辺で捕獲された特定外来生物アライグマの約半数が、過去に致死率の高い感染症を引き起こすイヌジステンパーウイルス(CDV)に感染していたことが、山口大学農学部獣医微生物学教室の前田健准教授(40)らの調査で分かった。旧田辺市内では60・3%という高い確率で感染していた。前田准教授は「予想以上に野生動物にCDVがまん延している」と話している。

 前田准教授は、田辺市稲成町のふるさと自然公園センターの鈴木和男さん(51)の協力で、2007年3月から5月に掛けて、田辺市でタヌキ7匹とイタチ1匹がCDV感染で死亡したことを確認した。CDVは多くの肉食動物に感染するため、同市でこの時期にCDVが流行していた可能性があると予測。07年6月~08年4月に捕獲されたり事故死したりしたアライグマやタヌキなどを対象に、感染して治った個体が体内に持つウイルス抗体の有無を調べた。

 この結果、アライグマ104匹中54匹(51・9%)から抗体の陽性反応が確認された。旧田辺市内では58匹中35匹が陽性だった。近畿の他地域の陽性率(30~34%)と比べても高く、田辺地域で最近、CDVが流行していたことが裏付けられたという。

 陽性個体はみなべ町や白浜町、印南町などでも確認された。タヌキは19匹のうち4匹(21・1%)が陽性で、タヌキの低い陽性率は、アライグマよりCDV感染に弱く死にやすいためではないかとみている。

 前田准教授は「ジステンパーは以前から日本の野生動物でみられたが、外来生物のアライグマが定着することで、流行の形態が変わってくる可能性がある」と指摘している。

 鈴木さんは「衰弱して動けなくなった野生動物を見掛けたら情報提供してほしい」と呼び掛けている。問い合わせはふるさと自然公園センター(0739・25・7252)の鈴木さんへ。

イヌジステンパー
 感染初期は高熱や下痢、肺炎などの症状を示す。さらに病気が進行するとけいれん発作や震え、足のしびれなどを起こし死に至ることもある。感染動物の唾液(だえき)や尿などを吸い込んだり、接触したりすることで動物間で感染する。人には感染しないという。

【ジステンパーに感染し衰弱したタヌキ(2007年5月11日、和歌山県田辺市天神崎で)】

(2008年10月14日更新)



でした。【】の部分は写真の説明ですが、写真は基本転載しないので、一番下の記事リンクから飛んでください。

さて、田辺市は和歌山県にありますが、そこではアライグマの半数がイヌジステンパーに感染しているようですね。

記事にもあるように、ジステンパーはイヌジステンパーウイルス(CDV)により引き起こされます。このウイルスは食肉類に感染します。人には感染しませんよ~ご心配なく。

イヌジステンパーウイルスとはモノネガウイルス目パラミクソウイルス科パラミクソウイルス亜科モルビリウイルス属に分類されていますが・・・っていってもちんぷんかんぷんですけど、この属にはなんと人が感染するはしかウイルスがいるのです!

さらに、このパラミクソウイルス亜科の別の属にはおたふくかぜウイルスもいるのです!

これらの病気は宿主に高い感染性と重い病原性をもっております。なので、ジステンパーは人でいうとはしかのような位置づけであると思ってください。思っちゃっていいのかな・・・?どなたか教えて下さい(^^;)

イヌジステンパーにかかったイヌは、初期症状として目やにや鼻水、発熱、咳、食欲の低下などがおこるようです。その後、記事にもあるとおり神経症状を起こして死に至るようですね。

動物の病気に関しては専門外なので、詳しいことは専門書を読むなり、獣医さんにお聞きするなりして下さい。

日本の食肉目といえば、ネコ目のことです。ネコ目はネコ亜目、イヌ亜目に分かれており、イヌ亜目にイヌ科、アライグマ科、イタチ科、クマ科、アザラシ科などが含まれます。

記事でタヌキ、イタチが感染死したとありましたね。つまり、イヌ亜目は感染してしまうようです。
他にもアザラシに感染したという話を聞いたことがありますし、トラやヒョウにも感染するらしいので、食肉目ほとんどが抗体を持たない限り感染し、発症する可能性があるのではないでしょうか。

アライグマは北は北海道から南は・・・どこまでかはわかりませんが、日本の40都道府県で確認されているようなので、野生動物への影響が心配です。

日本の食肉目にはタヌキだけでなく、キツネ、クマ、イタチ、テン、オコジョ、イイズナ、アナグマ、カワウソ、ラッコ、部分的にヤマネコ、一応ハクビシンなどがおります。

この中にはもちろん抗体を持っているものがいるでしょうが、記事の例のように、地域的にCDV抗体を持たない弱い種もあるかもわかりません。

アライグマも全ての地域個体群がCDV抗体を半数以上持っているとは限りませんし、調べてみなければわからないでしょう。

和歌山県の事例では、アライグマとタヌキで抗体確認の大元のデータ数が違うので統計上正確なデータでは無いかもしれないけれど、実際にタヌキとイタチの方に死亡という影響が出ているのは確かなのです。

他の県でもジステンパーの影響を確認し、場合によっては早急に対応しなければいけない事案かもしれません。もしかしたら日本の動物たちが少しずつ減ってしまうかもしれません。


アライグマは農作物被害、アライグマ回虫や狂犬病媒介者として危険視され、特定外来生物となりましたが、また新たに生態系への病的懸念事項が追加されたように思います。

特にウイルスなど目に見えない微生物による流行、感染症って恐ろしいのです。この病気は人にかからないから、自然界で蔓延していてもわかりにくいのです。

アライグマを駆除されている団体や行政があるならば、同時にジステンパーウイルスの確認も行ってみてはいかがでしょうか。
全国規模で自然界でのイヌジステンパーの状況が判明するかもしれません。


引用元:紀伊民報 2008/10/14 『捕獲アライグマの半数がイヌジステンパーに感染』
URL: http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=154938
2008.10.19 / Top↑
こんにちは、レポートと試験でてんてこまいゆーにです。

ついでに研究も進まなくてちょっとあせってゆーにです。
樹木の引き抜き抵抗を測りたいのにはかれない・・・。

それはさておき、今日・・・いやちょっと前のニュースです。
岐阜県でアライグマに関する摘発があったようです。

以下記事どーぞ↓

アライグマ飼育 県内発の摘発

2008年07月12日

 許可を得ず持ち込んだり飼育したりすることが禁じられている特定外来生物のアライグマを家で飼育していたとして、岐阜北署は11日、岐阜市内の男性(72)を外来生物法違反(飼育の禁止)の疑いで岐阜地検に書類送検した。同法違反による摘発は県内で初。背景には、木曽三川公園でセアカゴケグモが大量に見つかるなど、危険性のある生物が増えている現状もあるようだ。(上田真由美)


 書類送検された男性によると、自宅付近には普段から野生のアライグマ数匹が現れていた。10年ほど前、干し柿を捕りに来るため、駆除しようとオリのわなを仕掛けたところ、1匹がかかったが、幼かった孫に「殺さないで」と泣きつかれ、ドッグフードを与えているうちに、すっかりなついてしまった。
 「ポンタ」と名付け、庭のオリで飼った。鎖でつないで近所を散歩させたことも。最近は「おまわり」や「お手」もするようになったという。
 男性は「法律違反は知っていた。エサをあげているうちになついて、情がわいてしまった」と話した。
 同署などによると、民間団体の通報を受けて県などが6月11日に男性宅に立ち入り、獣医師が特定外来生物のアライグマと確認した上で引き取ったという。推定10歳以上、体長約60センチのメスだった。


 特定外来生物は、08年1月現在で96種類が指定。05年施行の外来生物法前までペットとして流通していたカミツキガメや、ブルーギルなども指定されている。
 県地球環境課によると、県内では今年6月現在で18種類の生息が確認されている。アライグマは北米が原産地。62年に愛知県にペットとして持ち込まれてから野生化したのが確認されて以来、自然繁殖して増えた。


■県内で生息が確認されている主な特定外来生物(県地球環境課08年6月調べ)
アライグマ、ヌートリア、タイワンリス、カミツキガメ、ウシガエル、ブルーギル、アルゼンチンアリ、オオキンケイギク


でしたー。

こ・・・これは・・・考えざるをえない問題ですね。

岐阜県も動き出しているようですが・・・。

愛護団体が抗議しそうな気がしますが・・・。

でも、研究者としてではなく、全く普通の市民としてこれをみると、引き取って駆除しちゃうの!?と思ったりします。ふとかわいそうと思ったりもします。
研究者な自分で見ると、法律上明記されてるし、県としても例外を認めるわけにはいかないのだろう。メスであり今後子をたくさん産む可能性、過去に干し柿を奪ったこともあり、農業被害の可能性なども考えられる・・・。この県の判断は正しい、とも思います。今後の参考事例にもなるでしょう。
同時に、檻で飼っており、今後の危険性も限りなく低いと思われるので、この判断は正しかったかどうか・・・とも少し疑問には思いますが。

・・・いや、正しいのです。県の動きは全くといっていいほど正しいのです。
国の法律で定められていることに乗っ取って動いているのだから。
・・・ただ、法律、制度。そこを基準に動かなければいけないのが、例外を認めてはいけないのが行政の辛いところですよね。

このあとこのアライグマがどうなるかは知りません。もしかして・・・ってことも十分あり得るでしょう。

きっと、特に生態系とか生物多様性、外来生物法をしらない人は、「なんてかわいそうなことをするんだ!情けは無いのか!!」っていいたくなるでしょう。そうして県や通報した民間団体を責めるかもしれません。

しかし、待ってください。アライグマを野に放ち、厄介者に仕立て上げてしまったのは誰でしょうか?
国ですか?民間団体ですか?
それとも法律を作った国が悪いのでしょうか?多様性保全の考え方はいけないのでしょうか。IUCNなど、世界の考えは間違っているのでしょうか。

そして、アライグマが狂犬病媒介者になることや、アライグマ回虫という人にも移る恐ろしい病気を持っていることをみなさんは知っているのでしょうか。

県も民間団体も、国も世界も悪くないと思います。責められるべきはアライグマを逸出させてしまった人。適切に飼ってさえすれば、このような事態には、ならなかったでしょう。

でもその人々を特定なんかできないし、誰かが責任持ってこの事態に対処しなきゃいけないんです。
みんな嬉々として駆除をしてるわけないです。
自分だって外来樹木の駆除をやっておりますけど、ふとこれでいいのか・・・と思うことがあります。人間ですから。
でも、日本の自然や環境、多様性を守るためには誰かがやらねばならない。
いつか日本中外来種だらけになってしまってからでは遅いのです。
結局そのときだって誰かがやらなければならない。
ならば、今から未来の多様性への危機感を募らせている、我々が、行うべきなのです。

使命が勝つか、情けが勝つか。
未来を取るか、今を取るか。

そういうことなのです。

一瞬の「かわいそう」の判断で決めつけないでください。
「かわいそう」は他人事目線ですから。


ただ、適切に管理しており、逸出の危険がない場合かつ、去勢・避妊している状態ならば例外的に飼ってもいい・・・と認めるのはアリかと思います。

もしアライグマ肯定派の人がいるならば、単に県や国に抗議するだけではなく、こういうような提案をしていくほうが、世のため人のためだと思うんですよね。

ちょっと熱くなっちゃいました。
夏ですからー!・・・それでは。


引用元:朝日新聞 2008/07/12 『アライグマ飼育 県内発の摘発』
URL:http://mytown.asahi.com/gifu/news.php?k_id=22000000807120002
2008.07.17 / Top↑
レポとパワポの合間に更新更新。ゆーにです。ねむいです。

さっき新聞各社の記事を検索してたら、特定外来生物アメリカミンクについての記事を発見したので、今日の題材はこれにします。

ではでは転載↓

外来生物のアメリカミンク、千曲川流域に生息域拡大
2008.6.19 16:59

平成16年12月、長野県佐久市で捕獲されたアメリカミンク(佐久漁協提供) 北米原産の特定外来生物「アメリカミンク」の野生化が長野県内で進み、生息地域が最近5年間で千曲川下流に向かい約50キロ拡大した可能性が高いことが19日、環境省長野自然環境事務所の調査で分かった。ミンクがアユやイワナを捕食する漁業被害が出ており、イタチなど在来種への圧迫も懸念されている。

 同事務所などによると、長野県では昭和58年から平成3年まで千曲川上流の川上村で毛皮用に飼育。一時は4000頭近くいて、逃げた個体が繁殖し、上流域に定着したとされる。

 漁業従事者などによると、ミンクの目撃は14年度以前には川上村から約30キロ先にある佐久穂町が最も遠かったが、昨年度には川上村から約80キロの坂城町付近でも目撃されたという。捕獲数は、17年度が62頭、18年度は大雨の影響で29頭に減少したが、19年度は44頭と増加に転じた。

                ◇ ◇ ◇

 アメリカミンク 北米原産のイタチ科の哺乳(ほにゅう)類。飼育や輸入が規制される特定外来生物に指定されている。体長は50センチ近いものもあり、黒っぽい色。泳ぎが得意で川などの水辺に生息し、魚やカエル、ネズミなどを食べる。行動範囲は雄が約10キロ、雌が約5キロと広い。環境省によると、北海道で広範囲に分布するなどしており、平成10-16年度の間に、長野以外に12道県で駆除されている。



ということでした。ミンクといえば、ミンクのコートなどといわれるように毛皮としての利用価値があり、そのために持ち込まれていたんですね。

記事にあるように、長野ではS58年から飼育していたようでかご抜け個体・・・まぁ一言でいえば逸出して繁殖してしまった、と。

一時は4000頭とかすごい数字が出てますが、今はどうなんでしょうね。
特定外来生物に指定されているので、防除・駆除の対象になるのですが、捕獲は毎年2ケタどまりですね。

これは、一つには個体数が実はそんなに多くないのではないか?ということが考えられます。動物個体群の考えで行くならば、導入逸出して環境が適切だったため、個体群が爆発的に増加した、そのときが4000だったのかなぁと邪推しております。
となると今は安定なのか・・・?それは調査してみなければ解らないことかもしれません。

でもある程度個体数が小康状態であっても・・・なかにはこの状態になるんだから外来種なんか駆除しなくても良いじゃん、とか・・・いう人がいたりしますが、すでに危険性が認識された上での特定外来生物指定なので駆除は必要ですね。

もう一つには捕獲効率が悪いのではないか?ということです。基本となるアメリカミンクの生態がわかってなければ、どの時期にどのような方法をもちいて駆除すればいいのかわかりませんね。

もしかしたら、とある季節には駆除方法は全く役に立たなくて、実は適当に考えた方法でもある季節ではものすごい効果をもたらす、なんてこともありますからね。

肉食っぽいので、ワナを作るエサに駆除したブラックバスやザリガニなんかを用いてみてはどうでしょうかね。一石二鳥かも!?

とりあえず今日はここまで。長野にアメリカミンクがいるってことがわかっただけでgood jobって感じです!マップにも追加しとこう。

引用元:産経新聞 2008/06/19 『外来生物のアメリカミンク、千曲川流域に生息域拡大』
URL:http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/080619/acd0806191659006-n1.htm
2008.06.25 / Top↑
4月から新年度、これからもよろしくです。

ついに院生になりました。実感は無いけれど、がんばりたいと思います!

今日はエイプリル・フールですが、記事は事実ですからね~。


お題はヌートリア。しっぽがネズミでビーバーみたいなネズミの仲間です。

正面から見るとあまりかわいくないかも・・・。南米原産の大型ネズミです。その記事です。

以下記事


ヌートリアの繁殖広がる 泳ぐ姿かわいいが…

山科川でも生息が確認されたヌートリア。親のそばに4匹の子どもも見られる(京都市山科区)
 京都市の桂川などで大量に繁殖し、生態系への影響が懸念されている外国原産の大型ネズミ「ヌートリア」が、半年ほど前から山科区の山科川でも目撃されている。親子で仲良く水辺を泳ぐ姿に、川沿いを散歩する市民は「かわいい」というが、食欲が旺盛なうえ繁殖力も強いだけに、農業への被害を心配する声もある。

 ヌートリアは南米原産で、戦時中に毛皮をとるため日本に持ち込まれた。現在では西日本を中心に全国に生息している。2005年に特定外来生物として指定された。府内でも各地で農作物被害が出ており、京都市内では、右京、西京、伏見各区の桂川周辺で大量に繁殖している。

 山科川ではこれまで確認されておらず、昨年度実施した府の外来生物目撃情報の募集でも、山科区内からの報告はなかった。しかし本年度に入り、市東部農業指導所に1件、府自然・環境保全室には2件の目撃情報が寄せられた。

 新十条通と交差する辺りの山科川沿いでは、半年ほど前から数カ所で目撃されているという。

 山科区東野の封ジ川大橋北側では、親1匹と子ども4匹が、川の中州に巣を作っており、小さな口を動かして草を食べたり、身を寄せ合って泳いでいる。散歩する人たちの間で人気者になっており、「手をたたくと(警戒して)巣に戻ってくるよ」と、行動パターンも把握されている。

 一方で、山科川近くに住む無職、藤澤定雄さん(72)が「朝方、家の横にいたり、ごみ箱の横にあった残飯をあさりに来ていることもある」というように、被害の前兆もある。

 ヌートリアは、法律上自由に捕獲することはできず、農業・生活被害を防ぐには追い払うしかない。現在、農作物や近隣住宅に目立った被害はないが、市東部農業指導所では「被害申請が上がれば、許可を取って捕獲することになる」としている。


以上記事でした。


ヌートリアは、2004年に京都に行ったときにも自分の目で見たことがあります。

写真にも収めたのですが、その当時はデジカメなんていう近代兵器を持っていませんでしたので、証拠はありませんが。

街中の小さな川の、高水敷の原っぱで採食していた気がします。


ヌートリアの被害というのは主に農業です。

水田の稲の食害。トマトの食害。ハスの食害などです。

また、土手に穴をほって巣をつくるため、土手の強度への問題も上げられています。

水生植物も好み、浮葉植物も食べるため、植生への影響もあります。

特にニッチが同じ動物がいなかったため、この影響は無視できないものでしょう。


このように懸念され、特定外来生物に指定されています。

しかし、記事にもあるとおり、人の身近で見られ、さらに水中で泳ぐ姿も愛らしいという面もあります。
すでに餌付けされてる、なんてことが無いといいですけれど。

話はちょっぴりずれますが、東京不忍池ではおそらく環境省か都の職員が見回りをしており、餌をやらないように徹底しております。

そのせいか水鳥は減りましたが、水質はあまり悪くなってない気がします。前はゴミがプカプカ浮いてましたから。


ヌートリアに対しても、人がやるにせよ、看板作るにせよ、呼びかけは必要かもしれません。どういう生き物かとか。
おそらく知らない人が多いでしょうから。いや、実際に聞いたわけではないのでわかりませんけれどもね。


ところで記事に出ていたこの部分。↓
ヌートリアは、法律上自由に捕獲することはできず、農業・生活被害を防ぐには追い払うしかない。

これはいかなることか。簡単に調べるためにwikiってみました。

こういうことらしい。↓

外来生物法においては、野生の特定外来生物の防除は、特定外来生物の種類、防除の区域及び期間、防除(捕獲、採取又は殺処分)の方法などの事項を公表して指定し、防除の実施は、国もしくは自治体、または環境大臣の認定を受けたNPO等の団体が、行うものとされている。外来生物法に基づく防除については、鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律(鳥獣保護法)の規定は適用されない。

なお、特定外来生物が動物である場合には、動物の愛護及び管理に関する法律(動物愛護法)により、殺処分はできる限りその動物に苦痛を与えない方法によってしなければならないとされている。



つまり、国・自治体・NPOなどが、防除の方法や対象となる種類を指定して行うようです。このときに鳥獣保護法は適用されないけれども、その他の場合は適用されるってことですね。
さらに、特定外来動物のときには愛護法による殺処分が適用されそうです。

なるほど、特定外来生物の防除は個人ではできない。・・・まぁ規模が大きすぎて当たり前といえば当たり前なのかもしれませんけれど。

となるとマングースとかはどうなっているのでしょう。また調べてみようかな。

今日はまじめに書いてみました。こんな自分がエイプリル・フール。なんちゃって。


ネタ元:京都新聞 2008/03/28 『ヌートリアの繁殖広がる 泳ぐ姿かわいいが…』
URL:http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2008032800094&genre=H1&area=K1J
2008.04.01 / Top↑

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