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どもー、ゆーにです。
何とか外来草本植物以外の記事を増やそうとネタ探しをしているのですが、なかなか見つからず更新が遅くなるという事態になってしまったため、やっぱり今まで通りに更新することにします。

というわけで、今日は外来草本です。
ヒメツルソバを紹介しますが、そう名前をいわれてもどんなやつだかさっぱり分からないでしょう。

では別名ポリゴナムだとどうでしょうか?聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

写真を見たら一目瞭然。コイツのことかーと思うでしょう。

これです。
IMGP3649re.jpg

どっかで見たことあるでしょう。このシロツメクサみたいな、でもどこかちがうような花。
よく別名のポリゴナムでグランドカバープランツとして売られています。実家でも植えていましたし。
逸出するのでそこら辺の空地に生えております。
道路脇のコンクリートの隙間とかにも多いかな。

写真を撮ったのは調査させて頂いている湯島聖堂の裏側です。一面がこのヒメツルソバだらけでした。真ん中に写っているのはニホンミツバチです。
外来植物と在来昆虫の問題点を交えながら、ヒメツルソバについて紹介しますね。

まず、ヒメツルソバについて。

ヒメツルソバはタデ科の多年草です。別名はポリゴナムです。ポリゴナムは複数ある学名の一つです。本来学名は一つしか存在せず、一番最初につけたものが有効ですが、その後の研究などで分類体系が変わったりするとシノニム(異名)として複数学名がつくことがあるのです。
どれをとるかは研究者によって異なりますが・・・。

原産地はヒマラヤ。簡単に繁殖し、匍匐しながら伸びていくのでグランドカバープランツとして売られるんですね。また、性質も強健で手もかからず、放っておいても成長しちゃいます。
だから空き地とかでも増えちゃう。コンクリの隙間でも生育しちゃう。

葉っぱにはV字の斑がはいるので見分けやすいでしょう。花にみえるのは小さい花が集まってできた集合体です。タンポポとかと似たような感じ。夏期の暑いときは花が咲きませんが、5月から秋頃まで咲いているようです。虫媒花で、ハエやハチによって受粉するみたいです。

真っ暗なところでは生育できませんが、ある程度日陰の所ならば生育できるようです。

グランドカバーからの逸出なので、多くは都会で蔓延るでしょう。都市生態系の中で増えていくので(といっても爆発的では無いと思いますが)、在来生物への影響よりも都市生態系のさらなる悪化が懸念でしょうかね。

そんな懸念もする必要は無いと思いますが。
もし問題になっても簡単に駆除できそうですし。


それよりも問題なのが、ニホンミツバチが蜜源として利用していることです。
蜜源として利用することは受粉を助けている事になります。それでよりヒメツルソバが増える事が問題なの?

いいえ、違います。

ニホンミツバチはかつて雑木林で生活しておりました。開発とスギ・ヒノキの植林、山村の過疎化などで山間地が衰退し、ニホンミツバチは種が維持できなくなるかも、と危ぶまれておりました。

しかし、最近では都市に出現しております。一般的には、都市に天敵であるスズメバチ類が少ない、競合相手である外来種のセイヨウミツバチがいない、となっております。

それだけでしょうか?

私は、外来植物の増加も原因にあるのではないかと思っております。研究例はそんなに多くないですし、私も詳しいわけではないですが。。
かつて都市部にはなかった虫媒花の植物がどんどん増えているからではないでしょうか。セイタカアワダチソウしかり、このヒメツルソバしかり・・・。駆除されない外来植物だけでなく、鉢植えやプランターの園芸植物がたくさん植えられることも一因ではないでしょうか。

マンションですら、ベランダに花を植えて楽しみますから、それらが蜜源になっているでしょう。ガーデニング嫌いの奥様はあまり多くありません。少しでもこの灰色の都会に色を付けようと、花を植えてらっしゃる事でしょう。

それは悪いことではありません。自然の色のある風景は気分がいいですからね。是非色を添えてください、といいたいです。

しかし、どうなんでしょう。里山の撹乱によりニホンミツバチが都市部へ下山し、そこにある外来植物を主に糧として生きる。ニホンミツバチの成功した適応戦略と見るのがよいのでしょうか?人の自然界への撹乱の結果としてハチの生態を変えてしまったと見るべきでしょうか。

種の保存の点から見て、外来植物を減らさずにニホンミツバチの蜜源として保持するのか。
湯島聖堂(お茶の水のビル群のど真ん中)の裏の花畑を、そこに住むニホンミツバチのために保持するのか。
あるいは、都市生態系を悪化させないため、これ以上の撹乱を起こさせないため、生物多様性保存の観点から駆除していくのか。

人によって意見が分かれるでしょうが、考えなければいけない問題です。

私は、外来植物を在来のものに置き換えながらハチも保存していくのがよいのかなぁと思っておりますが。同時に里山を修復していく。こうすればいずれは戻っていくかもしれません。

大変な労力ですけどね。


外来生物の功罪。いえ、人の功罪ですね。世の中の自然環境保全の意志が、具体的な目的が一つならラクなのにね。10人いれば10通りの考え方と目的。
まだまだ日本の自然環境保全の意識は始まったばかりです。

ところで誰か都市にいるニホンミツバチの蜜源について探ってみてくれませんか。
ミツバチの行動圏とその範囲にある蜜源を調べ、山間地の蜜源と植物の蜜量などを比較すればなんだか面白い論文が書けそうな気がします。

私ですか?トウネズミモチで手一杯です。
2008.12.09 / Top↑
ども、ゆーにです。

またyahoo!にて、オリジナル検定を作ってみました。是非とも挑戦してみてください。

内容は、写真をみて草本植物の名前を当てるだけです。
外来植物名前当てクイズ!と言った方がいいでしょうかね。

過去にブログで記事にしてきた種ばっかりなので、難しくは・・・多分・・・ちょっと難しいかな?くらいのレベルです。

全部で8問、5問以上で合格です。

ではどうぞ!

2008.11.19 / Top↑
もう、10月。少しずつ秋の気候になってきました。
今年も残り3ヶ月。早いものです。

ども、ゆーにです。今日の記事はあまりネタがなかったので、ひっそりと育てていたホテイアオイの報告をします。

今年2008年の4月30日、3つのホテイアオイをそこら辺のケーヨー○2で購入しました。
ホテイアオイは要注意外来生物ですけど、やはりあのきれいな紫色の花を愛でたい方もいれば、飼っているメダカなどの隠れ家&産卵場所として購入していく方もいるようです。ホテイアオイのあのうじゃうじゃした根っこがいいらしい。。。

ものすごく安易に買いやすいから問題が起りやすい・・・っていう話ではなく、愛でたい人がいるのは仕方ない!じゃあどうすれば逸出が減らせるのか、外に放つのを防げるのか、ということを考え、実行してみたんですよ。

ヒントを得たのはある論文から。その論文はホテイアオイの長年の研究をまとめたものだったんですけど、そこには、ホテイアオイは陸上でも生活できるかもしれない、みたいなことが書いてあったんですね。

自然状態で陸上生活できるなら、もちろん人為コントロールすればもっと育つでしょ!と考え、植木鉢で育てることにしました。

室内栽培しか考えなかった(というのも研究室にはベランダが無く、屋上にも出られない)ので、同時に室内で水に浮かべたものとどのくらい差が出るのかも調べてみました。

3つ買ったホテイアオイの1つを植木鉢へ。2つを水槽に入れました。

水槽は重くて動かせず、さらに電気もつけっぱなしにできなかったためあまり環境は良くないです。
対して植木鉢は動かしやすく、いつでも日の当たる場所に置いておけました。

対照実験に全然なってないのはご勘弁。

で、5ヶ月経ったものがこちら。

植木鉢
IMGP3548.jpg



水槽
IMGP3406.jpg
でろーん。


この差は歴然ですね!
水の上と土の上。手入れのしやすさも全然違います。

冬の寒さでホテイアオイは枯れてしまいますが、植木鉢で室内栽培だとなんとか寒さをしのげ、もしかしたら半多年草化できるかもしれません。すると毎年買わずにすみますし、花を咲かせやすくなるかも!

これについてはまた半年後くらいに記事を書きます。


さて!では栽培のやりかた。


①ホテイアオイを買ってくる
毎年4月~5月に売り出されます。10月にはほとんど売ってないかな。。

②植木鉢を準備
どんな大きさでも大丈夫です。ホテイアオイの根が入ればOK。木みたいに太くなりませんから。
あ、水受け皿を忘れずに!じつはこれ、重要です。

③土を入れます
今回実験に用いたのはバーミキュライトと赤玉土を1:1で混ぜたもの。友人の研究材料の残りです。エコエコ!ぶっちゃけ透水性が悪くなければ何でも大丈夫です。だって水だけで一応生きられますからね。家にある余っている土をお使いください。ちなみに肥料なんぞいりません。

④途中でホテイアオイを入れ、さらに土を入れて完成
なんとも簡単な作業でしたー。次は管理です。

⑤水やりは受け皿に溜まるくらい
IMGP3547.jpg
なんだかんだで育ててると結局根っこをのばし、受け皿まで出てくるんですよ。なので、そこに水をためておいてあげればいつでも水を吸えるんです。水槽のときと変らない状態です。ただ、ホテイアオイと水面の距離が遠いだけの状態なんです。
私はいつも上から水を入れて、受け皿に水が溢れてくるのを待ち、少ないなと思ったら直接受け皿に水を入れています。透水性次第でこれも変っちゃいますけど。

⑥肥料はやらない
いや、やってもいいスよ?私もやってみて、その結果ですから。
肥料は100円ショップで売っている液体肥料(アンプル型)。早く育たないかなーと思っているときにやってみました。
これも植木鉢の土にかけて(差し込まない)ましたが、途中根が伸びてから受け皿に入れるようになりました。多分大差ないです。

でも、肥料やると栄養繁殖しようとするんですよ・・・。ホテイアオイは栄養が十分になってくると、茎を伸ばして根を出し、そっから新たな個体を発生させるんです。繋がっていた茎が切れるとあら不思議。もう1個体の完成です。
もちろん植木鉢の上なので根はおろせず、関係ないのですが、栄養繁殖にエネルギーを利用するくらいなら個体を大きくしろ!ってことで切り落としてました。

⑦枯れ葉は切り落とす
IMGP3549.jpg
枯れてしまったら葉を根元から切り落としちゃってください。枯れたら光合成できず、個体成長の役に立たないので。
全く同じ方法で栄養繁殖の茎を切り落としてくださいね。葉っぱの基部に根っこが出かけてるのがあったら、同じようにして切り落とします。

以上・・・かな。
こんなにまじめにやらなくても、土に入れて水やっとけば成長します。
異名が青い悪魔ですよ?世界の害草トップランクにいるやつですよ?
こんなに手間かけなくてもいいんです。

ただ、水槽に浮かべて放置してたらメッチャ増えちゃった!いいや、近くの池にばらまこう!なんて事が起らないように、どうしたら愛好家を納得させられるかを考えてみた結果です。

このまま栽培して、見事花を咲かせたら論文に!できませんけど、もし花目当てで購入している人がいらっしゃいましたら、是非植木鉢栽培も検討してみてくださいね。

購入時に根についている外来貝サカマキガイ対策にも。
2008.10.01 / Top↑
どーもー、9月になっちゃいましたね。早いものです。
にしても雨多いですねー。調査実験が出来ない。。

ところで8月30、31日で子供樹木博士という公開講座を行いました!
子供に樹木の名前を教える講座です。名前覚えると楽しいですよ!

自然と仲良くなるには、まず名前から覚えましょう。友達と仲良くなるときも、まず名前と顔を覚えるでしょう?そこから自然との付き合いが始まっていくのです。とは教授の話。いい考え方ですよね(^▽^)


さてさて、雑談はこのくらいにして今日の記事はニュースから。

ある湿原に外来植物群落が形成されてしまいましたが、その外来植物の駆除が出来ないというニュースです。それは何故か?

とりあえずは記事をご覧いただきましょう。↓

踊場湿原内に外来植物群落 駆除は手続き上困難
2008年8月30日

 諏訪市と下諏訪町にまたがる国天然記念物の霧ケ峰湿原のうち、踊場湿原内にヒメジョオンなどの外来植物が侵入、群落を形成している実態が29日、同市が千葉大などの学生に委託している植物保護指導員の活動報告会で明らかにされた。湿原内の貴重な植物相を守るうえで「早急な対策が必要」と訴えた。

 霧ケ峰湿原は踊場、八島ケ原、車山の3湿原で、以前から外来植物の侵入が問題になっている。報告によると、湿原内に外来種の群落があるのは踊場だけ。湿原中心付近にヒメジョオンの群落が広がり、「一面真っ白になるほど」という。オオハンゴンソウ、オオアワダチソウの群落も湿原内外に多く見られるとしている。

 外来植物が湿原内で勢いを強めると、在来種の退行や湿原自体の乾燥化にも影響すると懸念されている。天然記念物内のため、抜き取りなどの駆除は手続き上極めて困難で、指導員代表の千葉大3年桑原和章さん(20)は「抜くこともできず悩む」と対策を求めた。

 昨年11月に発足した霧ケ峰自然環境保全協議会もこのほど、湿原の環境調査に着手。事務局の県諏訪地方事務所環境課によると、信州大とともに外来植物の種類、範囲などを調べ、駆除方法を本年度末までにマニュアル化する。

 県霧ケ峰自然保護センターは「踊場湿原は他の2湿原に比べ標高が低く、外来植物が入りやすい環境にある。八島ケ原湿原の斜面にも群落があり、だれが駆除するかも含め検討が必要」と指摘している。

 (福沢幸光)


ということでした。

タイトルにもあるとおり、手続きのせいで駆除が困難になっている現場です。

ヒメジョオンは、そこらへんに生えている雑草です(なんつー適当な説明・・・)。
キク科で、北アメリカ原産です。観葉植物として入ってきたようですね。歴史はそんなに古くなく、明治時代の初めに持ち込まれたようです。すると・・・、約140年くらいですかね、明治時代が1868年からですから、たった140年であたかも日本の植物のように幅を利かせちゃっているのですね。

外国の植物は強いですね。最近も観葉植物として持ち込まれたものが結構逸出しているようです。
でもその話はまた今度にしましょうか。

このヒメジョオンですが、特に物理的な駆除が難しい植物ということはありません。
ワルナスビみたいに地下茎繁殖するわけでもなく、オオカナダモみたいに切れ端から個体再生するわけでもない。

何が難しいって、群落を作った場所です。
天然記念物である湿原の中に群落を形成してしまったんですよ。

え、引き抜きに行けばいいじゃん。と思うでしょう。

それは法律上禁止されている行為なのです。

天然記念物は文化財保護法や地方自治体の条例により指定されます。
動物や植物の種自体を指定することもありますが、今回の件のように、生息地や自生地など一定区域も指定対象になることがあるのです。

天然記念物に指定されると、文化庁長官の許可無く現状を変更することができなくなるのです。
現状の維持が原則ですから、踏み入ることも許されないし、引っこ抜くなんて以ての外なのです。

外来種が侵入したんだから現状変更されちゃったんじゃないの?と考えるかもしれませんが、あくまでも人の手による変更のようで、自然に侵入したものは規制されない(まぁ自然相手に規制なんかできない)ようです。

もともと法律自体が文化財保護目的の法律に基づいているので、自然物を対象にするのは無理があるんですけどね。

逆に種を天然記念物に指定しても、周りの環境は変え放題という問題もあったりします。だって種の現状変更をしなければいいんですよ。遺伝子操作でもしない限り無理なのです。

区域指定もなかなかに解釈が難しい。この湿原も区域として指定されているようですが、どこからどこまで?湿原が広がれば区域は広がるんでしょうか。
湿原は今後、外来種によって縮小する可能性があります。そしたら、区域も小さくなるんでしょうか。
また、上空何mまでが区域なんでしょうか。

意外にも法律は適当。その適当さが日本人らしいんでしょうけど。アメリカとかなら事細かく書き記してそう。
ま、だからこそ弁護士とか法律の専門家が必要になり、だからこそ弁護士間でも意見が分かれたりするんでしょうけど。

現状変更ができないとは書きましたが、ならば指定解除をすればいいだけの話なのです。
一時的に指定を解除すれば現状変更が可能になるのですから、早急に指定解除し駆除を行い、原因究明と対策を打ち立ててまた指定すればいいんじゃないですかね。

やるほうは大変でしょうけれど。

でも、湿原が乾燥化して、ただのヒメジョオン群落になるのと、ちょっと苦労して湿原を維持するの。
どっちがいいかは明らかですよね?


引用元:中日新聞 2008/08/30 『踊場湿原内に外来植物群落 駆除は手続き上困難』
URL:http://www.chunichi.co.jp/article/nagano/20080830/CK2008083002000009.html

文化財保護法の史跡名勝天然記念物の項もご覧ください。
2008.09.05 / Top↑
IMGP3242re.jpg
シロツメクサ・・・っぽいけど全然違いますよ!葉っぱと茎の長さが。


ども、ゆーにです。今日気づいたんですけれど、人間休息は必要ですね!
田舎に行って物理的に研究室に行けない状態をつくりだしたら、すんごいリフレッシュできました。

それはおいといて、今日は前回行った印旛沼にて見つけた特定外来植物、ナガエツルノゲイトウについてです。

ナガエツルノゲイトウ・・・・。なんと言いにくい名前か。どこで文節が途切れるんだ。
漢字はこれ。長柄蔓野鶏頭。

つまり、長い柄をもち、つるのような野に生える鶏頭(ケイトウという植物。花穂の形が鶏の頭みたい)ってことでしょうか。和名は台湾に侵入したものに倣ったようです。

ナガエツルノゲイトウは、ヒユ科の多年生草本です。英語ではAlligator weedともいいます。ワニ雑草。

南アメリカ原産です。観賞用や、シャンハイガニの養殖施設で隠れ場所として利用されていたそうなので、それらから逸出したのでしょう。
水辺に生え、かなりの乾燥に耐えられます。また、陸上で生育できたり、茎の破片から再生することもできるみたいです。

その強い生育・繁殖能力のため、在来の植生を撹乱し、駆逐するだけでなく、水田の雑草、水路の水流停滞、船の通行の妨げなど、水草特有の害をもたらします。

茎の破片から再生してしまうので、駆除するときには根っこから掘り取る必要があり、海外では除草剤も用いられているみたいです。日本では除草剤は反対されるでしょう。

見分け方は結構ラクです。まずは目に付く小振りの小さな花。
IMGP3288re.jpg
ちょっとだけシロツメクサに似ています。とがったシロツメクサ、みたいな。ただしあっちはマメ科でこっちはヒユ科。まったく共通点はありません。見分けのポイントだと考えてください。
花期はなんと4~10月と非常に長いです。冬以外ならば発見するのはたやすいでしょう。

次は葉っぱ。
IMGP3290re.jpg
ご覧のように、葉の付き方が対生ですね。
この対生か否かは非常に重要な見分け方です。多くの植物で、この対生(左右対称に葉がつく)か互生(交互に葉がつく)かは良い見分けのポイントです。
例えばカエデ科(モミジ)は全て対生です。どんなにモミジっぽい葉をしてても、葉の付き方が対生でなければモミジの仲間ではありません。

このナガエツルノゲイトウも絶対に対生です。

IMGP3291re.jpg
葉にはわずかに鋸歯(葉の縁のギザギザ)がありますね。ほんとにわずかに、ですけど。
あとはこの写真からはわかりづらいですが、葉柄はほとんどありません。

そして、なんといっても長柄蔓の名を冠するほどの長さ!↓
IMGP3286re.jpg
これ4本くらいありますけど、長いですねー。とにかく茎が長い。根っこから掘り返したかったけど、かなわないほど長かったです。茎は50㎝~1mにもなるそうです。

このくらいでほぼ同定できるでしょう。
ナガエツルノゲイトウのほか、同じように侵入した外来ノゲイトウにはツルノゲイトウ、ホソバツルノゲイトウ、葉腋(葉のつけね)に花がつくのでわかりやすいでしょう。
また、同じように水辺の白い花をつける特定外来生物にミズヒマワリがおります。それは葉柄があること、花期が8~10月であること、花びらが細く長いことに注目すれば、見分けやすいでしょう。

ナガエツルノゲイトウは特定外来生物に指定されており、駆除・防除が望まれます。
外来生物が繁殖しないような環境に戻さなければ完全に外来生物対策したことにならず、駆除など意味がないという声もちらほらききますが、それは間違いだと思います。

外来生物が繁殖・生育できない環境というのは、成熟した在来生態系でなければならないからです。つまり、在来生態系の中の各生物が複雑に関係しあい、外来生物が入り込めるニッチをつくらないことなのです。
そんなものは理想であり、無理です。人が生きていけません。人が生きるには環境を改変するしかありませんでした。自然から抜け出し、自分たちで環境を整えたのです。その整えた環境は乾燥だったり、低い光量だったり、汚染があるなど、自然の生物にとっては住みづらい場所なのです。それに適応できてしまうほどの能力を持っているからこそ、侵略的な外来生物なのです。・・・あ、植物の話ですよ。ブラックバスなどはまた別の話です。

人が入り込む場所はすでに完全な自然ではない。ちょっと不自然な場所なのです。
もちろん非常に汚染されてたり乾燥がひどい場所は改善する必要がありますが、水路や湖沼の外来植物は、抜き取ること・・・その場所から駆除することが一番早い対策なのではないでしょうか。

・・・だって水路の環境を変えたり、湖沼の水質を変えたりってどんだけ時間かかるんだろう。たぶん上流からその水系の原因などを探って変えなければならないから、やはり直に外来植物をなくすのがてっとりばやいと思うんですよね。

今日はこんな感じで。

次はコラム的に植物の死についてでも話しましょうか。

参考:日本の外来生物 多紀保彦 平凡社 2008
    日本の帰化植物 清水健美 平凡社 2003
2008.08.18 / Top↑

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